弓道で試合になると中らない【緊張ではなく錯覚で狙いがズレる?】

弓道をしている人のなかには「試合になると練習の半分も中らない…」という人もいます。

弓道関係者にこの話をすると、こんなダメ出しをされるでしょう。

「練習も試合だと思ってやりなさい」

「メンタルが弱い。緊張してもいつも通りできるように体に覚え込ませろ」

でも、皆中が3中になるくらいならともかく、的中率が半分まで下がるっていうのは明らかにおかしいと思いませんか?

精神論に逃げずに、何か他の理由がないか研究してみました。

試合で狙いがズレる人が多い!

弓道の試合を観戦していて気づいたことがあります。

的の上下に外している人が多いことです。

これは何か原因がありそうだと思って色々調べると、試合中、錯覚を起こして狙いがずれている可能性に行き当たりました。

・狙いの付け方、

・普段練習している場所ではない

この2つによって狙いが狂う人がいるのです。

人の視覚は景色で感じ方が変わる

人の視覚は周りの状況で簡単に錯覚を起こします。

弓道でも、その錯覚が起こる状況があります。

例えば、こちらの絵。

錯覚の絵

この絵では、黄色のほうが近くに感じますよね。

弓道では、安土の色が練習している道場と試合会場で違いますよね。

普段、薄い茶色っぽい安土で練習している人が、本番で真っ黒の安土を見た時、遠く感じます。

さらには、安土の色と的の色の差による錯覚もあります。

この絵を見てください。

錯覚の絵

白い人のほうが手前にいるように見えますよね。

真っ黒の安土に、真っ白の的があると、的が実際よりも近く・大きく感じてしまいます。

他にも、芝が伸びていると的が低く見えるし、芝目によっては正しい立ち位置に立つとずれている気がすることもあります。

的

安土にあたる日光の量によっても距離感が変わります。

狙いを厳密につけているか?

弓道では「あて射」を嫌うので、狙いについてあれこれ語ると色々言われるかもしれません。

でも、錯覚で的中率が下がるのはもったいないです。

狙いで気をつけるのが、上下の狙いです。

狙いでは、満月・半月・有明などについては教わりますが、高さの合わせ方、きっちりしてますか?

特に注意が必要なのが、高さを無意識に合わせている人。

「会に入ったら自然と狙いは合います」と言う人ほど、錯覚を起こした場合修正が効きません。

(真っ暗闇でも正確に狙いをつけられるレベルであれば別ですが)

思い当たる人は、過去の自分の記録をみてください。

的の上下に外すことが多いんじゃないですか?

狙いを見直すことと、あて射に走ることはイコールじゃありません。

むしろ、きっちり狙いを定めないで、無意識に一射ごとに微調整するほうが、あて射ですよね。

試合の一ヶ月前くらいになったら、高さを厳密に定めてください。

籐の何本目の高さに合わせるとか、それくらい厳密にやってもいいと思います。

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