弓道部って上下関係は厳しいの?体育会系すぎる部活は嫌な人へ

このブログでは弓道関係の話をよくします。

そのおかげなのか、質問をいただくことが増えてきました。

今回はこんな質問が…

「高校では弓道部に入りたいです。

弓道部って先輩・後輩の上下関係は厳しいですか?」

部活は学校によって雰囲気が全然違うのですが、色々な学校を見てきた経験からお話をしたいと思います。

本ページはプロモーションが含まれています

スポンサーリンク

上下関係は厳しくないのが多数派

まず結論から言います。

弓道部は、他の部活と比べると上下関係は厳しくないと思います。

礼儀には厳しいですが、体育会系バリバリの学校は比較的少ないですね。

一部の全国大会常連校はそんな空気もありますが…

というのも、弓道部には他の部活にはない事情があるのです。

厳しくない理由①関係者の年齢層の広さ

家族

先輩・後輩の上下関係が厳しくない理由の一つ目は、関係者の年齢層です。

色々な年齢層の人と関わる機会が多いので、1つ上、2つ上の先輩は偉そうにできません。

調子に乗ってると色んな人に怒られます。

私もよく「偉そうに言うようになったなあ!」なんて怒られました(笑)

普通の部活の人間関係と言うと、顧問・監督・OB・OG・先輩・後輩ぐらいですよね。

弓道部では、関係者がもう少し多くなります。

なぜ関係者が多くなるのかと言うと、弓道は指導が難しいからです。

経験者でないと、適切な技術指導を行うのはほぼ不可能。

安全性を確保する点でも、顧問や先輩だけで面倒を見るのは不安が残ります。

その点を克服するため、多くの学校では地域の弓道協会に所属する形を採用しています。

地域の弓道協会の教室に通ったり、高段者に指導してもらう機会を用意しているのです。

弓道部の上下関係

自然と関わる人が増えるんですよ。

・地域の弓道協会の師範

・高段者の指導担当の先生たち

・その道場に通っている一般の人たち

・近隣の高校生や大学生

・近隣の中学生や小学生

このような環境なので、先輩風を吹かせても効果が薄いんですよね。

考えてもみてください。

目の前に弓道歴30年のベテランがいる状況で、ひとつ下の後輩に威張れますか?

多くの学校では、絶対服従みたいな体育会系のノリは作りにくい。

普通の先輩・後輩の関係で仲良くしてるところの方が多いですよ。

厳しくない理由②先輩との実力差が少ない

2つ目の理由は、先輩・後輩の実力差が少ないことです。

野球やサッカーなど、他の競技では経験者と未経験者の差って大きいですよね。

高校生ぐらいになると、未経験者は圧倒的に不利です。

弓道部の上下関係

ところが弓道部の場合は、小学生や中学生で始める人が少ない。

ほとんどが高校や大学で始めます。

高校で始めるなら、先輩と言っても弓道歴1年そこそこ。

夏休みが終わる頃には追いついてしまうんですよね。

これは大学から始める人でも同じことが言えます。

大学から始める人も多いし、高校からやってる人が相手でも伸び悩んでる人にはすぐ追いつけます。

弓道は的中率5割前後で伸び悩む人が多いんです。

5割なら弓道歴半年でも到達できます。

そこから7割・8割に上げるのが難しいのですが…

遠的と弓道

弓道部では、実力が的中数という形でハッキリ出てしまいます。

言い訳できないんですよねえ。

的中数で後輩に負けた先輩が偉そうにできますか?

できません、私がそうでしたから(泣)

厳しくない理由③男女混合

弓道は男女混合の部活が多いです。

男女が対等の条件で勝負できる、数少ない武道ではないでしょうか。

弓道では身長2メートルあっても有利になりません。

身長140センチの女の子が、2メートルの大男に勝っても珍しくない弓道ってよく考えたらすごいです。

男女が一緒に練習している部活は、体育会系のノリがゆるくなることが多いです。

これは弓道に限らずですけどね。

男女比

上下関係は厳しくないですが、恋愛面で厳しい状況に追い込まれる人はいるかもしれません。

どういう状況か分からない?

3年間も一緒に過ごせば、色々ありますよ。

そのまま結婚しちゃう人もいれば、逆に…

おっと話が脱線しました。

男女が一緒に練習する弓道部では、先輩も後輩も楽しく和気あいあいと部活に励んでる学校が多いですよ。

厳しくない理由④しごきがない

上下関係が厳しくない理由の4つ目は、練習内容です。

運動部なら、体力トレーニングは必ずしますよね。

弓道部の上下関係

例外は弓道部。

弓道部は運動部に分類されるのですが、体力トレーニングをしない学校が多いのです。

していても軽い筋トレぐらいでしょうか。

体力トレーニングをしっかりするのは全国大会常連校ぐらいだと思います。

私の高校の弓道部では、ひたすら自由に弓を引いていました。

厳しい筋トレなどの「しごき」がないので、上下関係もゆるくなりがち。

文化部の雰囲気も感じるのは弓道部ならではですね。

厳しくない理由⑤地域との関わり

最後の理由は、地域との関わりです。

先ほど関係者の年齢層が幅広いという話をしましたが、弓道部は地域の人たちと関わる機会がよくあります。

閉鎖的な部活では理不尽なルールが多くなりがちです。

弓道部は普段の練習だけでなく、地域行事などに参加するので意外とオープンな部活だと思います。

弓道部の上下関係

例えば私が所属していた兵庫県の川西緑台高校弓道部。

川西市は「源氏発祥の地」と言われていて、春には「源氏まつり」が行われます。

弓道部は源氏まつりで奉納射会に参加し、大勢の人が見守る中で弓を引くのです。

このように弓道部では地域行事に参加することがよくあります。

もちろん学校によって事情は様々ですが、何らかの行事に関わっていることが多いですよ。

地域行事に参加すると、他校や一般の人と関わる機会が増えます。

理不尽なことをすれば怒られます。

自然と変に厳しい上下関係はなくなっていくのでしょうね。

新成人になったら、三十三間堂の通し矢に参加してみるのも良いですね。

一生の思い出になることでしょう。

弓道ならではの楽しさがある

いかがでしょうか。

今回お話したことは、全部の学校に当てはまるわけではありません。

ただ一つ確実に言えることがあるとすれば、弓道には独特の面白さがあります。

弓道は武道と言っても特殊です。

男女が対等な条件で戦えるし、年齢もハンデになりません。

70歳の小柄なおばあちゃんが、20歳で身長190センチの男性に勝つことも普通にあります。

小学生が高校生に勝つこともありますしね。

幅広い世代の人たちが手加減なしで真剣に勝負できるって、なかなかないことですよ。

大半の人が高校や大学から弓道を始めます。

未経験者でも1年後には部のエースになれるかもしれません。

気軽に始めてみてくださいね。

>>弓道を始めるときの費用の詳細はこちら

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA