蝋梅(ロウバイ)の花言葉、ちょっと不思議だと思いませんか?
ちなみに、花言葉はこちらの4つです。
「慈愛」
「優しい心」
「先見」
「先導」
優しさをイメージする言葉と、先を見通すイメージの言葉が並んでいますね。
なぜこうなったのか?
これらの花言葉の由来を調査しました。
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スポンサーリンク慈愛・優しい心の由来
まずは慈愛・優しい心の由来からご説明します。
この花言葉の由来は、2つあります。
・エサが少ない時期に鳥の空腹を満たすから
蝋梅の花は、見た目がとても控えめで優しいイメージです。
これが由来になっているというのが定説です。
もう一つ面白い説が、エサが少ない冬に花を咲かせ、鳥の空腹を満たすから…というものです。
ヒヨドリなどは、蝋梅の花を食べます。
特につぼみを好んで食べるようです。
Youtubeに動画があったので貼っておきますね。
エサが少なくて困っている小鳥にとっては、確かにありがたい存在でしょう。
面白い着眼点ですね。
先見・先導の由来は俳句にあり
次は先見・先導の由来です。
いち早く花を咲かせ、春の訪れを告げるところが由来だと言われています。
ただし、俳句がなければこの花言葉は定着しなかったかもしれません。
蝋梅が俳句の季語として定着したのは、江戸時代後期。
蝋梅は冬の季語ですが、春の訪れを予感させる季語としてピッタリだったのです。
例えば明治時代の文豪・芥川龍之介の一句。
「蝋梅や 雪うち透す 枝のたけ」
まだまだ冬の寒い時期に、控えめに咲く蝋梅。
健気ですね。
俳句や短歌にしたくなる気持ちが分かります。
単に早い時期に咲くというだけでなく、文化的な側面からの後押しもあって先見・先導という花言葉が定着したものと思われます。
蝋梅の実や花って食べられるの?
蝋梅には梅という字が使われています。
秋には立派な実ができるのですが、残念ながら食べることはできません。
果肉がほとんどないし、種などには毒があります。
カリカンチンという毒なのですが、一定量を食べると筋肉の痙攣や呼吸困難などが起こります。
決して蝋梅の梅干しを作ろうと思わないでくださいね。
ちなみに、蝋梅の花のつぼみは漢方薬になります。
中国や東南アジアでは解熱、鎮咳、鎮静薬として使われることがあります。
ちなみに梅の花言葉は?
蝋梅を語るからには、梅の花についてもチェックが必要ですね。
梅の花言葉はこちら。
「高潔」
「忠義」
「潔白」
「忍耐」
花言葉は極寒の中で凛と咲く花の姿からイメージされたものが多いです。
ただ、忠義については菅原道真の悲しい伝説が由来です。
詳しくは後日書きたいと思います。