弓道で才能の限界を感じている人へ!苦しい今は飛躍の直前かもしれない

当ブログにこんな嘆きのコメントが届きました。

「弓道に限界を感じています。

いくら練習しても上手くなりません。」

練習量なら誰にも負けない。

それなのに、全く上達する気配がない…落ち込みますよね。

でも、本当に限界なのでしょうか?

私はそうは思いません。

なぜなら、実際に大きく飛躍した人を何人も見てきたからです。

過去には高校3年間で的中率2割だった人が、大学1年でいきなり的中率8割に上昇したということもありました。

限界って何でしょうか。

一緒に上達の壁になっているものの正体を見極めていきましょう。

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なぜ上手くならない?

弓道に才能の限界なんてあるのか

なぜ上手くなる人と、ならない人がいるのでしょうか。

才能?

センス?

私は間違った思い込みが多いか・少ないかの差だと思っています。

少なくとも現在の弓道のルールなら、才能の有無に関係なく対等に渡り合えると思っています。

だって、よく考えてみてください。

弓道の相手は動かない的です。

しかも、アーチェリーのように中心に行くほど点が高い得点制ではありません。

中る場所は中心でも端っこでも良いのです。

求められるのは超人的な命中精度ではなく、安定した射。

ならば不安定になる要因を減らしていけばいい。

ところが弓道では、半年も練習すると自分なりの「こだわり」が作り上げられます。

このこだわりが厄介。

言葉や意図が正しくても、実際の動作は全然違うことが多いのです。

弓道の理想と現実

さらに残念なのは、自分の感覚を大事にする人ほど間違った思い込みに縛られる点です。

他人のアドバイスを受けても違和感があれば「このアドバイスは違う」と断定してしまう。

これでは、いつまでも上達しません。

今、あなたが限界を感じているなら意識改革が必要です。

まずは、今までのチェックポイントを疑うこと。

客観的に検証していく地道な作業こそ、あなたの限界を突破する糸口になるでしょう。

足踏みを練習したことある?

弓道と限界

では、ここから具体的な限界を突破する作業に入っていきます。

まずお聞きします。

あなたは最近、足踏みの練習をしましたか?

射法八節の動きは全てつながっています。

足踏みの良し悪しだって、的中率に影響するんですよ。

自分の射を改善するなら、まずは足踏みから。

いきなり離れを改善することはできないし、引き分けを直すこともできません。

最初の動作から、一つ一つじっくり改善していくこと。

根気のいる作業が肝心です。

足踏みのチェックポイントは、2つ。

的に向かって真っ直ぐ立つ

自分に合う足幅で立つ

さて、あなたは本当にできているでしょうか?

