昨日、当ブログにこんなコメントが届きました。
弓道に真剣に取り組んでいると、部活の練習時間では物足りないですよね。
部員が多いと、平日に練習できるのは20射ぐらいということもあります。
土日でも3時間程度の学校は多いです。
足りない練習量は、自習練習で補えます。
今日は私が過去にやっていた練習方法を6つご紹介しますので、参考にしてください。
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スポンサーリンクゴム弓は2つの目的で行う
まずは基本中の基本、ゴム弓。
ただし、私がおすすめするのは「ゆっくりゴム弓」です。
方法は簡単。
射法八節を、できる限りゆっくり時間をかけて行うのです。
例えば足踏みを開くのに1分かけます。
ジワーッと動くので、足踏みが完成する頃にはすでにヘトヘトです…
離れ以外は、すべての動作をゆっくり。
1射するだけで10分近くかかるので、本当に疲れます。
なぜこんな練習をするのか?
目的は2つあります。
・弓道に必要な筋力を上げる
いつもの何倍も時間をかけると、余計な動作をすると体への負担が増します。
その違和感から気づきを得られることがあるのです。
この練習方法については、詳しくは下記記事に記載しています。
弓道を自宅で練習【家でできるメニュー】
徒手稽古で意識すること
あなたは徒手稽古をしていますか?
ゴム弓はやってるけど、徒手稽古はやっていないという人が多いです。
非常にもったいない!
徒手稽古もコツを覚えれば、自分のクセを修正するチャンスが増えますよ。
ポイントは、意識する場所です。
いつもと違って体の一点にだけ意識を集中することで、弓を持っているときには気づけない発見があります。
ちょっと分かりにくいですか?
例えば私なら、こんな風に意識していました。
火曜日:左足
水曜日:右膝
木曜日:左膝
金曜日:腰
土曜日:お腹
日曜日:背中
意識する場所を毎日変えて射法八節を行う。
やってみると、感覚が全然違ったりして面白いですよ。
右足にだけ意識を集中すると、ほんの少しの体重移動を敏感に感じ取ることができます。
腰に集中すれば、胴造りの未熟さに気づけます。
実際に弓を持つと、どうしても肘や肩、手に意識が向きがちです。
人は多くのことを知覚できません。
たまにで良いので、視点を変えてあげることも必要なのです。
上で出した例は、あくまでも参考です。
耳でも鼻でも良いですよ。
左目を閉じて右目に意識を集中するのも、新たな発見があるでしょう。
何度も言いますが、弓道は自分の間違った思い込みに気づくことが上達への道。
同じ動作を繰り返す弓道だからこそ、視点を変えて柔軟な発想を持つことが大事です。
古い弓を借りて素引き
私が高校生の頃、部活の倉庫に古い弓が何本も眠っていました。
ちょっともったいないですね。
そこで私は顧問の先生に許可を得て、古い弓を長期間借りていたことがありました。
家で素引きするのと、手の内を練習するためです。
ただし、倉庫に眠っている弓には理由があります。
たぶん強すぎて引く人が少ない弓が眠っている…そんな場合が多いでしょう。
実際、当時の私が借りられたのは強さ18kgの弓だけでした。
普段は13kgの弓を引いていたので、強すぎです。
でも大丈夫。
引き分けはできなくても、弓構えや打ち起こしの動作なら確認できます。
手の内の練習も問題ありません。
一度、部の倉庫を確認してみてください。
良さそうなのがあれば、ちゃんと許可を得て借りてくださいね。
体力トレーニングはジワジワ効く
自習練習では、技術だけでなく体力にも磨きをかけたいところです。
以前「弓道は痩せてると不利?ガリガリでも上手になれるのか」という話をしました。
そこでも話しましたが、鍛えないよりは鍛えたほうが良いことが多いです。
ただし即効性はありません。
半年とか1年後に「そういえば調子がよくなったかな」という程度の効果だと思ってください。
弓道も体が資本。
コツコツ積み重ねる人は、何をしても強いです。
DVDを見ると新鮮
私は、弓道の稽古とは「間違った思い込みとの戦い」だと思っています。
練習量を増やす
体を鍛える
どれも大事なことです。
でも、それだけでは足りません。
やっぱり知識を増やして反省・復習する時間も必要だと思います。
もし部活で購入するなら、このDVDがおすすめ。
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個人で買うには値段が高いですが、良い教材です。
大きめの本屋に行けば、弓道関係の本が並んでいるはずです。
DVD付きで2千円以下の本もあるので、知識が足りないと感じている人は探してみてくださいね。
こっそり朝練の効果は?
最後は、ちょっと効果を実感できなかった練習を紹介します。
なんで最後にそんなのを紹介するのかと言われそうですね。
私はこれでスランプになったことがあるので、反面教師としてお伝えしたほうが良いと思ったのです。
その練習とは何か?
自主的な朝練です。
疲れる割にあまり効果を実感できませんでした。
当時の私が所属する部活では巻藁が外にありました。
道場を開けなくても、弓と棒矢さえ外に出しておけば練習できたのです。
ところが実際にやってみると、気が散ります。
朝とはいえ人の気配は多いし時間が気になるからです。
確かに練習量を増やすことはできましたが、自分を客観的に観察しながら練習するには不向きでした。
結果的に練習したつもりになるだけで、効果はイマイチ。
むしろ変なクセがついて、1ヶ月ぐらいスランプになってしまいました。
自主練習のメリットは、自分とじっくり向き合うこと。
気が散るような練習は逆効果になることもあるのでで、気をつけてくださいね。