このブログでは弓道の話をよくしています。
今回、このような質問がきました。
弓道の上達には日々の記録が欠かせないと思っています。
アプリとか使っていますか?」
自分の射を見直すためにも、記録は重要ですね。
私が実践している方法を紹介します。
本ページはプロモーションが含まれています
スポンサーリンク私はノート派です
私は弓道を練習するとき、必ず記録をとっています。
ちなみに、私はノート派です。
アプリも便利なのですが、スマホをいじっていると周りから嫌な顔をされることがあったのでやめました。
ノートのほうが一瞬で記録できるというメリットもあります。
ちなみに、私はこんな風に記録をつけています。
ページの中心に丸を書きこみます。
この丸が的です。
あとは矢所を点で記録していくだけ。
とてもシンプルな記録方法ですよね。
試合の採点簿のように、1射ごとに中り外れを順番に記録することはしません。
私が知りたいのは矢所だけだからです。
1日1ページを使って、矢所を点で記録していく。
パラパラとページをめくれば、日々の矢所の変化が見えてきます。
手のひらサイズの小さなノートとペン1本なら、道着の中やズボンのポケットに入れっぱなしにできます。
周りから怒られることもないし、手軽。
師範や高段者の人たちがみんなアプリを使う時代が来るまで、このスタイルでいくと思います。
矢所だけチェックすれば見直せる
私が矢所だけを気にするのはなぜか?
記録の目的が「自分の射を見直すため」だからです。
矢所の傾向というのは、思った以上に移り変わっています。
「先週の木曜日から7時に外すことが増えた」
「今週は12時に抜ける矢が多いな」
日々変化していく自分の射。
1番ハッキリと示してくれるのは矢所です。
矢所の記録をずーっと続けていくと、面白いことが分かるようになります。
好調・不調の波が予測できるようになりますよ。
例えば私の場合、12時に外すことが多くなると翌日から的中率が下がり始めます。
その日が絶好調で、9割中っていたとしてもです。
不調の傾向をいち早くつかめば、対策を立てられます。
ズルズルと調子が下がる前に対処できるようになるのです。
どこに矢所が集まっているか?
その原因は?
大事なのは的中率ではありません。
矢所です。
例えその日の的中率が100射皆中だったとしても、的の中の矢所をチェックします。
同じ的中でも、ど真ん中と端っこギリギリでは意味が違う。
矢所を知ることは自分の射を知る第一歩です。
的中率の分析は不要
弓道の記録というと、的中率を重視している人が多い気がします。
こんな会話を聞いたことがあります。
「先週はずっと6割ぐらい中ってたのに、今週は4割が精一杯…なんでだろう?」
これって上達に役立つでしょうか?
昨日が12射4中だったとして、その記録を後で見返しても原因の分析ができません。
見直しの材料にできないんですよね。
例えば記録を見返すと、2連中したあと必ず外すことに気づいた場合。
どうしますか?
「2連中のあとは、もっと集中しよう」
それで中たるなら…あなたは天才です。
少なくとも私にはできないし、上達の役に立ちません。
結局、自分の射を見直すには矢所を見るしかありません。
それなら記録は矢所だけで十分。
的中率を出したければ、後から点を数えて何射何中か出すこともできるし…したことないけど。
外したのが1射目なのか4射目なのか?
こんな情報は重要ではありません。
大事なのは、自分の射の癖がどこにあるか見直すきっかけを掴むことです。
採点簿というアプリが人気
どうしてもアプリを使いたい人は、採点簿というアプリが人気です。
1射ごとの的中・外れの記録だけでなく、気づいたことのメモや的中率の変化をグラフで表示する機能もあります。
直感で操作できて、使いやすいアプリですよ。
私はマメな性格ではないので、ここまでの記録はいらないかな…と思うのですが(笑)
的中率が日々上がっている人なら、グラフで成長具合を「見える化」できて楽しいかもしれませんね。
仲間と比べ合い、楽しみながら上達をめざすツールとして試してみてはどうでしょう。
なぜ記録するのか見失わないで
弓道の上達のために記録をつけることは大事だと思います。
でも、目的と手段が逆転しないようにしてくださいね。
綺麗で細い記録をつけることが目的ではありません。
自分の射を知り改善することが目的です。
私のやっているような、丸と点で矢所だけを記録する方法はすぐできます。
見栄えは良くないですが役に立ちますよ。
もちろん記録の方法はこれだけではありません。
何かいい方法をご存知でしたら、教えてくださいね。