トケイソウの花言葉は、「聖なる愛」「信仰」「宗教的情熱」とされています。
この花言葉には、キリスト教との深い関係があるのです。
どういうことなのでしょう。
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スポンサーリンクスペインの宣教師が中南米にキリスト教を布教するときに発見
1569年にペルーで発見されたトケイソウ。
この花を見てスペインの宣教師たちはイエスの受難と結びつけて布教のシンボルとします。
花の子房柱は「十字架」
3つに分裂した雌しべが「釘」
副冠は「茨の冠」
まわりの花弁は「10人の使徒」
巻きひげは「ムチ」
葉は「槍」
このように、花全体がイエス・キリストを象徴していると言って布教に利用したのです。
キリスト教徒ではない人から見ると、かなり強引なこじつけのように感じますよね。
しかし、これには宣教師たちが世界中に布教するときの知られざるノウハウが関係しているんです。
なぜトケイソウとキリスト教を結びつけたのか
世界各地で布教活動をしていた宣教師たち。
国が違えば文化も宗教も言葉も違う。
そんな中で、キリスト教を根付かせていくのは並大抵ではありません。
宣教師たちは、まず各地の風習や文化に溶け込むことから開始します。
日本では着物を着たり、お寺や神社に参拝したり、日本の名前を名乗る宣教師もいました。
また、庶民の暮らしを支援する取り組みを通じて民衆の信頼を勝ち取っていったのです。
日本のように仏像や経典を読む文化がある地域では、マリア像がそのまま布教のシンボルとして使えます。
しかし、偶像崇拝が風習としてない地域ではマリア像などはあまり有効ではありませんでした。
偶像崇拝が馴染みにくい地域では、地域の山、水、花などを布教する際のシンボルとして利用することが行われていたんです。
中南米では、トケイソウがそのシンボルに選ばれたということですね。
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