身近な野菜、ジャガイモにも花言葉があります。
ジャガイモの花言葉はこちらです。
「慈愛」「慈善」
「情け深い」「恩恵」
でも調べてみて疑問に感じました。
イメージに合うような、合わないような…
由来について調査してみました。
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スポンサーリンクジャガイモは人類の救世主
花言葉の由来を調べてみると、ジャガイモのとんでもないパワーにたどり着きました。
なんと!
ジャガイモは人類の救世主だったんですよ。
今の人類はジャガイモの恩恵によって成り立っていると言ってもいいぐらいです。
どういうことでしょうか?
もともとジャガイモは、南米のペルーが原産です。
ところがスペインがヨーロッパに持ち帰って以降、ヨーロッパ中で栽培されるようになりました。
ヨーロッパで広がったのは、こんな理由があります。
・寒冷地に強い
・年に複数回の栽培OK
・他の野菜に比べて保存がきく
・戦争で踏み荒らされても被害が少ない
・狭い土地でたくさん採れる
ヨーロッパで最初に庶民に普及したのはドイツだったと言われています。
プロイセン王国時代のドイツが経験した三十年戦争。
長く続いた戦争によって、戦場となった農地は荒れ放題。
これでは麦の栽培などできません。
そこで目をつけたのがジャガイモです。
土の中に実る分、踏み荒らされても収穫量が減りにくいので大助かり。
ジャガイモがなければどうなっていたことか…
その後、アイルランドなどの寒冷地でも生産性が高い農作物として急速に普及。
あっという間に、麦と並ぶ主食になってしまいました。
ジャガイモに救われたのはドイツだけではありません。
ヨーロッパ中の国々で食糧難が起こるたびに、ジャガイモが重宝されました。
アメリカ独立戦争中の兵士の食糧としても活躍したんですよ。
今では当たり前のように世界中で食べられるジャガイモ。
ジャガイモがなければ、世界史が大きく変わっていたことでしょう。
まさに自然から贈られた「慈愛」「恩恵」と呼ぶにふさわしいと思いませんか?
日本の食糧危機を救ったジャガイモ
ジャガイモによって助けれられたのはヨーロッパだけではありません。
日本も、ジャガイモの恩恵を受けています。
天保の大飢饉というのをご存知でしょうか?
江戸時代後期、洪水や冷害で7年間も農作物の収穫量が激減!
大混乱した事件です。
大塩平八郎の乱などが有名ですね。
この飢饉以降、日本では芋栽培が盛んになります。
関東より西ではさつまいも、東北地方では寒さに強いジャガイモが栽培されるようになりました。
東北ではジャガイモの栽培が普及するにつれて、餓死者が続出するほどの飢饉は少なくなっていきます。
明治以降も、第二次世界大戦中の食糧難ではジャガイモやさつまいもが重宝されました。
現在の北海道ではジャガイモが盛大に栽培されていますが、これは明治政府による北海道の開拓がきっかけです。
寒い土地でも栽培しやすいジャガイモを、開拓者の食料にしたのです。
他の芋の花言葉はどう?
ちなみに、他の芋の花言葉も気になったので調べてみました。
…なぜだ!?
また一つ疑問が生まれてしまいました。
この由来については後日調査してみたいと思います。
里芋の花言葉は「繁栄」「愛のきらめき」「無垢の喜び」
これは一つの種芋からたくさんの小芋、孫芋ができることが由来だそうです。
…繁栄は良いとしても、愛のきらめきとか無垢の喜びはどうなんだろう?
これについても後日要調査ですね!
野菜の花言葉の共通点
いかがでしょうか。
ジャガイモの花言葉の由来は、ジャガイモの性質が由来になっています。
生活に密着している分、野菜の花言葉は独特な表現が多いです。
ごぼうのように見た目からイメージされたものもありますが…
ジャガイモがなければ、あなたも私もこの世に生まれていなかった可能性もあります。
ジャガイモは文字通り、自然の情け深い慈愛の象徴。
この恩恵に感謝したくなりました。