弓道でゴム弓の次に行う巻藁練習。
よく「巻藁三年」などと言われます。
確かに、巻藁練習は大事だと思います。
でも…あなたは巻藁練習の効果について、きちんと説明できますか?
なんとなく分かっているだけでは、いざ説明するときに困ってしまいますよ。
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スポンサーリンク審査で巻藁の効果を聞かれた場合
巻藁練習の効果を調べる人って、昇段審査に備えてる人が多いと思います。
まずは審査を意識した効果をまとめます。
審査で書くべきポイントは…
・初心者の上達に有効
・熟練者のさらなる上達に有効
・準備運動として有効
この三つを書き込めばOKです。
例文を書くとすれば、こんな感じでしょうか。
「巻藁練習の効果は大きく分けて三つあります。
一つ目は、初心者が射法八節を覚える近道になることです。
巻藁練習では的までの距離を意識することなく安心して離れを行うことができます。
そのため、射法八節のとおりに動作ができているか確かめながら引くことができます。
初心者の練習中の危険を減らしながら、射を体に覚えこませるときに有効です。
二つ目は、修練を重ねた者がさらに上達するため、自分の射の癖を反省し、正しい射法八節を会得しやすくする効果です。
的前練習では的中にこだわるあまり生じる雑念によって、射型の乱れや、早気などを誘発する場合があります。
巻藁練習を修練の中で行うことで、的前練習で生じる弊害を克服し、射を正すことができます。
三つ目が、準備運動としての効果。
的前練習をする前に巻藁練習で筋肉をほぐしつつ、集中力を増して的前練習の効果を最大化することに役立ちます。」
かなり長々と書いてみましたが、このような流れで書けば大丈夫でしょう。
巻藁練習を効果的にできているか!?
ここからが本題です^^;
巻藁練習を全くしない人は少ないと思いますが、単なる準備運動にしてる人はいませんか?
何も考えずに巻藁練習をすると、下手を固めるし、早気を悪化させることにもなります。
巻藁練習では、的前練習では意識しない部分の体の動きを確かめることに力点を置くべきです。
例えば、
・胴造りをしてから取懸けをするときの肩の力の入り具合
・物見を入れた瞬間の胴造り
・打起こしのとき、腰はどんな状態になっているか
・引き分け中、物見を緩めたりアゴを出したりしてないか
・右手の親指、掛けの中で握りこんでないか
・引き分け中、足はどうなっているか
一つ一つの動きの中で、今自分の体がどうなっているか常に考えます。
常に全身を意識することは難しいので、「次は右肩の動きをずっと意識しよう」とか、「今日は腰をねじっていないか確認しよう」など、毎日意識する部分を変えていくと良いと思います。
意識すると、いかに自分が無駄な動きをしているか分かります。
射法八節に何の影響もないと思える癖の中に、もしかしたら重大な影響を与えているものがあるかもしれません。
私は弓道を始めて二年目のとき、的中率が五割以下に落ち込んだ時期がありました。
巻藁練習を繰り返す中で、引き分け中、右手の親指に力が入り掛けの中で握りこんでいることに気づきました。
それから取懸けを意識して修正することで、的中率が七割以上になったことがあります。
巻藁練習は、気付きを得るのにとても役に立ちます。
一つきっかけを掴めば、一日で飛躍的に上達することがある。
弓道には色々な面白さがあって飽きません。