除湿機を使っていると、不思議な気分になります。
「毎日大量にたまる水って、一体どこから来るのだろう?」
そもそも室内の空気にはどれぐらいの水分が含まれているのか。
水蒸気の意外な発生源とは。
知ってるようで知らない「湿気の原因」について解説します。
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スポンサーリンク6畳・30℃・湿度70%の場合
まず最初に調査したのは、空気中の水分についてです。
部屋の空気中に、何リットルも浮いているのでしょうか。
調べてみると、部屋の大きさ・気温・湿度が分かれば水分量を計算できることが分かりました。
さっそく6畳の部屋(空気は27.5立方メートル)で、気温30℃・湿度70%と仮定して計算してみました。
※計算の過程はややこしいので省略。
この条件では、室内の空気中の水分量は「585.75グラム」です。
つまり、500mlのペットボトル1本と少しぐらいの量ですね。
これだけの水分が空気中に漂っていることになります。
では、少し気温を上げてみましょう。
同じ部屋で気温35℃、湿度70%に設定を変更してみると…
空気中の水分量=761.75グラム。
空気は気温によって溜め込める水分量が変動します。
同じ湿度70%でも、200グラム近い差が生まれました。
さて、あなたは結果を見てどう思いますか?
私は、思ったより少ないと感じました。
1リットルに届かないからです。
高性能除湿機なら、毎日4リットルぐらいは水がたまりますよね。
それなのに、空気中の水分は1リットル未満。
どこかから水分が補給されているはずです。
詳しく調べてみると、私達の生活には水蒸気の発生源がたくさんあることが分かりました。
自分自身が発生源
足りない水蒸気はどこから来るのか?
調べてみると、意外なことが分かりました。
一番身近な発生源は、私たち自身の体だったのです!
人は汗や呼吸によって、常に空気中に水蒸気を発しています。
汗:600ml
呼吸:400ml
特に運動していなくても、汗や呼吸で1日1リットルぐらいの水蒸気を放出しているのです。
夏なら1日に3リットル以上の汗をかくことも珍しくありません。
かなりの量ですよね。
私達が出かけている間も、汗を吸った布団から水蒸気が放出されます。
水気がない部屋でも人がいる限り、湿度ゼロにはならないのです。
料理すると空気中の水分増加
空気中の水蒸気は、私達の生活習慣によっても増減します。
例えば料理。
平均的な家庭で、料理によって1日1リットル以上の水蒸気が出ています。
もちろん料理の内容によって水蒸気の量は変わります。
うどんやカレー、お鍋料理などは大量の水蒸気が発生しているはずです。
食パンを焼いても水蒸気は出ます。
水分ゼロの食材はほとんどないので、自炊しない人でも多少は水蒸気を発生させていることでしょう。
洗濯物も湿気の供給源
毎日の洗濯物も、空気中の水分量に大きな影響を与えています。
部屋干しする人は、洗濯物1カゴで3リットルぐらいの水蒸気が発生することになるそうです。
思った以上に、量が多いですね。
洗濯物を干している部屋で除湿機を使うと、毎日大量の水がたまるのも納得です。
入浴後も水蒸気がいっぱい
生活の中で水蒸気が発生する場所。
やはり、お風呂場を無視することはできません。
1回の入浴で、浴室以外の部屋に230mlぐらいの水蒸気が流れ込んでしまいます。
この数字は、きちんとお風呂場のドアを開け締めした平均値。
ドアを開けっぱなしにしていたら、もっと増えます。
他にも洗面所など、水を使えば使うほど空気中の水蒸気量が増えていきます。
トイレ、洗面所、お風呂場を合計すると1日1リットルを超える水蒸気が放出されている家も少なくありません。
暖房器具でも湿度アップ
夏場はあまり関係がありませんが、ガスストーブ、石油ファンヒーターなどの暖房器具も水蒸気の発生源です。
1時間で200mlぐらいの水蒸気が発生します。
これらを使っている家なら、加湿器は必要ないですね。
冬の湿気で困るのは結露。
結露が多い家は、暖房器具をエアコンに変えるとマシになるはずです。
他の部屋の湿気が流れてくる
これまで密閉空間を前提に話をしていましたが、実際の室内の湿気は湿度が高いほうから低い方へ移動します。
もし除湿した部屋と他の部屋で湿度に差がある場合は、どんどん流れ込んできます。
たった6畳の部屋でも、空気中に500mlのペットボトル1本以上の水分が溶け込んでいたのです。
一軒家だったら、全体で何十リットルにもなるでしょう。
除湿機を24時間動かしても、水がたまり続けるのも納得です。
外気の湿気も入ってくる
湿気は、家の外からも入ってきます。
水蒸気の分子は小さいので、壁や窓などで完全に防ぐことはできないのです。
外のほうが湿度が高ければ、外から湿気が入ってきます。
逆に外の湿度が低いなら、換気扇を使ったほうが家全体の湿度を早く下げられることが多いです。
特に料理や入浴後などは、換気扇で空気を入れ替えるのがおすすめ。
一時的に急上昇した湿度を、効率よく下げることができます。
除湿機の水は身の回りからやってくる
いかがでしょうか。
除湿機の水には、色々な発生源があることが分かりました。
換気と除湿機を上手く組み合わせて、快適な空間を維持したいですね。