なで肩・いかり肩って弓道に関係ある?通説と実態を解説

昨日、聞き捨てならないことを言っている人がいました。

「いかり肩は弓道で不利だぞ。」

はっきり言って、これはデタラメです。

こんな言葉で惑わされる子がかわいそうで、見ていられませんでした。

今回は、なで肩・いかり肩と弓道の関係についてお話したいと思います。

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いかり肩は不利ってウソだよ

弓道となで肩・いかり肩

頭ごなしに否定する前に、不利だと言っている人の主張を整理してみます。

いかり肩は肩周りの筋肉が固い

肩が開きにくくて上がりやすい

背中で引くのに不利

肩線と矢線が近づかない

会で右肘の位置が高くなりやすい

だいたい、このような理屈で不利だと言っていました。

でもこれ、真っ赤なウソ。

まず、いかり肩=肩周りの筋肉が固いという点で違います。

なで肩・いかり肩は生まれ持った骨格や、肩を支えて持ち上げる筋肉の発達具合による影響が大きいです。

固さとは別の問題です。

水泳

水泳選手が良い例です。

水泳選手にいかり肩が多いのは、筋肉が発達しているから。

固いからではありません。

例えば入江陵介選手は、いかり肩です。

でも肩周りの筋肉はとても柔軟で、インスタグラムで自慢していたぐらいですよ。

このように「いかり肩=肩が開きにくい」という公式は当てはまりません。

少なくとも射型に致命的な影響が出るほど固いはずがない。

そもそも、なで肩でも右肘が降りない人は大勢います。

肩こりで首周りの筋肉がガチガチの人も珍しくありません。

なで肩のほうが有利なんて幻想です。

ちなみに私もいかり肩ですが、肩周りの筋肉は柔らかいですよ。

的中率でも不利だと感じたことはありません。

なで肩・いかり肩の差よりも、弓の強さに対する筋力不足のほうが影響は大きいでしょう。

間違ったアドバイスに注意して

弓道

いかり肩の人が不利になるとしたら、間違ったアドバイスをもらうことが多いことでしょうか。

いかり肩の人は、会で肩が詰まって見えることがあります。

この様子を見た人が「肩を下げろ」と当然のように言ってくるのです。

一見、何も間違ったことは言っていないように思います。

だからこそ質が悪い。

見た目は詰まって見えても、本当はそうではないことも多いです。

自然な状態で弓の力を受け止めているなら、それは個性。

それなのに肩を下げようと意識してしまうと、余計な動作が増えます。

正しい射型に近づくどころか逆効果です。

射が小さくなったり、早気を誘発したり…私もよく失敗しました。

肩を下げようとすると失敗する

弓道

あなたは打ち起こし(大三)でフーっと息を吐いて肩を下ろしていませんか?

みんな当然のようにやっていますが、やめたほうがいいですよ。

デメリットのほうが大きいです。

そもそも、手を上に上げれば肩が上がるのは当たり前のこと。

大三で肩を下げなくても、引き分けで手が降りてくれば肩も下がります。

大三で肩を下げると、2つのデメリットがあります。

・手で引いて射が小さくなりやすい

・手の内が甘くなりやすい

フーっと息を吐いた瞬間、手先で弓の力を受け止める体制になりがち。

手引きを誘発してしまうので、射が小さくなるのです。

さらに、肩を下げることに意識を奪われると手の内の小指の締めを忘れてしまいます。

角見がきかない不完全な手の内になるリスクは無視できません。

手の内

あなたが本当に窮屈な射を脱却したいなら、注目すべきは肩ではなく左肘です。

肘を限界までピーンと張るのではなく、ゆとりを持たせましょう。

これで窮屈さが半減します。

肘に余裕がない状態で肩の力を抜いても逆効果。

射が小さくなり、窮屈な会になってしまうのです。

左肘に余裕を持たせると言っても、見た目でわかるほど曲げる必要はないですよ。

自分だけが分かるぐらいのレベルでOK。

左肘に余裕があれば、会で伸びるイメージもしやすいでしょう。

信じられない人は、壁に手をついて押してみてください。

肘をピーンと張った状態で押すよりも、少し余裕を持たせた状態のほうが押しやすいはずです。

いかり肩でも心配いらない

弓道

いかがでしょうか。

いかり肩だからダメとか、良いということはありません。

骨格や体型はみんな違って当たり前で、有利・不利を補うために射法八節があるのです。

今回の問題に限らず、努力で解決できない部分を指摘して、やる気に水を差すような人は大勢います。

具体的な解決策を示してくれているのか

単に理屈をこねたいだけか

アドバイスっぽい言葉をもらったら、見分けられるようになってください。

有利・不利なんて話は、上達の助けになりません。

惑わされず、自分の上達に必要なことだけに取り組んでくださいね。

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