昨日、このような質問が届きました。
弓道って握力がないと上手になれませんか?」
鍛えるべきと言う人もいれば、気にしなくて良いと言う人もいる。
果たしてどちらなのか?
私の経験や周りの人達の様子からお話したいと思います。
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私の考えを一言で言うと、こうなります。
「鉄棒にぶら下がれる程度の握力があれば大丈夫。」
なぜこう言い切れるのか?
3つ理由があります。
・中指と薬指を浮かせて射つことができる
・握力38kgでも15kgの弓を引ける
あなたの周辺にも、ご高齢だけど上手な人がいると思います。
身体能力的には衰えているはずですが、それでも高校生や大学生に負けない人もいます。
私の知り合いの女性で、70歳で的中率7割をキープしている人がいます。
12kgの弓を使っていますが、握力は30kgありません。
その女性が言うには「力が必要なのは未熟者」だそうです。
考えさせられる言葉ですね。
ちなみに、国の体力・運動能力調査(2017年)で、70歳前後の男女の平均握力を調べてみました。
70~74歳女性:23.82kg
学生から見れば、この数字は低いですよね。
それでも問題なく弓道を続けられます。
高い的中率をキープしている人も珍しくありません。
中指と薬指を浮かせても引ける
あなたは手の内を作る時、中指と薬指を浮かせたことはありますか?
かなり前のことですが、私はこの状態で弓を引いたことがあります。
左手の指を怪我していたのに、それでも練習するために…
弓を支えるのは、虎の口と小指だけ。
とても危険なようですが、意外となんとかなるものです。
離れた後、高確率で弓を落としてしまうという問題があるのですが…矢は真っ直ぐ飛びました。
すぐ先生に見つかって、メチャクチャ怒られたのも今となっては良い思い出です(笑)
この経験があるので、私は握力を意識していません。
最低限、弓を支えられるぐらいあれば十分だと考えています。
握力38kgで16kgの弓を引ける
私が弓道を始めたのは、高校生のときです。
中学では帰宅部だったので、全く体を鍛えていませんでした。
高校2年生の頃には、15kgの弓を引いていました。
その当時でも、左手の握力は38kgぐらいしかなかったと思います。
そんな私ですが、当時の的中率は7割以上。
早気が重症化するまでは、結構活躍できていました。
このことからも「握力を鍛えること=的中率アップ」と断定するのは難しいと思います。
他のトレーニングのついでで十分
いかがでしょうか。
握力については「あるほうが良いけど、一生懸命鍛えるほどではない」というイメージです。
腕立て伏せや懸垂など、他のトレーニングをしていれば自然と握力も上がります。
全身の筋力アップを意識したほうが的中率も上がりやすいですよ。