オクラの花って綺麗ですよね。
花言葉を調べてみると「恋の病」「恋によって身が細る」なんですって。
え、なんで?
オクラって健康的なイメージなのに、なぜこんな花言葉なのか?
由来が気になったので調査してみました。
花言葉の由来は?
オクラの花言葉の由来を調査してみると、アメリカなどの英語圏が発祥になっているようです。
もともとオクラは英語でもokraなのですが、別名があります。
その名も「レディースフィンガー」。
実が女性のスラリとした指先に似ているということで、女性の指に例えられたのです。
ここから恋へとつながっていきます。
ここまでは良いですよね。
問題は「病」とか「身が細る」はどこから来たか?
これはオクラの変化が激しい生態から発想されたようです。
オクラの激しい変化とは?
オクラは綺麗な花を咲かせます。
この花、どれぐらいの期間咲くと思いますか?
1日持たないんですって。
ほとんどの場合、その日のうちにしぼみます。
だいたい、夜から早朝にかけて咲いて夕方にはしぼむことが多いそうです。
さらに、私たちが食べている実の部分。
ここも変化が激しいです。
オクラの身は花がしぼんだ後、急速に発達します。
開花後、1週間ぐらいで食べられるようになるそうです。
私たちが普段食べている実は若く未熟な状態です。
1週間をすぎると、すぐ大きく・固くなって熟してしまいます。
こうなると、見た目は茶色くなり食べられません。
木質化というそうです。
ちょっと前まで青々としていたのに、数日で茶色く枯れたような外見に…
まるで病にでもかかったようです。
(実際は熟して種を作ってる)
数日のうちに表情がガラッと変わる。
まるで恋の病にかかった乙女のようだ!
…発想の飛躍が日本人離れしていますが、概ねこんな感じらしいです。
この他、寒さに弱くて枯れやすいことから、恋の病という発想が生まれたと言われています。
オクラの日本語名って知ってる?
オクラと人類の歴史はとても古いです。
少なくとも、紀元前にはエジプトで食べられていたという記録が残っています。
ところが、日本人との歴史は浅いです。
江戸時代には入ってきたのですが、あくまでも観賞用でした。
当時の日本人にとっては、オカラのヌメリが嫌だったみたいです。
「アメリカネリ」や「陸蓮根(おかれんこん)」という日本語の名前も決定していたのですが、定着しませんでした。
日本で今のように一般に食べられるようになったのは、1970年代からです。
高度経済成長や大阪万博などで、国際化が一気に進んだ時代ですね。
一般に広まる頃には、日本語名は忘れられて英語名が定着しました。
野菜と花言葉
いかがでしょうか。
オクラの花言葉は、実の見た目や成長の仕方が由来です。
変化の激しさはまさに「恋の病」のイメージにピッタリということですね。
見た目が由来という意味では、ごぼうもそうです。
ごぼうの花言葉は「いじめないで」なのですが、由来を知るとなるほどと思いますよ。
詳しくは「ごぼうの花言葉は何故いじめないでなのか」をご覧ください。