中学生、高校生の人は中間テスト・期末テストで部活動が休みになりますよね。
勘が鈍るからイヤ?
大丈夫、テスト期間中の練習しだいでカバーできます。
むしろ、テスト明けに以前より上手くなることも可能です。
弓から離れている時期こそ、じっくりと自分の射を見つめ直しましょう。
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スポンサーリンクスロー射法八節がおすすめ
テスト期間中に上手くなるために、やるべきことは2つです。
・体を弓道用に鍛える
実はこの2つ、あることをすれば同時に達成することが可能です。
それこそが、スロー射法八節。
以前「自宅で練習する方法」でも紹介した、ゴム弓を使った練習方法です。
方法は簡単。
各動作をゆっくり行うだけです。
1射に10分ぐらいかける感じで、ゆっくりと射法八節を行います。
スロー射法八節には、2つのメリットがあります。
・弓道に必要な筋肉強化
不自然な動作をすると、ものすごく体に負担がかかります。
普段は気づかなかった間違った思い込みを見つけやすくなるのです。
さらに、弓道に必要な筋肉を効率よく鍛えられます。
腕立て伏せが苦手な人でも、ゴム弓でゆっくりと引くだけでかなり鍛えられますよ。
足踏みなら、左足を所定の位置に定めるまでに30秒。
さらに右足を開くのに30秒。
足踏みの完成だけで1分も使うのです。
これだけでも結構疲れます。
胴造りも1分かけましょう。
不自然な胴造りをしていたら、取懸に入る前にフラフラしてしまうはず。
筋力が不足している人は、この時点で足がパンパンになることもありますよ。
離れは仕方ないですが、残身は長めにします。
残身は射法八節の集大成なので、長時間キープすると新たな発見があるかもしれません。
ジワーッとゆっくり引く。
1日1回やるだけでも、テスト期間中の体力低下を防ぐことができます。
左でゴム弓を引くと客観的になる
次もゴム弓を使った練習方法です。
普段とは左右逆の射法八節を行うのです。
あなたも1度はやったことがあるのではないでしょうか。
遊びのように見えますが、真剣にやれば得るものがたくさんありますよ。
特に意識してほしいのは、体の姿勢や肩の動き。
反ったり腰が回転したり…不自然な動きはないでしょうか。
左右逆にすることで、無意識にやっているクセに気づける可能性が上がります。
自分の射を客観的に見直すには、ちょうどいいのです。
椅子に座ってゴム弓
以前「弓道のスランプ脱出法」で椅子を使った練習方法を紹介しました。
これはゴム弓でも応用できます。
テスト期間中にゴム弓練習をするなら、1日1回は椅子に座って引いてみてください。
背筋を伸ばして座ったら、体は動かさない。
手だけで引いてるように感じても、実はそれが自然体に近いのです。
ポイントは、胴造り。
座って引くと、手だけで引いてるような感覚になるはずです。
でも裏を返せば、胴造りが歪みにくい。
体が余計な動きをすればすぐに自覚することができます。
弓道は本来、シンプル。
私達の勝手な思い込みが、シンプルなはずの弓道を複雑にしているのです。
「勘が鈍る」の正体とは
テスト明けに弓を引くと、何か違和感がありますよね。
勘が鈍ったようで、気持ちよく引けなくなってしまいます。
でも、これは悪い事ではありません。
むしろ上手くなるチャンスです。
勘が鈍った状態というのは、今まで無意識でやっていた修正ができなくなった状態。
クセが素直に矢所に出やすいので、問題点を洗い出すチャンスです。
テスト明けの練習では、いつも以上に矢所に注目してください。
腕立て伏せはゆっくりじっくり
テスト期間中に体を鍛えようと思って、腕立て伏せをする人もいると思います。
とても良いことですが、一つだけアドバイス。
弓道の的中率だけが目的なら、腕立て伏せもスローでやるのをおすすめします。
1回に1分かけるぐらい、ジワーッと動く腕立て伏せ。
体幹も含めて、弓道に必要な筋肉をバランスよく鍛えることができます。
単に筋肉を増やすのが目的なら、普通の腕立て伏せでOK。
でも弓道だけのことを考えるなら、ゆっくり行うほうが効果を実感しやすいですよ。
足踏み・胴造りで目を閉じる練習
ゴム弓練習以外にも、上達に役立つ練習メニューがあります。
足踏み・胴造りを行って、そのまま1分ぐらい目を閉じるのです。
不自然な胴造りの場合、すぐフラフラしてしまいます。
自然な胴造りなら、安定するはずです。
この練習は勉強の合間の休憩時間に行うのがおすすめ。
目を閉じると脳を休めることができるから、勉強の効率も上がるかもしれません。
肩をグルグル回すのも良い
筋トレが苦手だけど、体を鍛えたい。
そんな人におすすめなのが、肩をグルグル回すだけのトレーニング。
肩甲骨を意識して、肩をグルグル…
30回ぐらいで筋肉に効いてくるのが分かるはずです。
肩こり解消にも役立ちます。
テスト期間はムダではない
いかがでしょうか。
テスト期間中は弓を引きたくて仕方がないかもしれませんが、休んでいる期間も決してムダではありません。
毎日練習している時は気づけなかった自分のクセを見つける。
体を鍛えたり、疲れをとることも大切です。
私が見てきた人の中には、テスト期間のたびにレベルアップする人もいました。
「根気よく自分の射を見つめ直す」
言うのは簡単ですが、毎日実行できる人はほんの少しです。
だからこそ、ライバルに差をつけることができます。
あなたは実行できる人ですか?
それとも、なんとなくテスト期間を過ごしてしまう人ですか?