弓道を続けていると色々な問題に直面します。
その中でも悩ましいのが手や体の震えです。
打ち起こした後、引き分けるまでに震えてカタカタ音がなるのも気になるし、会で震えると狙いがブレやすいです。
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スポンサーリンク手や体の震えは射型のせいではない
弓道と震えに関して他のサイトを見てみました。
すると、こんな指摘が大多数です。
・射型に原因がある
・力で無理やり引くから震える
でも、本当にそうでしょうか?
弓道の初心者って、そんなに震えていますか?
例えば部活の体験入部や初心者教室の人たち。
射型はめちゃくちゃでも震えてる人って少ないですよね。
むしろベテランのほうが、会で右手が震えている気がします。
弓の強さが違うということもありますが…
この光景を見てしまうと、射型が悪いという話の前に、別の原因があることが分かります。
そもそもあなたが初めて弓を引いた時、今みたいに震えていましたか?
体は力むと震えるもの
ここからはスポーツ医学の観点からお話します。
人間の体は、ギュッと力を入れると必ず震えます。
そして、体の末端に力を入れると震えが大きくなります。
試しに、思いっきり腹筋に力を入れてみてください。
次は、腹筋の力を抜いて両手に思いっきり力を入れてみてください。
両手に力を入れた時のほうが震えましたよね?
大三・引き分け・会で震える人と震えない人の差は、力の入れ方によって生まれています。
弓道の震えを生む原因その一
弓道の震えの原因は、主に2つです。
一番多い原因は、右手の中指と親指の力の入れ方が悪いことです。
試しに今、右手を取懸けの形にしてみてください。
中指で親指をおさえる形です。
その状態で、中指と親指を押し合うように両方に力を入れてください。
力を入れれば入れるほど、手が震えてきますよね。
人間の筋肉は、止まった状態で力むと震えます。
弓道の場合は、右手の中指や親指に力を入れるほど震えやすくなります。
私の場合は右手の小指を締めると、中指や親指の力みが消えやすくなりましたよ。
弓道の震えを生む原因その二
次に、震えの原因で多いのが物見の力みです。
首に力が入っている人、結構いるんですよ。
試しに今、物見を入れた状態で首に力を入れてみてください。
首に力を入れると、それだけで震えますよね。
この状態では、ゴム弓でも8キロの軽い弓でも震えます。
大三から震える人は、この傾向があります。
取懸けや物見は毎日チェック
取懸けや物見、的中率が低い人ほど「なんとなく」やっています。
弓を持つ手の内は一生懸命意識するのに、「弦を持つ手」のことを考えないのは、よく考えると不思議です。
右手の震えで悩んでいるのに取懸けを直さない。
例えると、ベタ押しを直さずに角見をしようとするようなものです。
物見も同じです。
矢取りを待っている間、力まない物見ができているかチェックするだけでも結果が変わってきます。