身近に咲くたんぽぽ。
私たちに春の訪れをを感じさせてくれます。
たんぽぽの花言葉を調べてみると、1つだけ違和感が…
「解きがたい謎」ってなんだろう?
たんぽぽは恋占いに使われていたので「愛の神託」「真心の愛」「神のお告げ」は納得できます。
綿毛が飛んでいく様子から「別離」「思わせぶり」もイメージしやすいです。
「謎」だけが種類が違いますよね。
今回は、たんぽぽの謎について調査しました。
「解きがたい謎」の由来
解きがたい謎の由来を調べてみると、これも綿毛の様子から作られた花言葉だと分かりました。
どうしたら解きがたい謎と綿毛がつながるのか?
調べてみると、このような経緯がありました。
解きがたい謎と綿毛の関係
たんぽぽの綿毛は風に乗って飛んでいきます。
「どこに飛んで行くのか、誰にも分からない。」
これが「解きがたい謎」の出発点です。
これだけで納得できますか?
私は、理由としては弱い気がしました。
単なる「謎」ならまだ納得です。
でも「解きがたい謎」は大げさですよね。
もっと詳しく探ってみると、面白いことが分かりました。
時代で変わる花言葉
綿毛が由来になっている花言葉は、比較的新しい時代に生まれています。
最も古い時代には「忠誠心」という意味が強かったようなのですが、今では聞きませんよね。
中世以降、恋占いがメジャーになるにつれて、変化・増加していったのです。
↓
真心の愛+愛の神託+神のお告げ
↓
真心の愛+愛の神託+神のお告げ+別離+思わせぶり
このように、どんどん意味が追加されていきました。
恋占いはいい結果と悪い結果が出るので、両方の意味が追加されたんですね。
そして最後に「謎めく」「解きがたい謎」が増えました。
ここでいう謎とは、人の心のことです。
「恋占いをしてみても、あなたの心は分からない」
この気持ちを、飛んでいく綿毛と結びつけて花言葉になったようです。
片思いの相手の心は、分からないものです。
まるで飛んでいく綿毛のように、あなたの心は予測不可能…ということなのでしょう。
たんぽぽの花言葉は、時代を経ながら少しずつ作られていったのです。
たんぽぽは意外と奥が深い
いかがでしょうか。
たんぽぽの花言葉には、長い歴史の中で積み上げられた人の想いがつまっています。
世界中で咲いていて、身近なたんぽぽ。
これからも意味が変わるかもしれません。
花言葉を調べてみると、なかなか面白い言葉が多いですよ。
例えばドクダミの花言葉って知っていますか?
「白い追憶」という意味があるんですが、これも人の想いがつまっているんです。