ピュアココアとミルクココア。単に砂糖を使っている・いないという問題だけではなく、他にも色々な相違点があります。
そこで今回は、ピュアココアとミルクココアの差を確認。 知ってるようで知らない違いについて解説します。
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スポンサーリンク栄養成分が違う
まずはコップ1杯分の栄養成分を確認しましょう。
栄養成分 | ピュアココア(4g) | ミルクココア(20g) |
エネルギー | 16kcal | 82kcal |
たんぱく質 | 0.9g | 0.8g |
脂質 | 0.9g | 1.1g |
糖質 | 0.6g | 16.0g |
食物繊維 | 1.1g | 1.2g |
ナトリウム | 8mg | 27mg |
カカオポリフェノール | 150mg | 140mg |
上の比較表をよく見てみると、ピュアココアとミルクココアのグラム数が違いますよね。
違う量で比較する理由は「コップ1杯」を基準にしているから。同じコップ1杯分でも、使用するココアの量が違うため比較表の量も違うのです。
例えばピュアココアでコップ1杯分作る場合、スプーン1杯程度の粉を入れれば十分。
ところがミルクココアをコップ1杯作る場合は、スプーン山盛り3杯ぐらい必要です。
実際の商品の成分表示もミルクココアは20g前後で表示されていますが、ピュアココアは4gか5gで表示されています。
さて、改めて違いを見てみましょう。
コップ1杯分で比較した場合、カロリーと糖質の数字に大きな差がありますね。
カロリーや糖質の差は製法の違いです。
ミルクココア(調整ココア)は美味しく飲めるように、ココアパウダーに砂糖や脱脂粉乳などを加えています。その分だけカロリーや糖質が増えているのです。
注目のカカオポリフェノールについては、同じコップ1杯ならあまり差がありません。意外な事実です。
溶けやすさが違う
ピュアココアとミルクココアの違いは栄養成分だけではありません。溶けやすさにも大きな差があります。
先ほどピュアココアでコップ1杯分を作る場合、スプーン1杯で十分だと言いました。
ピュアココアの風味が濃厚だから少ない量で良いというのも理由の1つですが、そもそも物理的にそれ以上溶けないのです。
ピュアココアをミルクココアの感覚でポンポン投入してもダマができるだけ。粉っぽくて飲めません。
一方のミルクココアは水に溶けやすいよう乳化剤などを使ってピュアココアよりも溶けやすくしてあります。
そのためコップ1杯分に対してスプーン3杯程度入れることができるのです。
飲んだ後のすっきり感が違う
栄養面だけを見ればピュアココアのほうがおすすめですが、一つ弱点があります。
ピュアココアは水に溶けにくいため、飲んだあと喉がイガイガしやすいのです。
そのためピュアココア愛飲者の中には、ピュアココアとは別に水を用意しておく人も多いです。
ミルクココアは飲みやすいように調整されているので、飲んだあとはすっきり。自分で味を整える必要もないため手軽に飲むことができます。
一日の適量が違う
ピュアココアとミルクココアには成分に大きな違いがあります。特に砂糖の量の差が大きいため、1日の適量も違います。
基本的にはピュアココアは3杯まで。ミルクココアは1杯までが適量です。
詳しくは「ココアの飲み過ぎは太る?一日何杯までが良いのか検証した結果」をご覧ください。
ピュアココアと純ココアは違うの?
ピュアココアと似たような言葉で「純ココア」というものがあります。
表現は違いますが、基本的には同じものと考えてください。 商品イメージに合わせてピュアココア・純ココアを使い分けるようです。
純ココアとピュアココアを併記している商品もありますので、商品名の違いぐらいの認識でいいでしょう。
ピュアココアとブラックココアの違い
ブラックココアをご存知でしょうか。ブラックココアも砂糖を使っていませんが、ピュアココアとは全く違うものです。
ブラックココアとは、ピュアココアの製造途中でアルカリ処理を行ったもの。
濃い黒色と強い苦味が特徴で、アイシングクッキーなどお菓子の着色用に使われることが多いです。
有名なところで言えば「オレオ」のビスケット部分にも使われています。
普通のココアだけで焼き菓子を作ると茶色になってしまいますが、ブラックココアを使えば焼いても深い黒のまま。
オシャレで美味しそうな見た目を演出することができます。
ただし、ブラックココア自体は風味が少なく苦味が強いので、単体で飲むことはほとんどありません。
一般的なココアと混ぜて楽しむものです。
ピュアココアと製菓用ココアパウダーの違い
今度は製菓用のココアパウダーと飲用のピュアココアを比較してみましょう。
基本的には製菓用ココアパウダーも砂糖や乳脂肪を混ぜていない点は同じ。
ただし、お菓子作りという目的に合わせて工夫されたココアパウダーが多いです。
例えば水分に触れると発色がよくなるココアパウダーや、ココアの粒子をコーティングして水分・油脂分が染み込まないデコレーション用のココアパウダーもあります。
他にも脂質多めで香り重視のパウダーや、焼いても色が変化しにくいココアパウダーなど多種多様。
お菓子作りに挑戦する際には、ぜひ用途に合わせたココアパウダーを選んでください。
第三の選択肢もある
ピュアココアとミルクココアには栄養面や飲んだ後のすっきり感に大きな違いがあります。
最近では第三の選択肢として、ココア50%~70%程度の「ハイカカオココア」も登場。味の好みや目的に合わせて選べるようになりました。
ジワジワと商品が増えているので、お好みのココアを見つけてくださいね。