弓道の前離れ 直し方【右手の親指の使い方が決め手】

弓道の離れには色々な悩みがありますが、多くの人が悩むのが前離れですよね。

今回は前離れに焦点を絞ってお話します。

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前離れ克服の具体的なアドバイスできる人が少ない

私が前離れで悩んでいたころ、師範や弓道歴何十年の諸先輩方からたくさんアドバイスをもらいました。

そのときに言われたのは…

・離れる瞬間まで押し続ける

・肘をしっかりまわせ

・会で伸び合い、詰め合いをしっかりしてから離れる

概ね、こんな感じのアドバイスでした。

でも当時の私にとっては、これらのアドバイスは何も役に立ちませんでした。

当時の私は、「結局射法八節をきっちりしろってことかな」と感じるだけでした。

前離れを克服した今でも、このアドバイスはアドバイスになっていないと思います。

こういうアドバイスを受けて、射が向上した人を私は見たことがありません^^;

前離れの原因は会や射型ではない

私は、前離れの原因は肘の位置や会の伸び合い詰め合いが原因ではないと確信しています。

モンゴルの弓術を見たことはありますか?

モンゴルの弓は日本と違い短弓で、矢尺は小さく、日本の弓道と比べると窮屈に見えます。

モンゴルの弓

この形、日本の弓道の常識で言うと必ず前離れになって的中率が落ちる射型です。

ところが実際には綺麗に離れてバンバン中ります。

さらには動く馬の上から正確に射るんですから。

私はこの光景を見た時に、前離れの原因は他の要素があると確信したんです。

前離れは右手の親指の使い方が原因

以前、こちらの記事でも離れについてお話しましたが、私の的中率が当時3割くらいのレベルから、8割くらいのレベルまで一気に向上したのは「取懸けを見直した」ことがきっかけでした。

そして、前離れの人は右手の親指の使い方が間違っていることに気づいたんです。

前離れの人の100%が、取懸けから離れまでの間に親指をグッと曲げていたんです。

一度、親指に薄い木の板でも巻きつけて、常に反った状態をキープしてください。

前離れはあっという間に直ります。

堅帽子の掛けを使っていると、中の親指がどうなっているか外からは見えません。

これは堅帽子の掛けの罪と言えるかもしれません。

ほとんどの人が堅帽子の掛けを使っていると思います。

柔帽子・和帽子と呼ばれる親指部分が柔らかい掛けにするだけも、離れの引っ掛かりや緩み、前離れの問題に悩むことがほぼなくなります。

(ただし柔帽子・和帽子は耐久性が低い)

今、前離れに悩んでいる人は右手の親指がどうなっているか、離れる瞬間まで意識してください。

親指を反った状態をキープできれば、スッと綺麗に離れられますよ。

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“弓道の前離れ 直し方【右手の親指の使い方が決め手】” への4件の返信

  1. 自分は耳が他人より出ているのですが(物見入れると耳が弦から出る)、この時、前離れ以外ですと耳にあたり、矢がぶれてしまいます、
    どうしたらいいでしょうか

    1. ダメな部長 様

      コメントありがとうございます。
      耳にあたると痛いし怖いですよね。
      私にも何度か経験があります。

      耳にあたる人は、手の内の小指の締めが甘い人が多いです。
      引き分けや会の時点で、弓に「ひねりの力」が加わっている感覚はありますか?

      手の内を作ってから小指を締め続ければ、手に元に戻ろうとする反発力を感じます。

      打ち起こしや引き分けの時点で小指を忘れる人が多いので、ぜひ再確認してください。

    1. あお様

      コメントをいただきありがとうございます。
      お役に立てましたら光栄です。

      弓道はほんの少し体の使い方を変えるだけで、劇的に変わるところが面白いですね。

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