「真っ直ぐ」というのは、とても難しいですよ。

人の感覚は曖昧です。

「昨日はできていたのに、今日はズレてる」

「いつもの練習場所ならできるのに、試合や昇段審査の会場ではダメ。」

同じようにしてるつもりが、徐々にズレていく。

それが人間です。

弓道の射型見直しは足踏みから

信じられないようなら明日にでも、周りの人の足踏みを観察してみてください。

左右にずれている人が、いっぱいいるはずです。

絶好調の人は、足踏みの向きも綺麗です。

調子の波が激しい人は、足踏みの方向もブレ気味ですよ。

自分の向きを確認する方法は簡単。

足元に矢を置いて、向きを確認するだけ。

1回確認するだけなら、数秒もあればできます。

難しいのは毎日続けることです。

大体の人は、明日には忘れているでしょう。

でもよーく思い出してみてください。

あなたの周囲にも、足元に矢を置いて足踏みの向きを気にしている人がいるのではないでしょうか。

その人は、足踏みの重要性に気づいているのかもしれません。

弓道と才能の限界

自分に合う足幅。

これも言うのは簡単ですが、なかなか難しいです。

私がよくやっていたのは、足踏みをして胴造りをせず1分キープすること。

自分に合う幅なら比較的安定して立てます。

もし合わないなら、体が揺れやすくなります。

毎日色々な幅で足踏みをすれば、何となくベストの幅が見えてきます。

これも日々の積み重ねでしか身につきません。

三重十文字はスマホで確認

さて、足踏みの次に確認してほしいのが三重十文字です。

よく誤解されがちなので改めて解説します。

正解:足底・腰・肩の線が、上から見たときに一枚(垂直)になる状態のこと。

勘違い:足底・腰・肩の線が、正面から見て体の脊柱と垂直に交わること。

三重十文字の視点は上からです。

正面から見るだけでは、前後の体重移動を見過ごしてしまうので間違えないようにしましょう。

さて、ここからが本番。

三重十文字を自分で確認する一番良い方法は、スマホで撮影することです。

本当なら真上から撮影できれば良いのですが無理ですよね。

仕方がないので右手側(的の反対方向)から撮ります。

弓道とスマホ

確認するポイントは、たった1つ。

「胴造りをしてから動いた瞬間」

誰でも胴造りをした瞬間が、三重十文字の完成形に一番近い状態です。

逆に言えば、そこから下手に動けば崩れるということ。

早い人なら取懸で体が動きます。

体重がつま先に移動したり、猫背になったり体を捻ったり…色々してますよ。

打ち起こしや引き分けで、つま先に体重が移動する人も多いですね。

弓の中に入ってるつもりなのでしょう。

これも、正しいつもりでやっている間違った思い込みです。

弓道と才能の限界

確かに両肩を結んだ線を矢に近づけるように引くと言われています。

でも限度があります。

近づけると言っても、せいぜい矢1本分あるかないか。

他人から見ればほぼ動いていない程度です。

他人が見ても明らかに動いているのが分かるぐらい、頭や胴の位置がつま先側に動くのは間違い。

三重十文字を無視しています。

もう一度思い出してください。

足踏みのあと、胴造りをしますよね。

このとき三重十文字ができていませんか?

せっかく胴造りしたのに、思い込みで崩してしまう。

これは本当に多い間違いです。

スマホで撮影すれば、動いた瞬間をチェックできますよね。

ぜひ確認してください。

道場内ではスマホの撮影ができないですか?

では、目隠しして素引きをするという手段も有効ですよ。

下記記事に、目隠し素引きのメリットについての説明があります。

弓道の調子が悪い!なぜか崩れる時期の立て直し方

取懸の親指はそれで大丈夫?

取懸けの親指

三重十文字を意識するなら、次は五重十文字…

っと言いたいところですが、意識するにはポイントが多すぎます。

少し絞りましょう。

「掛口十文字」という言葉をご存知でしょうか。

かけの親指の帽子と、弦を直角にあてることを意味します。

五重十文字の一つでもありますね。

さて、あなたは取懸を正しくできているでしょうか。

見ていると、ゴニョゴニョしている人が多いです。

親指を直角にあてるのではなく、中に入れて握り込んでいるようですね。

握り込めば中指がしっかりかかるし、安心感が増すでしょう。

でも肘で引けなくなります。

かけをもっと信頼してあげてください。

掛け口(溝の部分)に弦が入っていれば、握り込まなくても暴発しませんから。

むしろギュッと握り込むほど、弦が外れやすくなって危険です。

上級者でゴニョゴニョする人はいません。

上手い人は、スーッと流れるように取懸を行っていますよ。

あえて棒立ちで引いてみる

弓道と棒立ち・手引き

さて、ここまででも色々なチェックポイントがありました。

ここで一つ、気分転換。

何も考えない練習法もあるということをご紹介します。

あえて棒立ちで引く。

いちおう射法八節は行うのですが、肘を張るとか普段意識してやっていることは全部無視。

気をつけるのは、怪我しないように手の内を守るのとバランスをとることだけ。

あとは基本、何も意識して行いません。

ただ弓の負荷を感じつつ、なんとなく射法八節らしき動きをなぞって手を動かすだけです。

ここは肘で上げる」

「ここは押しから入る」

「ここで肩を落として…」

普段から意識していることを、全部カットすると無茶苦茶になりそうです。

ところが…

意外と大丈夫だったりします。

感覚的には手だけで引いている「悪い射」のように思えるのに、矢は素直に飛んでいったりして。

肘が回らなくて左に行く?

