秋の花、シュウメイギクの花言葉、ちょっと不思議だと思いませんか?
ちなみに、花言葉はこちらの3つです。
「忍耐」
「薄れゆく愛」
「多感なとき」
どれも意味が全然違いますよね。
どんな由来があるのか調査した結果をまとめました。
忍耐の由来は?
まず、一つ目の花言葉「忍耐」の由来です。
忍耐の由来を探っていくと、シュウメイギクの生態に関係があるようです。
シュウメイギクは、半日陰のジメジメした場所でも立派に咲きます。
特に野生のシュウメイギクは、薄暗い山の斜面に群生することが多いです。
決して恵まれた環境ではなくとも、耐え忍びつつ咲き誇る。
まさに忍耐!ですね。
薄れゆく愛の由来は?
次の花言葉は「薄れゆく愛」。
これは、すごく悲しい花言葉ですよねえ。
薄れゆく愛の由来は、2つのことが関係しているようです。
・半日陰に咲く暗いイメージ
シュウメイギクはアネモネの仲間(ジャパニーズアネモネ)です。
アネモネには悲しい伝説がたくさんあります。
「アネモネと西風の神」や「ギリシア神話の美少年アドニス」などが有名です。
詳しい内容は省略しますが、どちらの伝説も嫉妬と悲恋がテーマ。
大切な人が誰かの嫉妬によって命を散らし、最後に命の輝きの象徴としてアネモネの花が登場します。
アネモネは悲しい恋の象徴。
このイメージが、シュウメイギクにも引き継がれたとのことです。
さらに言えば、半日陰に咲く花には暗いイメージがつきやすい。
このことから、薄れゆく愛という花言葉が連想されたのかもしれません。
多感なときの由来とは?
最後の花言葉は「多感なとき」。
感受性豊かで、ちょっとした出来事で心が揺れ動きやすい青春を意味する言葉ですね。
多感なときの由来は、諸説あってハッキリしたものはありません。
一説には、日陰で咲いている様子が「恋に思い悩んでいる少女を連想させる」ことが由来になっているとも言われています。
また、シュウメイギクは「秋と冬で印象がガラッと変わるのが由来」とも言われます。
シュウメイギクは花が萎れると、タンポポのように綿毛が出てきて枯れたような姿になります。
秋にはあんなに綺麗に咲いていたのに、冬の姿は寂しそうです。
秋と冬で表情がガラッと変わる。
これって、多感な時期の少年少女に似ていると思いませんか?
毎日の出来事によって、表情がコロコロ変わる。
あなたが多感なときには、そんなことがよくあったと思います。
私にもありました…
元気で、物憂げで、強くて美しい。
多感なときにピッタリな花だと思います。
花言葉には人の思いがこもっている
いかがでしょうか。
花言葉の由来はハッキリしないものも多いですが、だからこそ想像する楽しさがあります。
特に、意味が全然違う花言葉が複数ある花は調べてみると面白いですよ。
例えばさつまいもの花言葉。
これも調べてみると面白かったです。
当時の人々の生活や思いが込められた良い花言葉です。