弓道の握り革(握り皮)って、いつ交換していますか?
自分で取り替えるのは少し面倒なので、つい先延ばししてしまいますよね。
替え時はいつなのか?
古いまま使い続けると的中率に影響するのか?
知ってるようで知らない握り革についてお話したいと思います。
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スポンサーリンク替え時の目安は6ヶ月~1年
まずは握り革の替え時について。
一般的には6ヶ月~1年が目安とされています。
ただし、人によって練習量が違うし握り革の素材も違いますよね。
時期以外で目安を言うなら、ポイントは2つあります。
・硬く感じる
鹿革・牛革・羊革の握り革は、新品だと手にフィットする感覚があります。
しっとり感とでも言えばいいでしょうか。
使い古して摩耗すると、どうしても乾燥でカサつきやすくなります。
握った感触も硬い感じで、手に馴染まない。
ただし、印伝のように表面に漆でブツブツ加工してあるものは感触の変化が少ないです。
人工皮革の握り革も劣化しにくい素材です。
感触の変化が少ない握り革は、ますます替え時に迷いますね。
上級者の交換タイミングは?
替え時がわかりにくい握り革。
上級者の人たちは、どんなタイミングで交換しているのでしょうか。
今回、私の知り合いで弐段以上の有段者50人にアンケートを行なってみました。
こんな意見が多かったです。
「天然皮革の握り革は6月・11月に交換すると良い」
なぜこのタイミングなのか?
理由は手汗とカビです。
梅雨から秋にかけては、大量の汗をかきます。
牛革などの天然皮革の握り革の場合、汗で品質の劣化が早まってしまう可能性が高いのです。
さらに、汗を吸った握り革はカビの温床になります。
品質の劣化が起きやすい夏の前後に交換することで、安定した使い心地を維持できるということですね。
ただし人工皮革や印伝を使っている人は、年1回だけ交換している人が多かったです。
汗の影響を受けにくいからなのか交換時期もバラバラでした。
古い握り革だと的中率は落ちる?
古い握り革だと的中率は落ちるのか?
気になりますよね。
私はだいぶ前ですが、ある実験を行なったことがあります。
内容はこうです。
②古い握り革→新しい握り革の順で100射ずつ交互に引く
③それぞれ1000射に到達したら終了
新しい握り革、古い握り革の両方の的中率を比べる。
お盆休みの2日間で行いました。
なんて暇なやつなんだと言わないでくださいね。
当時は本当にやることがなかったのです。
ちなみに結果は、両方とも600中をちょっと超えたぐらいでした。
苦労した割にあまり大きな差は出ません。
古い握り革のせいで的中率がガクッと落ちるということはないと思います。
ただ、握り革の表面が劣化すると手の内が滑ったり、余計な力が入りやすくなる可能性はあります。
快適に使うためにも年に1回は交換しましょう。
ウルトラスエードの握り革は良いよ
ここからはおすすめの握り革についてお話したいと思います。
最近の私の一押しは、人工皮革(ウルトラスエード)の握り革「さらり」です。
安い
手触り良好
摩耗に強い
汗に強い
私が求めている要素が全部入っている握り革です。
ハードな練習をする人でも1年ぐらいは十分に保つでしょう。
天然皮革にこだわっている人も、一度は使ってみてほしいです。
ミズノの握り革は夏に強い
天然皮革にこだわる人は、ミズノの握り革がおすすめ。
グローブ製造の技術を応用した、牛革製の握り革。
汗をかくと手にキュッと吸い付く感じで、なかなかの使い心地でした。
昔ながらの牛革・羊革の場合、汗でネチャっとした感触がありました。
ミズノの握り革は、そのネチャネチャ感がほとんどないから不思議です。
ただし人によっては、夏に使うと滑りが悪いと言う人もいます。
好みが分かれるところかもしれません。
鹿革は滑るがかわいい
安くてデザインが豊富な鹿革の握り革。
触ったことがない人のほうが少ないかもしれませんね。
かわいい模様がプリントされた握り革は、なぜか滑りやすいのが残念。
使い心地で選ぶなら無地のものを選びましょう。
印伝は握力弱めの人におすすめ
人のよって評価が大きく違う握り革と言えば、印伝です。
表面のブツブツ加工と硬めの触り心地。
グリップ力が高まって安心という人もいれば、違和感があるから嫌いだと言う人もいます。
私自身が弓道人生で一番使っていたのが、印伝です。
私は手が小さくて、手の内でいつも苦労しています。
印伝は手が小さくても手の内を締めやすいので、長い間愛用していました。
手が小さめの人は、一度試してみてください。
どうしても違和感がとれないなら、また交換すればいいだけです。
最後はフィーリングが大事
いかがでしょうか。
握り革の替え時は、はっきりと決まっているわけではありません。
自分で時期を決めて、毎年決まった月に交換するのが良いと思います。
握り革にも色々な種類があります。
人によって相性があるので、色々な握り革に触れて試してみてくださいね。