弓道で矢に沿って引くって?コツがつかめない人向けに解説

当ブログに、こんな質問が届きました。

「矢に沿って引くコツがつかめません」

「矢に沿って引け」と言われたことがある人は多いと思います。

では、具体的にはどうすればいいのか?

ピンと来ない人のために、考え方のヒントを解説します。

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一瞬でも矢が3時を向いたらダメ

弓道で矢に沿って引く

矢に沿って引くと言われても、どうしたらいいか分からない。

そんな人は、ちょっと考え方を変えてみましょう。

「引き分け中に矢を3時方向に向けない」

まずは矢の方向だけに集中する。

一瞬でも的の中心より前に矢が向かないように意識して引き分けをしてください。

これができれば、かなり矢に沿って引くに近い動きが再現できます。

簡単に言いましたが、結構難しいですよ。

というのも、引き分け中に余計な動作をした瞬間に矢の方向もブレるからです。

引き分けが小さい人

手首で手繰り寄せる人

離れで引っかかる人

このような人の多くが、引き分け中に矢が前を向いている瞬間があるはずです。

自分では気がついていないだけです。

自力で確認するのは難しいかもしれません。

できれば友達などに見てもらって、矢の向きが安定しているかチェックしてみてください。

棒矢だけで練習してみよう

鏡

矢が前を向く瞬間が見つかったとします。

ではどうやって対処すればいいのか?

弓を置いて、棒矢だけを使った練習で修正していきましょう。

弓道では弓を使わない練習も大事です。

棒矢だけを持って練習するのも、色々な発見がありますよ。

私の場合、調子が崩れると棒矢だけ持って射型のチェックをしていました。

方法は簡単。

鏡を使うのですが、いつもと違って鏡を狙うような位置取りで立ちます。

鏡に映る自分と狙い合っているような感じですね。

的方向から自分の射を見るのも、良い勉強になりますよ。

ツルッとした棒矢に押手を沿わせる。

棒矢の向きだけを意識して引き分ける。

注目ポイントを自分から矢に変えてあげると、調子を崩した原因が見つかることが多いのです。

初心者ほど矢がブレている

弓道で矢に沿って引くコツ

上級者と初心者を見比べると、射法八節中の矢の安定感が全然違います。

上級者は、引き分け中に矢がブレません。

射の「流れ」を大事にするので、余計な動作が少なく矢がブレにくいのです。

一方、初心者の人の場合。

引き分け中の矢はブレていることが多いです。

引き分けの流れが途中でコロコロ変わって、9時を向いたり15時を向いたりしながら、口割に向かって下りてきます。

弓道の見取り稽古

矢がブレるのは、射法八節の自然な流れが止まっているから。

余計な動作が多くなると、矢の向きは安定しないのです。

引き分け中に矢のブレが大きい人は、的中率も下がります。

きれいに引いているように見える人でも、矢に注目すると不自然な動きをしていることがあります。

そういう人は中たりません。

矢に注目すると、普段は見えない欠点が見えてくるので試してみてくださいね。

主役を矢だと考える

弓道で矢に沿って引くコツ

普段のあなたは、自分が主役になって弓を引いていると思います。

「ここで肘を張って…」

「肩が上がらないように…」

「胸を開くように…」

確かに間違いではありません。

でも、これだけでは見失ってしまうものも多いのです。

人の感覚というのは曖昧です。

昨日と同じように引いているつもりなのに、全く違う引き方になることがあります。

そういうとき、矢を主役にして考えてみてください。

取懸の後は、ずっと矢の方向だけを考える。

離れるまで矢が的の中心を向き続けるように集中して引くと、とても新鮮な感覚で引くことができます。

人の射型を見るときも、矢に注目すると見え方が違ってきます。

弓道はシンプルに考えるのが良い

いかがでしょうか。

矢に沿って引くというのは、難しく考えるとよくありません。

引き分け中に矢を3時に向けない。

まずはここから始めましょう。

弓道はシンプルに考えたほうが、うまくいくことが多いです。

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