母の日に贈るカーネーション。
花言葉は色によって多少違いますが、基本的には愛情を意味します。
ところが、一つだけ仲間はずれがあるんです。
黄色のカーネーションの花言葉は…
・嫉妬
・愛情のゆらぎ
・友情
・美
友情や美は分かります。
でも、軽蔑・嫉妬・愛情のゆらぎって!
なぜ黄色だけこんなに悪い花言葉なのか。
気になったので調査しました。
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スポンサーリンク中世ヨーロッパ:黄色は裏切り者の色
なぜ黄色が悪いイメージなのか?
どうやら、次の2つの出来事が決定的な要因になったようです。
・中世ヨーロッパの異端への弾圧
まず一つ目は、キリストの使徒、ユダ。
彼はキリストを裏切ったことで有名ですが、多くの絵画で黄色の衣を着せられています。
黄色=ユダ=裏切り者
キリスト教文化圏では、このイメージが定着していきました。
2つ目は、中世ヨーロッパ。
ルイ9世が統治していた時代。
彼は、徹底的に異端者への弾圧を行ったことで有名です。
その際、ユダヤ教徒を差別するための目印として黄色の服を強制したのです。
黄色=異端
中世ヨーロッパでは、黄色へのマイナスイメージが確固たるものに変わっていきました。
もっと昔を見てみるとキツネが原因!?
ここで、好奇心旺盛な人はこんな疑問が浮かぶと思います。
「そもそも、なんでユダは黄色の服で描かれることが多いの?」
これには諸説あります。
最も有力な説は、富の象徴の色だったから。
古代ヨーロッパで黄色と言えば「太陽」「金」「栄光」の象徴です。
それが長い時間の中で、こんな風に変わったんです。
↓
栄光を掴むには、裏切りは必然
↓
黄色=裏切り・ウソ
人間の欲深さを体現する色に変わってしまったんですね。
さらに、もう一つ有力な説が古いフランス語の「fauve(フォーブ)」という言葉。
この言葉は黄褐色という意味です。
ただ、同時に「裏切り」という意味も持っていました。
キツネ=裏切り
黄色は富の象徴であり、狡猾さの象徴。
昔からのドロドロとしたイメージが、今でも続いていると考えるとゾッとしますね。
他の黄色の花でも悪いイメージ
黄色の悪いイメージ。
カーネーションだけではありません。
・黄色のチューリップ「望みのない恋」
・黄色のユリ「偽り」
昔からヨーロッパの人々に親しまれている花ほど、悪いイメージが多いようです。
Yellowという言葉は今でもネガティブなイメージ
Yellowという言葉自体にも、悪いイメージがついて回るようです。
例えば映画「バックトゥーザフューチャー」。
この作中でも、腰抜けという意味で「Yellow」が使われています。
臆病者・腰抜けを意味する言葉としては「chicken」のほうが有名ですが、Yellowにもそんな意味があるのです。
日本なら気にしないでOK
いかがでしょうか。
キリスト教文化圏の影響で、黄色には悪いイメージがついて回ります。
「黄色のカーネーションはプレゼントしないほうがいいか」
そう思った人もいるかもしれません。
ただ、日本人が日本人にプレゼントするなら気にしないでも大丈夫です。
国が変われば、花言葉も変わります。
黄色のカーネーションには「美」や「友情」という花言葉もあるのです。
感謝の気持ちを込めていることが伝えること。
大事なのは知識よりも、真心です。