あさひ限定ロードバイク、メリダ ROAD TOURER (ロードツアラー)。
どんな特徴があるのか?
どんな人に合っているのか?
スペック表だけでは分かりにくい点をレビューしていきます。
太いタイヤで乗り心地重視
ROAD TOURER (ロードツアラー)の特徴を一言で言うと?
私なら、こう答えます。
「ハイスピード走行よりも、乗り心地を重視したロードバイク」
乗り心地重視の根拠はタイヤです。
ROAD TOURER (ロードツアラー)のタイヤは、700×35cのセミスリックタイヤ。
ロードバイクにしては太いです。
一般的なロードバイクなら、タイヤの太さは23mm幅か25mm幅が主流です。
25mmでも太めと言われるのに、ROAD TOURER (ロードツアラー)は35mm幅。
めちゃくちゃ太いです。
このタイヤの差は、乗り心地に大きな影響を与えます。
タイヤが太くなると、加速しやすさ・軽快さという点では不利です。
ハイスピード走行だけを追求するなら、細いタイヤのほうが確実に有利なのは間違いありません。
ところが、細いタイヤは乗り心地が悪くなりがち。
道路を走った時の衝撃がガンガン体に伝わるので、レースに出ない一般人にとっては使いにくい面もあるのです。
逆に、タイヤが太くなると衝撃が体に伝わりにくい。
体への負担が減るので、長い時間走った場合の疲れ具合が全然違います。
余裕を持ってサイクリングを楽しみたい人や、通勤などで乗る人向けのロードバイクと言えるでしょう。
車体重量10.1kgをどう見るか
ROAD TOURER (ロードツアラー)の重さは10.1kgです。
10.1kgというのは、値段で考えると普通ぐらい。
太いタイヤを使っていることを考えれば、かなり頑張って軽量化していると思います。
あとはこの数字をどう評価するか。
一般的にロードバイクで「軽い」と言われるのは8kg以下。
そのようなロードバイクと比べるなら、評価は物足りないという結論になるでしょう。
ただし、軽さは値段に直結します。
10万円・20万円・30万円…と天井知らず。
ちょっと手が出しにくい値段の自転車ばかりです。
コスパで考えると軽量化のために、そこまでお金を出す価値があるのか疑問です。
実際、10.1kgという重さは乗っていて辛さを感じません。
よほど坂道がキツいところを走るとか、特殊な状況下でない限り「重い」という感覚はないのです。
特にロードバイクが初めてなら、文句なしに軽いと感じます。
ママチャリの半分程度の軽さですから、グングン加速する感覚を存分に味わえるでしょう。
趣味のサイクリングなら、十分な軽さです。
シフターSRAM APEXの使い心地
ROAD TOURER (ロードツアラー)の変速機は、1×11速。
シングルフロントのほうがチェーントラブルが少ないし、直感的に操作しやすいので私は好きです。
なんとなく適当にギアチェンジしても走りはスムーズ。
普通の街なかにある坂ぐらいなら余裕でスイスイ走れるし、スピードを出したいときにはきっちり答えてくれる。
シンプルだから走りに集中できます。
背が大きい人はサイズに注意
ROAD TOURER (ロードツアラー)で注意点があるとしたら、サイズです。
2サイズしかないのです。
470mm:160cm~170cm
500mm:165cm~175cm
身長が180cm以上ある人にはベストフィットとは言えません。
問題なく乗れますけどね。
ちなみに、身長が165cm~170cmの人は小さい方の470mmのほうがおすすめです。
小さめがおすすめの理由は、ハンドルが低くなるからです。
ロードバイクに乗り慣れてくると、空気抵抗を減らすためにハンドルを下げたくなる人が増えます。
大きいフレームでは下げたくても下げられません。
小さめのフレームを最初から選んでおけば、大きいフレームよりは下げられますよね。
このため、適正なサイズが2つあるなら小さい方を選んだほうが得することが多いのです。
優雅なサイクリングを楽しむ人向け
いかがでしょうか。
ROAD TOURER (ロードツアラー)は乗り心地重視のロードバイク。
1秒でもタイムを縮めたい人には不向きですが、余裕を持ってサイクリングを楽しみたい人との相性は良いですよ。
ちなみに、あさひの自転車はネット注文したほうが安くなることが多いです。
購入の際は、値段をチェックしてくださいね。