別に良いのです。

肘が回らなくても引っ張っても関係なし。

目的は普段と違う感覚を体験することだけですから。

不真面目なようですが、これも意外と色々な発見がありますよ。

間違った思い込みに気づけるかもしれません。

そろそろ忘れてませんか?

弓道の間違った思い込み

打ち起こしから引き分けにかけては、普段から試行錯誤しながら練習していると思います。

ここでは細かいことを書くのは避けます。

ただし、正しい方向に見直すためのヒントをお示ししたいと思います。

ポイントはたった一つ。

「胴造りや三重十文字を忘れていないか」

例えば、打ち起こし。

自然と体重がつま先に寄っていき、体が軽く前傾している人がいます。

三重十文字は、真上から見て足底・腰・肩が一枚に…ですよね。

体重が前に行くと、上から見たら肩と足の線がズレて見えるのではないでしょうか。

胴造り・三重十文字は、一瞬だけ守ってもダメです。

残身を解除するまで守ってこそ効果を発揮します。

手先の動きはいつでも直せます。

でも土台がグラグラしていたら、いつまでも安定しません。

限界を突破する鍵は手先にあらず…ですよ。

会は狙いの研究から

弓道の会は狙いの研究から

さて、悩ましいのは会です。

伸合い・詰合いについて考え始めるとドツボにはまります。

ここは原点に帰って、狙いに意識を絞りましょう。

あて射を嫌うあまり、狙いがあやふやな人が多いです。

この際、きっちり狙いを研究してみてください。

会に入ったら自然と狙いがついてる…なんて人は要注意。

会場が変わるだけで狙いが狂うことがありますよ。

過去にも言いましたが、本番に弱いのは狙いのせいかもしれません。

弓道で試合になると中らない【緊張ではなく錯覚で狙いがズレる?】

普段から狙いをミリ単位で調整しようと思うと、自然と会は長くなります。

早気対策にも通じるので、きっちり狙いを定めてください。

高さはきっちり藤の位置で決める。

溝1本単位で定めてください。

横の狙いは満月・半月・新月(闇)を必ず全て試しておくこと。

周囲の景色を基準にせず、自分の弓や手を基準に狙いを固めましょう。

離れは結果である

弓道部

当ブログでは、離れについての質問を受けることが多いです。

でも断言します。

離れは意識して改善するものではありません。

射法八節の結果が離れに表れるだけです。

前離れをする人は、すでに引き分けに入る頃には前離れをすることが決定しています。

例えば取懸けを間違っているとか。

離れだけを意識して変えようとするのは絶対にやめてください。

長期スランプになるだけならマシ。

下手すれば重度の早気になって、引退か続行かの決断を迫られることになります。

残身は色々教えてくれる

弓道の残身

さて、離れが終わった後どうしていますか?

残身(残心)は、ホッと休憩する箇所ではありませんよ。

れっきとした射法八節の一部です。

それに、残身に気を配らないのはもったいない!

多くのことを教えてくれます。

重心の変化

足踏みの広さが変わっていないか

手の内の出来

まず意識してほしいのは、自分の体の揺れです。

つま先に体重が寄りすぎていた人は、残身で体が後ろに戻ってくるはずです。

練習中は足元も確認してください。

足踏みの幅が変わっていたり、ラインがズレていませんか?

ジリジリと足を動かしている人、意外と多いですよ。

手の内の良し悪しも残身で分かります。

弓返りする・しないという問題だけではなく、弓の傾き具合にも注目しましょう。

手の内の出来が悪いと、残身の際の弓の角度がバラバラになりがち。

残身は小さな変化も見逃せません。

同じことの繰り返しは怖い

弓道と才能の限界

いかがでしょうか。

今回書いた内容は、普段はあまり意識しない部分が多いはずです。

弓道で限界を感じている人の問題点は、普段意識していない部分にあることが大半。

視点を変えて発想を柔軟にすることが大事です。

怖いのは、壁にぶつかっているのに同じことを繰り返すこと。

それでは弓道が辛いものになってしまいます。

限界を感じている人は、今を突破すればぐんぐん伸びます。

飛躍のための宝探しのつもりで、自分の射法八節を注意深く観察してくださいね。

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