猛暑で弱った体を癒してくれる秋。
秋を表現する言葉の中に「食欲の秋」という言葉がありますね。
由来を調べてみると、食欲の秋はかなり古くから使われてきたことが分かりました。
食欲の秋の由来は紀元前の漢詩だった
「食欲の秋」という言葉は、
故事成語の「天高く馬肥ゆる秋」が由来だと言われています。
この故事成語はかなり古い歴史があって、
なんと紀元前までさかのぼります。
古代中国の漢書「匈奴伝」では、次のような言葉が出てきます。
「匈奴、秋に至れば、馬肥え弓勁(つよ)く、即ち塞に入る」
匈奴とは、中国より北側の地域を拠点としていた遊牧民族で、
たびたび中国に侵入し攻めてきていた種族です。
匈奴伝の言葉は、
「秋になると馬が栄養をたっぷり蓄える。
匈奴が攻めてくるから備えろ」という意味です。
「天高く馬肥ゆる秋」の由来は、ずいぶん物騒な意味があったんですね。
こうした有名な漢詩や、
馬=よく食べる動物というイメージから
実り多き秋を表す言葉に変化していったんです。
秋に肥えるのは人間も同じ
気温が下がって過ごしやすくなってくると、
夏バテで弱った消化器官が元気になってきます。
また、夏は体温を上げる必要がないので
基礎代謝が下がっている状態です。
基礎代謝が上がる前に食べると、
どんどん脂肪になっちゃいます。
厳しい冬を乗り越えるために
遺伝子に刻み込まれた仕組みなんですけど、
今の時代では余計なシステムですね(;_;)
この前学者が話していたんですが、
人類は2万年飢餓に苦しんできたので、
あと2万年「飽食の時代」が続けば、
食べても太りにくい体質の人が増えるかもしれないんですって。
そんなに待てません…!
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