昨日、当ブログにこんな質問が届きました。
でも、これって意味があるのでしょうか?
ランニングしてない学校もいっぱいあるのに…」
弓道とランニング。
精神論は抜きにして、どんなメリットが考えられるのか?
私には一つだけ、心当たりがありました。
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スポンサーリンクマイナス要因を減らせる可能性がある
まず最初に、私の考えをお伝えしたいと思います。
経験上、こんなメリットがあると考えています。
毎日走ったとしても、的中率が劇的に上がることはありません。
しかし、下がる要因を減らせる可能性があると感じています。
特に練習と本番のギャップを小さくする効果は、かなりあるように思うのです。
なぜそう思うのか?
何年も色々な学校を見比べた結果、ある傾向に気づいたからです。
ランニングしてる学校
していない学校
両校を比べてみると、ランニングをしている学校のほうが試合で普段の力を出せる人が多いのです。
(厳密なデータはないので、経験則ですが…)
ランニングをしていない学校を見ていると、普段は中たるのに試合ではイマイチという人の割合が多く感じます。
最初は、理由が分かりませんでした。
「根性の差なのかな?」と思っていた時期もありました。
しかしある時、ふと気づいたのです。
「本番のコンディションに差ができているのではないか?」
移動疲れを甘く見てはいけない
弓道の的中率は、本人の技術だけでは決まりません。
本人のコンディションによって大きく変動します。
この点に注目してみると、一つの仮説が生まれました。
「体力がない人は、試合当日の移動疲れで不利になっている可能性が高い」
サッカーや野球などでは「ホーム・ビジター」という言葉がありますよね。
自分のチームの本拠地で戦うほうが、勝率が高い。
逆に相手の本拠地で試合をするときは、勝率が下がる。
応援の有無などの要因もありますが、一番影響が大きいのは移動時間。
長距離を移動して疲れた体では、どうしてもパフォーマンスが下がります。
これと同じことが、弓道でも起きているとしたら?
試合で力を発揮できない人は、試合が始まる前からコンディションが下がっている可能性が高いと言っていいでしょう。
体力に自信がない人は、疲れやすいです。
移動疲れの影響は、体力自慢の人の数倍かもしれません。
プロのアスリートでも試合に影響することを考えれば、決して甘く見ることはできません。
運動部からの転向した人が強い理由
弓道部には、他のスポーツから転向してきた人も多いと思います。
中学は野球部で、高校から弓道部とか。
他のスポーツから転向してきた人たちを見ると、本番で自分の力を発揮できる人が多いように感じます。
メンタルの強さも一因だと思います。
でも、やはり体力の差も無視できません。
試合での安定感を高めるという意味で、ランニングをするのは決してムダではないと思います。
練習の後半で失速していないか?
あなたは普段の練習中、記録をとっているでしょうか?
もし記録が残っているなら、練習開始すぐの的中率と最後のほうの的中率を比べてみてください。
疲れてくる後半になるにつれて、的中率が下がっていませんか。
後半になると的中率が下がる人は、疲れの影響が出やすいのかもしれません。
疲れている状態では、集中力も下がりがち。
練習の質も下がって上達が遅れてしまいます。
逆に言うと、練習時間の最後まで集中力が続けば…技術面も一気に向上する可能性があります。
そう考えると少しは走る気が湧いてくるでしょうか。
試合当日もランニングは使える
ランニングは練習時だけでなく、試合当日も役に立ちます。
軽い有酸素運動で全身の血流を上げておけば、脳がフル回転。
体もほぐれます。
たまに、一人でじーっとして集中力を高めようとしている人を見かけますが逆効果。
集中している気分になっているだけです。
ほんの1分ぐらいで良いので、軽く体を動かしたほうが的中率アップにつながりますよ。
その他、ウォーミングアップについてはこちらの記事をご覧ください。
やる価値はある
いかがでしょうか。
弓道とランニング、決して無関係ではありません。
毎日少しずつ積み重ねた成果は、ここぞという場面で必ず出てきます。
何十分も走る必要はありません。
ウォーミングアップ代わりでもいいので、練習メニューの一つに加えてみてくださいね。