ガマズミの花言葉は、2つ。
「結合」
「私を無視しないでください」
なかなか独特な花言葉ですよね。
特に私を無視しないでくださいが強烈な印象です。
なぜこんな花言葉になったのか?
由来を調べてみると、納得の理由がありました。
由来は役に立つのに見逃しやすいから
ガマズミは古くから日本人に馴染み深い低木です。
ガマズミの赤い実は、生活に大変役立つことから「神の実」と呼ばれることもありました。
そんなガマズミですが、とても地味です。
自生しているガマズミは、雑草や周りの木に紛れるようにして繁殖しています。
Youtubeに参考になる動画がありましたので、貼っておきますね。
花も白くて綺麗なんですが、目立たないんですよね。
役に立つけど、目立たないから通り過ぎてしまう。
それはもったいないし、かわいそうということから「私を無視しないでください」という花言葉が生まれたと言われています。
役立つのに目立たない…少し親近感がわいてきました(笑)
では、具体的にはどう役に立つのでしょうか?
マタギにとっては神からの贈り物
ガマズミの赤い実は、山の中で貴重な栄養源でした。
食べると甘酸っぱい味がするんですって。
全国的に食べられているのですが、特に重宝されていたのが青森県です。
青森県のマタギ(猟師)は、数日間に渡って深い山の中で狩りを行います。
狩りをする際には、保存食ばかり食べることになります。
そんな中で、ガマズミの赤い実の甘酸っぱい味は気分転換にもってこいです。
まさに、山の神からの贈り物ですね。
山中で食べるだけでなく、村に持ち帰って栽培も行いました。
農作業の合間に実を食べたり、果樹酒を作ったり、服を染めるのに使ったり…使いみちは色々あったようですよ。
昔の子どもには天然のお菓子
ガマズミの実は、寒くなり熟してくると甘みが増すそうです。
里山のあちこちに自生しているので、昔の子ども達にとっては良いお菓子がわり。
里山で探検ついでに、甘い実を頬張る。
遠くに行き過ぎて親に叱られたりしたのかな…
想像力をかきたてられますね。
健康食品として注目が高まる!?
昔から馴染み深い植物だったガマズミ。
でも、近年では忘れられつつあります。
酸味が強く、実が小さいから大量に加工するには不向き。
「商品」として扱われることが少なかったのが一因です。
ところが最近になって、健康食品として再注目を集めつつあります。
栄養成分を調べてみると、ビタミンCやカリウム、ポリフェノールを豊富に含んでいたそうです。
カリウムで高血圧予防、ポリフェノールでアンチエイジング。
確かに健康食品として優秀です。
今はまだ生産量が少ないので、知名度は低いです。
現在頑張っているのは青森県ぐらいでしょうか。
「知る人ぞ知る」健康食品として、ジワジワ人気が広がるかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
ガマズミの花言葉は「役に立つのに山の中では目立たない=無視されやすい」ことが由来になっています。
「神の実」「神からの授かりもの」という別名もあるのに、無視はダメですね。
あなたの近所にもきっと自生していますよ。
花言葉の由来を探っていくと、当時の人々の生活の息遣いを感じることがあります。
想像してみると楽しいですね。