最近、弓道が登場するアニメやゲームが増えています。
それと同時に「弓道警察」という言葉も徐々に広がりを見せ始めました。
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スポンサーリンク弓道警察とは
弓道警察とは、アニメやゲーム、映画などの創作物に対して弓道の作法や射法の違いを細かく指摘する人たちのことを表します。
もちろん架空の組織です。
- かなりの人数がいる
- 弓道が絡むと呼んでもないのに現れる
こういったことから、皮肉を込めて架空の組織に例えているのです。
ところが皮肉を逆手に取って、Twitterでは弓道警察のアカウントが登場。
積極的に物申す人たちも増えています。
たった一言であなたも仲間入り
私も弓道経験者ですので、アニメやゲームなどで不自然な描写があると気になります。
でも、リアルではあまり言わないほうがいいですよ。
「あの手の内はおかしい」
このような一言をポツリと言うだけでも、周囲から「うわ、弓道警察が出た!」とからかわれる・煙たがられます。
実際に私も手の内や離れについて指摘して、変な空気になったことがありました。
今では反省しています。
未経験の人たちからすると、作法や射法の表現に関して文句を言うのは「無粋」で「話の腰を折る」行為。
はっきり言って空気が読めない人間扱いされてしまいます。
会話でアニメやゲームの話をするのは、純粋に面白さや感動を共有したいから。
描写の正確さについて論じたいのは弓道経験者だけなのです。
経験者同士でもNG?
「描写の正確さについて論じたいのは弓道経験者だけ」と言いましたが、それでもNGな場合もあります。
例えばこんな流れの場合です。
友人A:「昨日の話は面白かったなあ!」
私:「あー、でもあのキャラの射法八節は全然ダメでしょ」
友人A:「いや、そこは今どうでもいいから」
この会話の何がダメなのか分かりますか?
友人Aは面白さや感動を共有したいから、話題を出したのです。
それなのに私の返事は全く共感せずに。いきなりダメだった点を指摘しています。
これでは友人との会話が成立していません。
会話はキャッチボールなので、まず友人の話題に対して真っ直ぐ返す必要があります。
今回の場合、大事なのは「面白かった」という点だけ。
描写の正確さに話題を移すのは、共感を示してから話の流れですべきです。
こんな場面では要注意
弓道経験者は、油断すると誰でも弓道警察になってしまいます。
アニメやゲームを見ないから大丈夫?
そうでもないですよ。
例えばCM。
CMでは俳優の準備期間が短いので、弓道作法や射法八節の正確さを気にしない場合が多いです。
口割がめちゃくちゃは序の口。
過去には矢をアーチェリーのように弓の内側に番えていたCMもありました。
でもこれを見て反射的に「なんだこれ!全然違うよ!」なんて言えば、あなたも立派な弓道警察です。
CMだけではないですよ。
ドラマでも、弓道の達人という設定なのに射型はド素人ということも珍しくありません。
映画なら準備期間がたっぷりあるので、かなり正確に弓道を描写してくれるのですが…
とにかく、テレビを見て反射的にツッコミを入れるのはやめておきましょう。
弓道を経験していない人から見れば、純粋に作品を楽しめない無粋な人にしか見えません。
弓道以外でも要注意
今回は弓道警察がテーマでしたが、同じことは他のスポーツや仕事でも起こります。
格闘技経験者がバトルアニメを見ると不自然な点も目につくでしょう。
料理人がドラマを見れば、調理するシーンは無駄な動きだらけに見えるかもしれません。
正確さに対する指摘は話の腰を折ってまでするべきことか?
私もときどき失敗してしまうので、反省します。