弓道の弓・ゆがけの数え方って知ってる?理由も解説。

弓道をやっていても、意外と知らないことって多いですよね。

例えば弓・ゆがけの数え方とか。

理由も含めて数え方について解説します。

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弓の数え方が張の理由

弓道の弓の数え方

まず最初は弓の数え方から見ていきましょう。

弦を張った弓は「一張(いっちょう)、二張…」という数え方をします。

音読みを嫌って「張り(はり)」と言って数える人もいます。

「二張引き」という言葉もあるし、張を使うというのは弓道家なら違和感なく受け入れられるはずです。

では、なぜ張を使うのか。

理由は単純で、弓は弦を張ることで初めて使えるものだから。

弓と弦は常に1セット。

切っても切り離せない関係なので「個」や「本」を使うことがなかったのでしょう。

和弓の数え方

ちなみに、昔は弓の強さを表現するために「三人張りの弓」「五人張りの弓」と言うこともありました。

現代弓道の弓は一人で弦を張れるものばかりです。

でも武器として現役バリバリだった時代には、弦を張るのに3人以上必要な強力な弓も多かったのです。

このように、弓と言えば弦を張るものということから「張」が使われるようになっていきました。

ちなみに、字は「丁」でも間違いとは言えないそうです。

正解がたくさんあるのは、日本語特有の大らかさ・懐の深さですね。

弦を張っていないなら本

弓道の弓の数え方

弓の数え方は、基本的には「張」を使います。

ただし例外もあります。

弦を張っていない状態の弓を数えるときは「本」を使うのが正しいです。

厳密に言えば…というレベルですけどね。

日常会話の中では弓の状態を考えて「張」「本」を区別して使うことは滅多にありません。

全部ひっくるめて「張」と言うことが大半です。

ドヤ顔で間違いを指摘する人をたまに見かけますが、やめたほうが良いですよ。

普通に通じるのにわざわざ話の腰を折ってまで指摘するのは、礼儀に欠ける行為。

言ってることは正しくても、不愉快だと思われます。

弦楽器の数え方も「ちょう」

弦を張って使うものは弓だけではありませんよね。

例えばバイオリンやビオラなどの弦楽器。

やっぱり数えるときは「ちょう」を使います。

ただし漢字は「丁」「挺」

読み方は弓と同じ「ちょう」でも「張」を使うことはありません。

ゆがけの数え方は難しい

ゆがけの数え方

さて、最後にゆがけ(かけ)の数え方についてお話します。

滅多に聞きませんが、2つの数え方があります。

一双(いっそう)、二双…

一指(いっし)、二指…

なぜ「双」を使うのか不思議ですよね。

調べてみると、押し手がけとセットだから双を使うようになったということでした。

昔は今よりも強い弓を引くことが多く、押し手がけをつけて引くことが多かったのです。

昔の人の感覚では、両手セットが当たり前だったのでしょう。

弓道とゆがけの数え方

ちなみに、鎧などの防具とセットで「一具(ひとそなえ)」と数えることもありました。

ただし、日常会話レベルでは「1つ、2つ…」と数えることのほうが多いです。

会話で「双」を使っても伝わらないでしょう。

え?

ゆがけを数える場面が想像できないですって?

考えてみれば、私も弓道人生で一度も数えたことはありませんでした。

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