当ブログでは弓道に関する話題をよくします。
今回、こんな質問が届きました。
離れで払ってしまい、矢がまともに飛ばないこともあります。
最近は自分の胸が邪魔だと思ってしまって…
解決方法はありませんか?」
胸が大きくて思うような射ができない人はかなり多いです。
この問題を解決するためには、当事者が1番!
そこで、今回は私の友人にアドバイスをもらいました。
この友人は、胸が大きいのですが的中率7割をキープし続けている人。
工夫していることを教えてもらいました。
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スポンサーリンク和服用の補正ブラなら離れがスムーズになる
胸が大きい女性は、下着で工夫するのが1番効果的です。
和服用の補正ブラをご存知でしょうか?
無理なく胸を押さえることができて、通気性も良いので弓道でも使い勝手は良いと思います。
参考に、amazonで人気の商品のリンクを貼っておきますね。
口コミを見てみると、窮屈さもなく快適だというコメントが多いです。
胸当ての紐を取り替える
次に確認してほしいのが、胸当てです。
あなたの胸当て、ゴム紐を使っていませんか?
ゴム紐を使っている人は、いますぐ取り替えることをおすすめします。
ゴム紐は隙間ができやすく、大三や引き分けをするときに浮きやすいです。
離れで引っかかる確率が上がってしまいます。
手芸用の紐で大丈夫です。
伸び縮みしない、普通の紐にしてください。
そのほうが体にギュッと密着させることができます。
それでも胸当てがズレる人は「姫鎧」という胸当てを買うのもいいと思います。
四角に近い形でフィット感が高く、普通の胸当てより評判は良いようです。
色の種類も豊富です。
もちろん、黒の無地もありますよ。
体がねじれてない?
ここからは射型についてのお話です。
あなたは自分の胴造りに自信がありますか?
離れで胸を払う人のなかには、会で左胸が前に出ている人がいます。
右肘をまわそうとして、体が斜めを向いた状態です。
この状態になると、離れで胸を払う確率が上がります。
自分は真っ直ぐをキープしているつもりでも、体がねじれている人は多いですよ。
特に左肩が上がりやすい人。
要注意です。
左肩が上がる原因は色々ありますが、体が斜めになって左肩に負荷がかかっているのかもしれません。
自分の射型を動画でチェックするか、友達に見てもらいましょう。
意識すれば2週間ぐらいで直りますよ。
頬付けはしなくても良い
手っ取り早く離れで胸に当たるのを防ぐなら、矢と体の距離をあけることです。
会で矢を少し顔から離すだけでも、胸への当たり方が変わりますよ。
え?
そんなことしたら怒られる?
確かに怒られることもあるかもしれません。
でも、意外とバレないですよ。
そもそも、あなたは頬付けを必ずしないといけないものと思い込んでいませんか?
少し誤解があります。
よく「頬付けしないと会が安定しない」と言いますが、これは言葉足らずです。
正確には「会が最高に深く充実すると、自然と頬付けになることが多い」と言ったほうが良いでしょう。
違いが分かりますか?
自分から矢をほっぺたに付けようとしなくて良いのです。
結果的に付くというだけですから。
会がまだ未熟なのに、形だけ真似て頬付けしても意味がありません。
胸を払う確率が上がるだけです。
今問題なのは、離れで弦が胸に引っかかること。
まずは目の前の問題解決を優先しましょう。
矢1本分ぐらい顔から離すだけでも、ずいぶん違います。
とはいえ、これから先ずっと頬付けするなと言うわけではありません。
最終的には次の手の内の改善で問題を解決できます。
手の内の改善には時間がかかるので、それまでは矢を顔から少し離しておきましょう。
手の内は小指が大事
胸が大きい人は、手の内を向上させることで引っかかる度合いが小さくなります。
角見ができていれば、弦は体から離れていくのです。
矢飛びに影響するほど、弦が胸に引っかかることもなくなるでしょう。
以前にも何度か紹介していますが、弓に回転力を与えるのは左手の小指です。
小指を最初から最後まで締め続ければ、角見が効いた状態になります。
多くの人が、途中で小指を緩めています。
大三や引き分けの段階で、小指を意識したことがない人も多いでしょう。
小指については、一瞬たりとも油断できません。
詳しくは「矢所が定まらないのはなぜ?」をご覧ください。
完璧な射型にこだわらないでいい
いかがでしょうか。
今回紹介した内容に、違和感を持った人もいるかもしれません。
特に完璧主義の人は、頬付けを変えるのは拒否反応があると思います。
でも、一度考え直してください。
射法八節は基本ですが、あなたを苦しめるための物ではありません。
一人ひとりの体型に合わせて工夫することは、悪いことではないのです。
必要なことです。
今は完璧でなくてもいいのです。
大事なのは、少しずつできることを増やすこと。
今のあなたにとってのベストの射型を作ることが大事です。
小さな工夫を重ねながら、1歩ずつ理想の射型に近づけましょう。