ピーマンの花言葉って、不思議だと思いませんか?
畑で育つ野菜なのに「海の恵み」だなんて。
どんな由来があるのか気になりますよね。
調査してみると、海とピーマンには2つの関係があることが見えてきました。
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スポンサーリンク通説①大航海時代のイメージ
ピーマンの花言葉の由来には諸説ありますが、最有力の説はピーマンの歴史が由来というものです。
「大航海時代に中南米から世界に広がった」
ピーマンの原産国は中南米。
大航海時代、コロンブスがピーマンをヨーロッパに持ち帰って世界中へと広がっていったのです。
実はコロンブスは、ピーマンや唐辛子がコショウの原料だと思い込んでいたようです。
もちろん実際は全くの別物です。
スペインに持ち込まれたピーマンや唐辛子が、各国で栽培され品種改良されていった。
そして日本にも海を渡ってやってきた。
海を渡って広がったという点では、確かに海の恵みと呼んでも違和感がありません。
さて、この説を聞いてあなたはどう思いますか?
根拠としては少し弱い気もしますよね。
海を渡って世界中に広がったのは、ピーマンだけではありません。
トマト、ジャガイモ、サツマイモ、カカオ…
大航海時代にヨーロッパに持ち込まれたものだけでもたくさんあります。
私も疑問に思ったので、さらに追加で調査を行いました。
すると、もう一つの候補が見つかりました。
通説②太平洋の恵みでよく育つ
2つ目の通説は、太平洋の恵みで育ちが良くなるというものです。
まずは国内のピーマンの出荷量トップ4をご確認ください。
・茨城県
・宮崎県
・高知県
・鹿児島県
トップ4の共通点は、太平洋に面していて温暖な気候であること。
ピーマンは温暖な気候を好みます。
これらの県は、ピーマンの栽培にもってこいだったのです。
さらに、ピーマンは水はけが良い砂地土壌が栽培に最適。
自然とピーマン畑は海に近い市町村に集中することになりました。
出荷量の多い市町村を見てみると、茨城県神栖市波崎や鹿児島県志布志市など海に近いところが多いです。
農家の人たちから見れば、海の恵みという花言葉はピッタリ。
海の恵みがあったからこそ、ピーマンが全国的に広がったと言っても過言ではありません。
ピーマンの花言葉は日本独自
この調査を行うにあたって、海外での花言葉も調査してみました。
どうやら、海の恵みという花言葉は日本独自のもののようです。
英語圏、スペイン語圏、フランス語圏などでは見当たりませんでした。
そもそも、世界ではピーマンの定義が曖昧です。
あくまでも唐辛子の一種として考えられていて、ハッキリ区別していない地域が多いです。
はっきり区別していないので、花言葉も定着していないのでしょう。
ちなみにピーマンは英語で言うと「bell pepper」か「green pepper」と呼ばれています。
直訳すると「鈴の形の唐辛子」「緑の唐辛子」ですね。
何千種類もある唐辛子の中で、あえてピーマンを区別する日本人。
ピーマンを世界一愛しているのは、日本人なのかもしれません。
野菜の花言葉に込められたもの
いかがでしょうか。
関係なさそうに見えたピーマンと海。
調べてみると深い関係性があることが分かりました。
野菜の花言葉を調べてみると、昔の人達の暮らしが見えてくることが多いので楽しいです。
例えばじゃがいも。
じゃがいもの花言葉は「慈愛」「恩恵」なのですが、これにも深い理由があったのです。
気になる方は「ジャガイモの花言葉の由来は?」をご覧ください。