弓道は性格が悪いと伸び悩む!射型は自分だけの力じゃない

当ブログに、こんな質問が来ました。

「弓道は性格が悪いとダメですか?

関係ないですか?」

なかなか難しい質問ですね。

イエスかノーで答えるなら、答えはイエスでしょう。

私は過去に色々な人を見てきました。

なかには「性格で弓道人生を損してる」と思う人も大勢いたのです。

今回は体験談を中心に、弓道と性格について話をします。

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性格が悪いと上達は止まる

弓道は性格が悪いと伸び悩む

性格が悪いって言っても色々ありますよね。

ここではとりあえず「他人に否定的で、話しかけにくい雰囲気がある人」と定義しましょうか。

あなたの周囲にもいませんか?

いつも不機嫌そうな顔をして、孤立しがちな人。

私はこのような人を大勢見てきました。

そして気づいたことがあります。

「性格が悪い人は、センスがあっても的中率7割の壁で伸び悩むことが多い」

弓道と性格

そこそこ上手い人はいます。

でも、本当の上級者に到達できる人はごくわずか。

そのような印象があります。

それはなぜなのか?

「アドバイスの質が落ちる」というのが一番大きな理由だと思います。

弓道では教え合うのは当たり前ですよね。

この教え合いというのは、信頼関係がないと上手く機能しないのです。

本当に役立つアドバイスは、相手をよく理解して思いやりがないと出てきません。

弓道は教え合うもの

とはいえ、師範・先生から教えてもらうなら影響は少ないです。

いくら他人に否定的な人でも、明らかに目上の人には突っかかることはないですから。

問題は、それ以外の人からのアドバイスです。

特に同級生や後輩など、自分と対等な人たちとの教え合いは絶望的です。

弓道では上手い人から教わるより、自分と対等な人から教えてもらうほうが身につくことが多いです。

始めてから2ヶ月の初心者の一言で、一皮むけることもあります。

孤独を選んで伸び悩んだWくん

弓道で性格悪いと良くない理由

具体的な話をしましょう。

私の1つ下の後輩に、Wくんという練習熱心な人がいました。

Wくんはセンスがあったので、当初はメキメキと実力アップ。

たったの1年で20射皆中を達成するなど、驚くような成長を遂げたのです。

ところがです。

Wくんの快進撃は長く続きませんでした。

ズルズルと的中率が下がり、2年目の夏には5割前後をウロウロするようになったのです。

相変わらず練習熱心です。

決してサボっていたわけではありません。

でも、1年目と大きく違う点がありました。

他人から色々言われるのを嫌うようになっていたのです。

Wくんより的中率が低い人のアドバイスは無視。

先生の話も聞き流すだけで、自分の世界に没頭するようになりました。

弓道は孤独では上達できない

その頃は先輩の私にさえ露骨に「話しかけるなオーラ」全開でしたからね。

自然と孤立していきました。

落ち続ける的中率

心を開いて相談できる相手もいない

一番ひどいときは、見ていられませんでした。

心を開いたWくんの復活劇

弓道は一人ではうまくなれない

だんだんとWくんが孤立を深めていく中、ある転機が訪れました。

Wくんが肩を痛めてしまったのです。

思うように練習できないWくん。

そんなWくんを見かねて、私は彼のリハビリを手伝うことにしました。

私自身が過去に肩を痛めたことがあったし、Wくんの才能が潰れるのはもったいないと思ったからです。

当初、Wくんの反応はイマイチでした。

でも、やっぱり寂しかったのでしょう。

徐々に表情が柔らかくなって、弓道の話で盛り上がることが多くなりました。

弓道と性格

Wくんが肩を痛めて2ヶ月後。

本格的に練習を再開する頃には、人を寄せ付けないオーラがかなり減っていました。

二人三脚での練習。

リハビリと同時に、Wくんの間違った思い込みを1つ1つ改善していきました。

リハビリを続ける中で、少しずつ他の人ともアドバイスし合うようになりました。

教え合うことの大切さに気づいたことで、壁を乗り越えたWくん。

復帰後は仲間と協力しあいながら、再び的中率8割を達成。

見事なV字回復です。

射型は関わる人が多いほど整う

弓道は性格が悪いとダメ

よく弓道は個人戦だと言われます。

でも、私はそうは思いません。

たとえ競技は個人戦でも、射型はチームで作り上げるものだからです。

あなたの射型。

私の射型。

それぞれ、自分だけの力で作り上げたものではないはずです。

色々な人に教えてもらう。

ときには余計に分からなくなることもあるでしょう。

でも、その積み重ねで射型が出来上がります。

一人の力で到達できるレベルなんて、たかが知れているのです。

弓道と性格

弓道で怖いのは、自分の感覚を信じすぎて迷走すること。

昨日は正しかった感覚が、今日はズレていることもあります。

違和感がある引き方が、客観的に見れば正しいこともあるでしょう。

他人に否定的で孤立気味の人は、上達するためのヒントを自分で捨てているようなものです。

それに何より、仲間がいないと楽しくない。

弓道人生を台無しにしてしまいます。

弓道はチームプレイ

いかがでしょうか。

教え合いこそが、弓道の楽しさ・魅力の源泉です。

イライラして周りに当たり散らしても、楽しくないし上達もしません。

すぐに性格は変えられない?

性格は無理でも行動を変えることはできます。

あなたは最近、周りの人に優しくしていますか?

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