川西市の多田神社で行なわれる源氏まつり。
どんな由来があるの?
なぜ春に開催するの?
源氏まつりの背景について調べた結果を報告します。
本ページはプロモーションが含まれています
スポンサーリンク春季例大祭のから発展した源氏まつり
まず始めに「そもそも源氏まつりとは?」という話をしたいと思います。
源氏まつりでは色々な行事が行われますが、神事に関係があるのは源氏まつり懐古行列です。
多田神社の公式サイトによると、源氏まつり懐古行列は「春季例大祭の神賑(かみにぎわい)行事として執り行っている」と明記されています。
つまり、源氏まつりは神事の春季例大祭から派生的に発展したものなのです。
ちなみに春季例大祭とは、主祭神(源満仲公)の生誕を祝う神事です。
神事と神賑行事の違いって?
簡単にまとめるとこうなります。
神賑行事:神を意識しながら人々が交流し、楽しむ行事
春季例大祭で神に祈りを捧げた後、神を身近に感じつつ楽しむ。
これが源氏まつりの由来です。
4月に開催される理由
では、なぜ4月に開催されるのでしょうか。
理由を調査してみると主祭神である源満仲公の誕生日が関係していました。
源満仲公は、延喜12年(西暦912年)4月10日に誕生されています。
春季例大祭は主祭神の生誕を祝い、感謝を捧げる儀式。
源氏まつりも春季例大祭から派生したものなので、春に開催することになったのです。
最初は単なる「多田神社のまつり」だった
現在の源氏まつりの原型となったまつりは、昭和28年から開催されています。
ただし、当時は単なる「多田神社のまつり」。
規模も小さく、今のように地域全体で盛り上げるような行事ではなかったのです。
転機が訪れたのは、昭和39年。
神社のまつりが、地域全体のイベントへと発展していきます。
当初は観光目的の意味合いが濃かった
現在の源氏まつりの主催は、川西市と川西市観光協会です。
この形になったのは、昭和39年。
ただし、当初は「源氏まつり」ではなく「観光まつり」という名前でした。
川西の歴史や文化を広くアピールして、観光客を増やすのが目的だったのです。
昭和39年と言えば、日本がどんどん発展していた時期。
経済発展が最優先の時代でした。
・東海道新幹線開業
・日本人の海外観光旅行自由化
・東京オリンピック開催
国全体の勢いに取り残されないように、地域を盛り上げようとしたのでしょう。
「源氏まつり」と呼ばれるようになったのは、昭和58年の第20回からです。
2018年はアステで関連行事あり
いかがでしょうか。
神事の春季例大祭から派生して、地域全体のイベントへと発展した源氏まつり。
毎年同じことをしているようで、少しずつ変化しているのが面白いです。
2018年の源氏まつりは、多田神社周辺だけでなくアステ川西などでも関連イベントがあります。
10時ごろには巴御前や静御前も見れますよ。
アステに行ってから多田神社に向かうのも良いかもしれませんね。