ココアとダニの話【長期の常温保存は大変なことになるかも】

カカオポリフェノールの健康効果が注目されるにつれて、ココアを飲む人が増えています。

そこで問題になるのが保存方法。

ココアを常温保存している人は、ココアの袋の中がダニだらけになる可能性もありますよ。

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ダニはココアが大好き

ダニはココアに繁殖することがある

ダニは寝室にいるイメージかもしれませんが、コナダニなどキッチン周辺に住み着くダニもたくさんいます。

そんなダニたちの好物は、人間が食べて「おいしい」と感じるもの。

ココア入りの袋の中はダニにとっては天国です。

ちなみに、ミルクココアでもピュアココア(純ココア)でも差はありません。

ココアは粉物の中でも香りが強く、ダニや虫を呼び寄せやすい食品。保存方法には細心の注意を払う必要があります。

こんな状態で常温保存は危ない

ココアの常温保存はダニが繁殖するリスクが高い

市販されているココアの袋には、密封するためのジッパーが付いているはずです。

基本的には密封すればダニは入りません。

ただし、ジッパーの周辺にココアの粉が残っていると、その部分にダニがやって来ます。

もしこの状態で再び袋を開けたらどうなるか。

ジッパー周辺に付着していたダニが、袋の中に入り込んでしまうのです。

こうなると、あとは増殖を待つだけ。

天敵もおらず食べ物が豊富な環境の中で、どんどんダニが増殖していくことでしょう。

ぜひご自宅のココアを確認してみてください。

しばらく常温保存で放置していて、ジッパー周辺にココアパウダーが付着しているなら即アウト。

飲まずに捨てることをおすすめします。

冷蔵保存が基本

ココアをダニから守るために冷蔵庫で保存

ココアは冷蔵庫で保存することをおすすめします。

ダニが好む温度は25℃前後、湿度65%以上。

冷蔵庫のように気温や湿度が低い場所では繁殖できないので、冷蔵庫の中なら安心です。

たとえ冬でも冷蔵庫に入れるべきです。

キッチンは暖房や料理などで気温や湿度が上がりやすく、油断するとダニが繁殖するかもしれません。

常温保存する場合の注意点

ココアを常温保存でダニから守る方法

それでも、どうしても常温保存したい人もいるでしょう。

その場合は次のことを守ってください。

  • ジッパーの周辺に粉が残っていないか確認
  • 袋をビニール袋に入れて香りをカット
  • タッパーなど密封性が高い容器に入れる
  • 直射日光は避ける
  • 乾燥剤を入れる

密閉+乾燥が基本。

あとは気温が少しでも上がりにくい場所で保管しましょう。

ダニは湿度50%以下では生息できないので、乾燥剤を入れておくと安心度が高まります。

ダニがいるか見極める方法はないのか?

ココアとダニの話

しばらく常温保存で放置してしまったココア。

飲んでもいいのか判断が難しいですよね。

肉眼で見えれば一番良いのですが、実際はとても難しいです。

コナヒョウヒダニやケナガコナダニなどは、半透明なクリーム色。

肉眼で見ただけではなかなか分かりません。

ダニが大量に繁殖してしまった段階までいけば、粉がうごめいているのが分かります。

でもそれは本当に末期の状態。

ココアの大部分がダニに置き換わった段階で、初めて見えるのです。

ダニより大きい虫なら、お湯に溶かすと溶け残りが目立つので分かりやすいのですが…基本的には予防するしかないと思ってください。

もしダニ入りのココアを飲んだら

ダニ入りのココアを飲んだらどうなる

もしダニが大量に繁殖したココアを飲んだらどうなるのか。

ダニ自体に毒はありませんが、問題なのはアレルギー症状です。

  • 喘息
  • せき
  • 呼吸困難
  • 鼻水や鼻づまり
  • じんましんなどの皮膚炎
  • 目の充血
  • くしゃみ

特に問題なのは、呼吸困難になる場合があること。重症化すると命の危険もあります。

欧米では「パンケーキシンドローム」と呼ばれていて、毎年多くの人が病院に搬送されているのです。

万が一体調不良を感じたら、ココアの袋を持って最寄りの病院を受診してください。

粉物の常温保存はやめよう

ダニは小さなすき間から侵入するので、ココアを常温保存するのはおすすめできません。

ココアだけではなく、小麦粉やホットケーキミックス、お好み焼き粉などでも同じですので注意してください。

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