弓道をしていると、意外と大きな壁として立ちはだかるのが物見。
物見が浅いと会の時点で骨格で弓の力を受けられず、肩が入っていない射型になってしまいます。
とはいうものの、どうしたらいいか分からないのが物見の厄介なところ。
今回は物見について解説します。
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スポンサーリンク何もしていないときの首の可動域は?
健康な人の首の可動域は、左右に70°程度です。そもそも90°までは曲がりません。
まず、何もしていない状態で力を抜いて、どれだけ首を左右に回せるか確認してください。
この時点で首が十分に回らない人は、毎日ストレッチをして首の可動域を広げるしかありません。
物見が浅くなる人の共通点
物見が浅い人は、例外なく顎が上がっています。
試しに、顎を上げたまま左に首を回してみてください。
次に、顎を引いた状態で首を回してみてください。
顎を引いた状態のほうが、首が回りやすかったと思います。
弓道で物見が浅い人は、胴造り以降、顎を引くことを常に意識してください。
顎が上がりやすいポイント
射法八節の途中、いくつか顎が上がりやすいポイントがあります。
まず、胴造りや取懸けの段階です。
背筋を伸ばす=顎が上がるという人が結構います。
胴造りや取懸けの時点で顎を引くクセをつけてください。
これは、心がけ次第ですぐに改善できます。
次が、物見を入れる瞬間。
首を左に回すときに、顎を引いたまま回すことを意識してください。
最後は大三の時点。
弓道は打起こし以降、手が目より上にあります。自然と目線が上を向きやすく、顎も上がり気味になります。
この3点を意識することで、顎を引いて、正しい物見に近づきます。
日常生活で気をつけること
暇があればスマホを見ている人は要注意です。
スマホを見ている時、猫背になって首が前に出ていませんか。
この姿勢は、首や肩の可動域を狭くしてしまうので、弓道にとってマイナスです。
本当に弓道が上手くなりたいなら、日常生活の姿勢も大事。スマホを見る時も背筋を伸ばして、顎を引くことを意識してくださいね。