顔ダニのニキビの特徴とは?他の原因との違いや見分け方

鼻の顔ダニ

以前「顔ダニと顔カビの症状の違い」についてお話しました。

かなりの反響があり、こんなご質問をいただきました。

ニキビがよくできます。顔ダニが原因かもしれません。顔ダニが原因のニキビの特徴や見分け方はありますか?

顔ダニが原因のニキビの特徴

本来、顔ダニは余分な皮脂を食べてくれたり、

肌を弱酸性に保って清潔さを保ってくれる存在です。

顔ダニ

普段は仲良く共生している顔ダニですが、

皮脂が大量に分泌されるなど、

肌の環境によっては異常繁殖する場合があります。

増えすぎるとニキビが悪化する要因になるので対策が必要です。

顔ダニが原因のニキビの特徴は、

①強い赤色のニキビ

②なかなか治らない

③治りきる前にすぐ近くでニキビが発生する

顔ダニによるニキビは、

顔ダニの死骸や排泄物が毛穴周辺に炎症を起こしているもの。

毛穴に詰まったものを取り除かないかぎり、

何度でも同じ場所からニキビができます。

顔ダニの検査は病院によってできない場合もある

一般的には顔ダニと呼ぶことが多いですが、

皮膚科ではニキビダニ症という診断名が使われます。

皮膚科では顕微鏡で検査する直接鏡検で正確な診断が可能です。

ただし、皮膚科によってはこの検査を行わない場合があります。

ホームページなどを見ても明記されていないことが多いので、

電話での事前問い合わせが必須です。

私の近所の病院のホームページをチェックしましたが、

やはり明記されていませんでした。

顔ダニが原因か見分ける方法はあるのか

顔ダニが原因のニキビは、

単体で見ると他のニキビとの違いはほとんどありません。

というのも、

顔ダニが直接ニキビをつくるわけではないからです。

顔ダニが異常繁殖するためには、

大量の皮脂が必要です。

1つの毛穴に大量の皮脂があれば、

顔ダニがいなくても皮脂が詰まってニキビができます。

では、見分ける方法はないのか?

実は1つ目安になる特徴があります。

ひとつ目のニキビが治りきる前に、すぐそばに別のニキビが出来る場合。

この場合は顔ダニの異常繁殖が起きている可能性が高いです。

対策の詳細は「顔ダニと顔カビの症状の違い」にてご確認ください。

イオウカンフルローションで悪化してかぶれた【ニキビダニ対策は別の方法で】

ニキビダニで悩む人

ニキビダニ(顔ダニ)で悩んでいる人は多いです。

私の友人もニキビがかなりひどくなり、

皮膚科に通っていました。

イオウカンフルローションで悪化した友人

友人はニキビやニキビ跡を改善したくて

皮膚科を受診しました。

ニキビダニが原因と診断されて

ニキビカンフルローションを処方されたのですが…

診察を受ける人

使ってみたところ赤くかぶれてしまったんです!

慌てて再度皮膚科を受診したのですが、

「悪くなってないから我慢して続けて欲しい」と言われたんですって。

でも、結局友人の体質には合わず、

悪化する一方だったんです。

イオウカンフルローションで悪化する原因

イオウカンフルローションは長年ニキビ治療のために使われています。

ニキビ治療用の薬の中でも副作用が少なく、

長期間使用できる信頼性が高いとされています。

(長期間使う必要があるということは効かないのでは…という声もありますが)

イオウカンフルローションの効果は、

①殺菌

②角質を柔らかくする(毛穴のつまり防止)

