弓道の狙いと早気について

「あて射に走ると早気になってしまう」という言葉。

確かに早気はあたるようになった頃に

ひょっこり症状がでる人が多いです。

でも、私はずっと不思議だったんです。

私も生粋の早気ですけど、

「あたらなくていいから会を持とう」と常に思って練習してきました。

一射一射丁寧に、一射入魂でやってきたんです。

でも、実際には早気になりました。

あてにいっていないのになぜ早気になるのか。

実は精神論ではなく、技術的な原因があったんです。

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狙いの付け方で早気が始まる

弓道で最も苦しい病が早気ですよね。

私も常に早気と闘いながら弓道を続けてきました。

そんな中で、最近、早気の人に共通点があることに気がついたんです。

それは「狙い」です。

早気の人に狙いをどのようにつけているか聞いたら、

100%の確率で「狙いは感覚」とか「会に入ったら自然に狙いがつく」といいます。

「あてにいってはいけない」から、

狙いをきっちりつけて射ろうとしていないのです。

ですが、早気にならずに何年も弓道をしている人に聞くと

「私はここがポイントで…」

「こういうクセがあるので意識してここに狙いをつけている」

などと、具体的な話がかえってきます。

私はこう結論づけました。

「あてにいってはいけない」という言葉を守って

そもそも全く狙っていない。

これが早気の原因だと。

狙いは具体的につけるべし

こういう話をすると、

大抵の場合嫌な顔をされます。

「もっとよくねらえ!」なんて

弓道のアドバイスで聞いたことないですからね^^;

実際に狙いをしっかりつけることで

早気が克服できるか試してみたんですが、

効果は確実にあります。

まず、最初の第一歩は巻藁から。

巻藁の、一点をよーく狙います。

1本1本をじっくり狙うんです。

これが案外苦労しました。

この時私は初めて「狙い」をどうつけたらいいのか意識したので、

藁1本を狙うやり方が分からなかったんです。

「だいたいこの辺を狙う」ではダメです。

狙いを弓の籐のこの部分にしっかり合わせて、離れる。

具体的にミリ単位で調整しました。

この作業を繰り返すうち、巻藁では自然と会を持てるようになったんです。

あてにいくのと狙いをつけるのは同じではない

巻藁で感覚をつかむと、的前で実践です。

ここでも、狙いをきっちりピンポイントでつけました。

時には的の6時を狙ったり、9時を狙ったりもしました。

ですが、日々罪悪感がつきまといます。

いかにも「あて射」をしているような気がしたんです。

早気は確実にマシになってきたので

早気よりはいいと自分に言い聞かせてきました。

そんなとき、師範からこんなことを言われました。

「お前、ようやくあて射から卒業できたようだな」

私はびっくりしたんです。

あて射に走るなと怒られると思ったら、

逆に褒められるなんて。

私は師範に恐る恐る「狙いをきっちり細かくつけるようにしたんですが…」と報告しました。

すると師範は

「狙いをきっちりつけ集中力を研ぎ澄ます。射の基本中の基本だ。」

「あて射とは、狙いも集中力も定まらないまま、結果だけを追い求めることだ」

こんな言葉をいただいたんです。

まさに目からウロコ。

「狙わないからあて射ではない」と思っていた自分は間違いだったんだと、このとき初めて気付かされたんです。

この瞬間から、私の弓道家としてのレベルがワンランク上のものとなりました。

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