大学受験で弓道を半年休む人へ!腕が鈍らない方法を紹介

先日、当ブログにこんなメッセージが届きました。

「部活を引退し、受験に専念するつもりです。

でも大学の弓道部に入りたいので、腕が鈍るのはイヤです。」

多くの高校3年生は、夏までに引退します。

そうすると半年以上のブランクが発生してしまいますね。

受験は大事。

でも弓道の腕は磨きたい。

そんな人のために、3つのポイントをご紹介します。

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半年間でやるべき3つのポイント

大学受験と弓道

下手にならないために必要な3つのポイントとは?

私が重視するのはこちらです。

・手の内練習で勘を鈍らせない

・弓道的な筋力維持

・悪い癖の見直し

「1日でも休むと勘が鈍る」なんて言う人もいますが、半年以上休めば「鈍る」というより「新感覚」に近いです。

最初はギャップに戸惑うかもしれません。

このギャップを小さくするカギを握っているのが手の内です。

弓道の霞的

そして、筋力維持。

弓道で使う筋肉は日常生活で使わない部位が多いのが難点。

毎日素引きすれば解決しますが、難しい人もいるでしょう。

後ほど、素引き以外の方法を紹介します。

最後に、癖の見直し。

これができれば、逆に上達することも可能です。

これから紹介する方法は、受験勉強の息抜き程度の時間でできます。

ぜひ実践してみてください。

勘が鈍る人・変わらない人の違い

弓道

先ほど、ブランクが長いと新感覚になると言いました。

人によっては高校現役時代にどうやって引いていたのか分からなくなり、しばらく違和感に苦しむ人もいます。

ところが、そうではない人もいます。

浪人してしまって1年以上休んでも、大して変わらない人も多いのです。

もちろん、練習しなければ弓道的な筋力やスタミナは落ちてしまいます。

でも体力的なキツさと違和感は違いますよね。

「この差は一体何か?」

長年多くの人を観察して、到達した答えが手の内の崩れでした。

特に角見が甘くなると、離れの瞬間に弓が回転しなくなります。

離れた瞬間に弓と矢が接触してしまって、コントロール不能になってしまうのです。

これこそが、勘が鈍る原因の正体です。

手の内が変わってしまう人の共通点は、小指の締めを意識していないこと。

無意識レベルで角見を行なっている人ほど、ブランクで手の内が崩れやすい傾向があります。

弓道の弓返りと小指

手の内の練習は、マメに行うことをおすすめします。

自分の弓を持っていない人は、割り箸や鉛筆を束にして弓代わりにしましょう。

適当な棒で手の内を作ってイメージするだけでも違います。

常に小指を締める意識を忘れずに。

毎日1分でも手の内のことを考える時間を作る。

この積み重ねが、半年後に大きな差になるはずです。

素引き以外の筋力維持

弓道の矢

次は弓道的な筋力維持の方法です。

本来なら素引きするのが一番ですが、自分の弓がない場合は難しいですよね。

そこでおすすめしたいのが、スロー腕立て伏せです。

通常の腕立て伏せと違い、腕を曲げた状態で3秒キープするのが特徴。

弓道に必要な筋力維持に役立ちます。

弓道とスロー腕立て伏せ

膝をついてもいいので、1日10回2セットを目安に行いましょう。

パワーに自信がある人は、回数を増やしてもいいですよ。

悪い癖の見直しはスロー射法八節

弓道は自分の思い込みとの戦いです。

的前に立てない受験勉強期間は、悪い癖を一掃するチャンスでもあります。

この期間に癖を見つけて直せたら、大学弓道は華々しいスタートを切れる可能性大。

一気に期待の新人です。

そこでおすすめなのが、スロー射法八節

ゴム弓や素引きで自分の癖を見つけ、さらに弓道的な体力アップもできる練習です。

方法は簡単。

いつもの射法八節を、足踏みから離れまで10分かけるつもりでゆっくり引くだけです。

打ち起こしも引き分けも、何もかもスローモーションで行うのはキツイですよ。

慣れるまではゴム弓なしで、素手でやってもOKです。

弓道と握力

各動作をゆっくりと行うと、小手先でのごまかしができません。

余計な動きをすると体に負担がかかるので、自分のイメージと正しい動きとのギャップに気づきやすくなるのです。

何もしないと悪い癖だけ残る

色々と言いましたが、私自身は大学デビューで失敗しました。

「半年ぐらい休んだって、すぐ戻るさ」

「的前に立たなければ早気も治るかも」

こんな風に楽観的に考えていたのです。

でも甘かった…

勘が鈍り、弓を引く体力が落ちた状態で重度の早気と戦うしかなかったのです。

思いっきりマイナスからのスタート。

おかげで大学1年は早気と戦った思い出しかありません。

休めば早気が治ると期待している人もいるかもしれませんが、早気は戦って打ち勝つしかないのです。

>>早気の効果的な治し方についてはこちら

地元の弓道場で使用継続の確認

弓道場の虫除け

最後にもうひとつだけアドバイス。

高校卒業後、地元の弓道場を使わせてもらう方法を聞いておいたほうがいいですよ。

大学の弓道部の場合、テスト期間中は練習禁止になるところもあります。

自主練できるところも多いですけどね。

信頼できる先生がいるなら、伸び悩んだときにアドバイスをもらえます。

地元の弓道場との関係をつないでおいて損はありません。

自分の高校に直接行くのは気恥ずかしいですが、一般の人もいる地元の弓道場なら堂々と通えます。

後輩の様子も分かるし、大学の外での人脈は貴重な財産です。

余裕があるなら、受験勉強中も週1ぐらい道場に通うのもありです。

いい気分転換になるでしょう。

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