③炎症を抑える

④皮脂の分泌を抑制

ここで問題なのが、④の皮脂の分泌を抑制することです。

思春期ニキビなら皮脂量を少なくすれば

ニキビが改善する効果が期待できます。

中学生のニキビ

ところが大人ニキビの場合は逆効果になることもあるんです。

本来皮脂は、肌表面を保護するためのもの。

大人ニキビはストレスなどで

肌の環境が悪化して発生する場合がほとんど。

皮脂を抑制すると、

かえって肌がダメージを受けやすくなる恐れがあります。

さらに、皮脂を抑制した結果、

体が不足した皮脂を補うために

他の場所の皮脂分泌を過剰に増やしてしまう恐れがあるんです。

こうなると、今までニキビができていなかった場所で

ニキビができてしまうかもしれません。

美容業界で最近注目されているのは善玉菌

以前、「顔ダニと顔カビの症状の違い」でもお話ししたのですが、

最近の美肌ケアの主流はお肌の善玉菌を増やすことです。

肌の表面には肌を守ってくれる善玉菌、

悪さをする悪玉菌などが生息しています。

健康な肌であればバランスがとれているのですが、

このバランスが悪くなるとお肌に異常が出やすくなります。

ニキビダニも本来はみんなのお肌にいるもの。

異常に増えなければお肌を弱酸性に保つ働きをしてくれるんです。

ところが、善玉菌が減ってしまうと、

悪玉菌やニキビダニが異常繁殖して悪さを開始します。

友人が肌の善玉菌を増やした方法

今まで友人が行ってきたニキビケアは、

殺菌することに重点を置いていました。

結果的に善玉菌も殺してしまって

お肌のバランスが崩れていたんです。

それから友人は、

イオウカンフルローションを使うのをやめました。

かわりに、善玉菌を増やすことに重点を置いたスキンケア用品を使っています。

友人が使ってみたところ、

5日後ぐらいから徐々に肌の状態がよくなったようです。

お肌表面の環境を整えるのが狙いのスキンケア用品なので、

使い続けることで効果を発揮するんですって。

安全カミソリと顎ニキビの関係【殺菌方法とケアを知れば予防できる】

安全カミソリと顎ニキビ

T字の安全カミソリを使ってる人は多いですが、

髭剃りの後、ニキビができやすい気がしませんか?

私もニキビができやすいので調べてみたら、

とんでもないことが分かったんです。

安全カミソリは殺菌しないと菌の天国!?

T字の安全カミソリを使った後、

水洗いしていませんか?

だとすると、あなたのカミソリは雑菌天国です。

綺麗に見えても、ヒゲ一本でも残っていれば

雑菌はどんどん増えます。

水洗いすると雑菌だけでなく、

カビも増えます。

毛穴に直接カビや雑菌をこすりつけたら…

ニキビができるのは当然ですよね^^;

確実に予防するためには、

カミソリを使った後2分間熱湯で殺菌することです。

安全カミソリを熱湯で殺菌

アルコール殺菌では死滅しない菌も、

熱湯消毒ならほぼ確実に殺菌できます。

そもそも顎にニキビができやすい理由

そもそも顎にニキビができやすいのはなぜか。

アゴ周りは顔の中でも最も刺激を受けやすい部分です。

髭剃りもそうですが、

普段から手で口周りを触る癖がある人が多いです。

食べ物や飲み物が付着する場合もありますね。

24時間ずっと刺激を受けるし、

手などから菌がやってくるんです。

自然とアゴ周りはニキビができやすくなります。

安全カミソリでニキビができる人とできない人の差とは

同じように安全カミソリを使っていても、

ニキビができる人とできない人がいますよね。

この差はなんだと思いますか?

実は、お肌の善玉菌と悪玉菌のバランスが違うんです。

人間の肌は常在菌というたくさんの菌が住んでいて

バランスをとって生きています。

お肌を健康に保つ助けをしてくれる菌もいれば、

悪さをする菌もいます。

菌のイラスト

この善玉菌と悪玉菌のバランスが悪いと、

少しのことでニキビができやすくなります。

善玉菌と悪玉菌のバランスがいい人は、

外部からやってくる雑菌が繁殖しにくくなるので、

ニキビができにくくなるんです。

殺菌だけではニキビは予防できない

ニキビケアといえば、殺菌。

こんなイメージがありますよね。

アクネ菌などを殺菌することは

ニキビの治療には効果があります。

でも、予防には効果が薄いです。

殺菌をするよりも、

お肌の善玉菌と悪玉菌のバランスを整えて

そもそも悪さをする菌が繁殖しにくい環境を作ってあげれば良いんです。

最近では整菌に注目したスキンケア用品もあります。

お肌の環境を良くすれば、

安全カミソリを使った後のニキビも自然と減りますよ。