弓道とプレッシャー【3つの対策で勝負をかけろ】

弓道の試合は、独特の雰囲気がありますよね。

体配の一つ一つの動作が、緊張感を高めるためにあるような気さえします。

今回、このような質問が届きました。

「私はプレッシャーに弱いです。

ここぞという時に必ず外してしまいます。

どうすればプレッシャーに強くなれますか?」

プレッシャーとどう向き合えば良いのか?

「修行が足りん!」なんて抽象的な話ではなく、具体的な対処法についてお話します。

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3つのプレッシャー対策

実は以前「弓道で緊張しない方法」というテーマでお話したことがあります。

この時は試合当日の気持ちのコントロール方法をご紹介しました。

今回のご質問は、もっと瞬間的なものですね。

・皆中がかかった1射

・中たれば予選通過

・この1射を外せば負ける

・これを中てれば10連中だ

このように、瞬間的に訪れる大きなプレッシャーへの対処法が問題になっているわけです。

緊張

実は今回のテーマを書くにあたって、私はとても悩みました。

私はどちらかと言うと本番に強いタイプだったので、あまり気にしたことがなかったのです。

でも、ふと思い出しました。

私の友人(近畿大会出場経験あり)に、プレッシャーへの弱さを克服した人がいたのです。

友人に協力を依頼して話し合った結果、3つのプレッシャー対策が見えてきました。

・失敗の内容を知る

・小さなプレッシャーに慣れる

・呼吸で自分を支配する

この3つを実践すればプレッシャーに負けません。

それぞれの中身について、具体的に見ていきましょう。

失敗の内容を知るとは?

プレッシャー対策で1番重要なことが、失敗の内容を知ることです。

自己分析と言い換えてもいいかもしれません。

弓道

あなたは前回、プレッシャーがかかった場面でどんな失敗をしたか覚えていますか?

外したのはどこでしょうか。

12時方向?3時方向?

自分が放った矢の軌道を覚えているでしょうか。

離れ・残心はいつもどおりでしたか?

思い返してみると、どこか違和感がありませんでしたか?

このように、プレッシャーがかかった自分の射を細かく思い出すことがとても重要です。

これができなければ、抽象的な精神論しか語れません。

人にはそれぞれクセがありますよね。

一人ひとりの射型が違うように「プレッシャーがかかった場面限定のクセ」というものもあるんですよ。

例えば…

・大事な場面では常に7時方向に外す

・12時方向に抜けてしまう

・矢飛びが乱れて3時方向に外す

プレッシャーがかかった1射を振り返ると、傾向が見えてくるものです。

「プレッシャーを感じた自分がしやすいミスは何か?」

これを知っていれば技術的な対処法が見えてきますよね。

3時方向に外すなら、手の内の小指に全神経を集中して角見を利かせることを考えればいい。

大事なことは正体不明の敵を「見える化」することです。

プレッシャーは見えませんが、自分の過去の行動なら振り返ることができます。

精神論では解決しません。

プレッシャーに打ち勝ちたいなら、具体的な見直しが必要なのです。

いつも通りと言い聞かせるのはダメ

「いつも通りやれば大丈夫だから、頑張れ!」

よくこのような言葉を耳にします。

プレッシャーに弱い人が、いつも通りにできると思いますか?

あなたがプレッシャーを感じた時、いつも通りの射を実践できたでしょうか?

「いつも通りに…」

「落ち着け…」

こんな風に自分に言い聞かせている時点で、平常心ではありません。

こんな状態で弓を持てばどうなるか。

自分に染み付いたクセが表面に出てきて、矢所が乱れるのがオチです。

プレッシャーを感じる場面と、普段の練習は違います。

本番ではどんなクセが出やすいのかを知り、本番用のチェックポイントを作ること。

プレッシャーを克服するには、この積み重ねしか方法がありません。

嫌な記憶かもしれませんが、どんな外し方をしたのか思い出してください。

小さなプレッシャーに慣れろ

失敗の内容を知ること。

これができれば、かなり的中率が変わると思います。

ただ、これだけでは不安ですよね。

そこで2つ目のプレッシャー対策です。

「小さなプレッシャーに慣れる」

普段の練習からこれができれば、プレッシャーの感じ方が変わってきます。

プレッシャー

よく緊張感を持って練習しろと言いますが、難しいですよね。

そこで私がとっておきの方法をご紹介しましょう。

1日1回、達成条件を作るのです。

カッコよく言いましたが、条件の事例を挙げると笑いますよ。

次の1射外したら、好きな子の前で寒い一発ギャグをする

他人事なら笑えますが、これは大きなプレッシャーです。

好きな子の前で、寒いギャグを披露しなければならない状況に追い込まれるんですよ!

考えただけで恐ろしい…

寒い

好きな子がいないなら、怖い先生や先輩の前でというのもありですね。

普段全く話さない知り合いの前でも良いでしょう。

もちろん決めたら必ずやるんですよ。

某漫画の青春大好き上忍がいう「自分ルール」です。

自分にプレッシャーをかける方法は自由ですが、必ず実行することが大事です。

失敗しても絶対にやらないような条件は意味がありません。

ただし「外したら腕立て伏せ100回」のような条件ではあまり効果がありません。

某バスケ漫画のように「大事なものを1つ壊す」でも良いかもしれません。

自分がプレッシャーを感じる条件を設定してください。

くだらないと思いますか?

普段からの積み重ね、3ヶ月後には大きな差になりますよ。

失敗したら分析も忘れずに。

どんなミスが出やすいのか知れば、成功率も上がることでしょう。

呼吸で自分を支配しろ

さて、これまでは本番までにする対策を2つ紹介しました。

最後の一つは、本番真っ最中にできる対策です。

3つ目対策は「呼吸」です。

弓道に限らず、呼吸が大事と言われますよね。

では、あなたが前回プレッシャーを感じた場面ではどうしていましたか?

人はプレッシャーを感じると、呼吸が浅く・速くなりがちです。

そこで大事なのは吐くことを意識すること。

意識的に、ゆっくり深く息を吐く。

吸うのは意識しなくても大丈夫です。

特に取懸のときに息をゆっくり長く吐くと良いですよ。

取懸け

気休め程度だと思ったら大間違い。

呼吸を深く・ゆっくりすると体の動きが全く変わります。

少なくとも、心の中で「焦るな、落ち着いて…」なんて思うよりは効果があります。

今度試してみてくださいね。

見直しこそ上達への道

いかがでしょうか。

今回3つの対策を紹介しましたが、1番大事なのは失敗の内容を知ることです。

「見直し力を鍛えること」

私はこれこそが弓道上達のコツだと思います。

失敗の内容を知るのも見直し力の一つです。

見直し力を鍛えれば、プレッシャーを感じた自分のクセが分かります。

「プレッシャーに強くなりたい」という抽象的な次元で悩んでも解決しません。

課題が出てきたら、可能な限り具体的な見直しポイントを見つけること。

抽象的な言葉で説明されることが多い弓道では、その作業を続けた人が伸びるのではないでしょうか。

>>弓道が上達しない人へ!コツよりも見直しが大事とは?

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