市販の干し芋を見ていると、白い粉がいっぱい付いてるものもありますよね。
干し芋の白い粉は何なのか、写真も使いながら解説します。
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スポンサーリンク干し芋の白い粉の正体
まず結論から言いますと、干し芋の白い粉の正体は糖です。
より正確に言えば「麦芽糖」。
さつまいもの表面に含まれるデンプンが分解されて麦芽糖になり、白い粉のように見えます。
麦芽糖はブドウ糖に比べて優しい甘みが特徴。
高い満腹感を得られます。
なぜ干し芋にすると浮き出てくるの?
白い粉が浮き出る仕組みについて、もう少し掘り下げてみましょう。
先ほど「デンプンが分解されて」と言いました。
さつまいもには「β-アミラーゼ」という消化酵素が含まれていて、これがデンプンを分解したのです。
ただし、生のさつまいもを放置するだけでは分解されません。
β-アミラーゼが働くためには「水分」と「加熱」が必要。
適度な水分と加熱で、デンプンがベタベタな糊状に変化して初めてβ-アミラーゼは作用します。
干す前にさつまいもを蒸し焼きにするのは、この作用を利用するため。
昔の人たちは経験からこの法則を知っていたのですね。
白カビとの見分け方
スマホで「干し芋 白い粉」というキーワードを検索すると「糖」「白カビ」という言葉が目に入ります。
そもそも干し芋は保存食なので、白カビが生える可能性は低いのですが…心配ですよね。
見分け方をご紹介しておきます。
こちらが白カビの写真です。
糖と白カビの違いは、大きく分けて2つあります。
- ホコリのようにフワフワ(胞子状)
- 盛り上がっている
白カビの場合はじっくり観察すると「粉」というより「ホコリ」に近い見た目です。
フワフワしていて、こんもり盛り上がっている部分もあります。
粉っぽくなければ白カビの可能性があると覚えておいてくださいね。
ちなみに、臭いで判別するのは難しいです。
青カビのような臭いがないので、食べても気づかない人もいますよ。
もう一つ見分け方があります。
加熱することです。
糖なら、焼くと透明のキャラメル状になるので白くなくなります。
迷ったら焼いてみましょう。
黄色・白い干し芋のどっちが美味?
干し芋といえば白い粉がいっぱいのイメージ。
でも最近は、焼く前から美味しそうな黄色(飴色)の干し芋も多いですよね。
生で食べるなら、黄色の干し芋がおすすめ。
食感が柔らかくて、噛むとじっくりと甘みが広がっていきます。
白い粉が多い干し芋は、生で食べると食感はサクサク。
口に入れた瞬間に甘みが広がるのも特徴で、こっちの方が好きという人もいます。
加熱して食べる場合は、差はほとんどありません。
違いを楽しむのも面白いので、試してみてくださいね。