弓道で引き分けが辛い人へ!力負け以外の原因を解説します

昨日、こんな質問が届きました。

「引き分けが異様に辛いのはなぜでしょうか。弱い弓に替えてもあまり変わりません。」

話を詳しく聞いてみると、ひどいときには大三に入る頃には震えるぐらい辛いとのことでした。

果たしてどんな理由が考えられるのか。

詳しくお話します。

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引き分けが辛い3つの理由

弓道で引き分けが辛い理由

引き分けが異様に辛いという症状には、大きく分けて3つの理由があります。

  • 弓に力負けする
  • 余計な場所に力が入っている
  • 胴造りが失敗している

1つ目の力負けの場合は、弱い弓に替えれば解決する問題です。

今回お話したいのは、2つ目と3つ目。

間違った思い込みで不自然な射型になっていると、引くのが辛くなってしまいます。

余計な場所ってどこ?

弓道で引き分けが辛い理由と対策

弓道では余計な場所に力が入ると、体に不自然な負荷がかかります。

特に注目すべきポイントはこちらです。

  • 右の手首
  • 左肩

この3つが不自然な状態になっていると、弓の力を受け止められず辛くなります。

ただし、力を抜こうと意識するだけでは解決できません。

射法八節は繋がっているので、引き分けに入るまでの間違った動きを修正してあげる必要があります。

右手首に力が入る理由

弓道で引き分けが辛くなる理由の一つは右手首

右手首に不自然な力が入る人の多くは、大三で失敗しています。

大三での右手の位置が遠すぎるのです。

大三で右手の位置が遠いと、弓の力を右肘で受け止められません。

右手で受け止めることになります。

一度この状態を作ってしまうと、腕力だけで引き分けを行うことになる。

引き分けが辛いのも当たり前です。

大三で右手と頭の間を広く取ると大きく引けそうな気がしますが、やりすぎは逆効果。

右手の位置は側頭部から握りこぶし1個から2個以内にしましょう。

左肩に力が入る人の傾向

弓道で引き分けが辛くなる理由は左肩

左肩に力が入りやすい人も、引き分けが辛くなります。

よく左肩が上がっている人っていますよね。

左肩が上がる原因は、大三の位置が高すぎる場合がほとんどです。

よく「押し負けているのが原因」と言われますが、大三の時点で押し負けるって不思議だと思いませんか?

まだ大して引いてもいないのに押し負けるなんて…

押し負けるのはあくまでも結果論。

大三の位置が高すぎるからこそ押し負けるのです。

ピンと来ない人は、素引きでいいので目の高さより低い位置で大三をとってみてください。

普段左肩がつまり気味の人でも、低い位置なら余裕があるはずです。

今度は逆に、極端に高い位置で大三っぽい形を作ってみましょう。

めちゃくちゃ疲れるし、肩や手首への負担がものすごく強くなるのが実感できます。

普段何気なく行っている打ち起こし・大三。

本当にあなたにとっての「ベストポジション」でしょうか?

自分は正しいという思い込みを捨てて、試行錯誤してみてください。

首に力が入る人の癖

弓道で引き分けが辛くなる原因は首にあり

首がガチガチになっている人も、引き分けが辛くなります。

首に不自然な力が入る原因は、あごを上げたり前に突き出して物見をすることです。

以前「弓道で物見が浅い人へ」という話をしました。

あごを上げたり前に突き出してしまうと、首の可動域が狭められて物見がしづらくなります。

結果的に顔を反らしてみたり、物見が浅くなったり…

不自然な体勢で弓の力を受け止めることになるので、引き分けが辛くなるのです。

特に打ち起こし・大三であごが突き出し気味になりやすいので要注意。

最近では「スマホ首」で普段からあごを前に突き出し気味の人も増えています。

心当たりがある人は、軽くあごを引くことを意識してください。

胴造りは「動くな」が鉄則

弓道で引き分けが辛い人へ

最後は胴造りです。

今まで色々とお話してきましたが、胴造りが乱れると全てが水の泡になります。

胴造りを入れた瞬間から、最後の最後までキープし続ける。

これを怠ると、つま先のほうに体重がグーッと移ったり背中が反ったりします。

胴造りは「動くな」が鉄則。

弓に入るとか、あれこれ意識してやっても逆効果になることが多いです。

胴造りを改善するだけでも、弓を引くのがかなり楽になりますよ。

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