巻藁で棒矢(巻藁矢)を使うのはなぜか?意外と知らない3つの理由

巻藁練習って、なぜ棒矢を使わないといけないのか?

疑問に思ったことがあると思います。

今回、巻藁と棒矢について調べてみると色々なことが分かりました。

知ってるようで知らない棒矢の話をまとめてみました。

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巻藁が10倍傷む!?

巻藁で棒矢を使う理由

皆さんご存知の通り、棒矢を使う一番の理由は巻藁の保護です。

棒矢の矢尻は丸くなっています。

これは、衝撃を分散して藁を奥に押し込むのを防ぐための措置です。

これに対して的矢は、棒矢よりも貫通力が高いです。

もし的矢で巻藁練習をしてしまうと、1年で巻藁がボロボロになってしまいます。

ただし、棒矢を使う理由はこれだけではありません。

他にも意外と知られていない、棒矢を使うメリットがあります。

棒矢は弓の負担も軽減する

弓道

あなたは棒矢を初めて選んだときのことを覚えているでしょうか。

ほとんどの場合、棒矢の矢尺は的矢よりも長めに合わせたと思います。

的矢より10cmぐらい長い人も珍しくありません。

なぜこのようなことをするのか?

理由は、重い矢を使ったほうが弓の負担が減るからです。

矢が重いと、矢自体が弦の反発力をより多く受けとめてくれます。

結果的に弓に伝わる力が和らぐそうですよ。

逆に言えば、素引きで離れを行うと弓に強烈な負担がかかってしまいます。

ご注意ください。

的矢で巻藁は矢が曲がるかも

弓道と練習

巻藁練習で的矢を使わないのは、矢の保護という意味もあります。

矢は使えば使うほど曲がるリスクが上がります。

繰り返し練習する巻藁には、的矢を使うのはもったいないのです。

また、強い弓で引いた場合、深く刺さりすぎて矢が抜けなくなる恐れがあります。

矢は消耗品です。

特に試合で使用する矢については、丁寧に扱ってあげましょう。

普通の矢で練習すると弁償させられるかも

弓道

巻藁練習を的矢で行うと、最悪の場合は巻藁を弁償させられるかもしれませんよ。

かなり前ですが、そういう話を聞いたことがあります。

私が聞いた話では、ある大学の自主練習中のことだったように思います。

学生数人がふざけて暴走。

的矢で巻藁練習をしていました。

そんなときに、運悪く顧問の先生が来て見つかってしまいました。

当然、激怒です。

「弁償するか退部か、好きな方を選べ!」

最終的には巻藁を弁償しただけでなく、次の試合の出場禁止という罰を受けることになりました。

弓道と足踏み

巻藁の値段は安くても1万5千円ぐらいします。

お金は払うわ、試合には出られないわ…

自業自得ですが、かなりショックだったことでしょう。

道具は大切にしましょうね。

巻藁ネットの愛用者が増加中って本当?

巻藁ネット

巻藁と言えば、最近は巻藁ネットというものを使っている人が増えているそうです。

Youtubeに動画があったので、貼っておきますね。

この動画のように、自宅の庭や室内で練習するために買っている人がいるようです。

道場や学校ではあまり見かけませんが、練習場所が狭いところなら使っているかもしれませんね。

棒矢に愛着が湧いてきた

弓道

いかがでしょうか。

巻藁の保護、弓の保護、矢の保護。

何気なく使っている棒矢には、色々な意味がありました。

棒矢は縁の下の力持ち。

そう考えると、なんだか愛着が湧いてきます。

たまには手入れしてあげてくださいね。

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