フランス北部カレーで、イギリスをめざす移民が英仏海峡トンネルに侵入し一時封鎖されました。
なぜ、フランスからイギリスに行こうとするのでしょうか?
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スポンサーリンクイギリスとフランスの移民の扱いの違い
中東やアフリカの紛争などによって
ヨーロッパに移民・難民が増えています。
その移民たちにとっては、イギリスが「理想郷」に見えています。
それには、こんな理由がありました。
①亡命者としての身分を簡単に取得することができる
イギリスでは亡命審査が行われている間、
住居と食料、さらに週に35ポンド
(約6300円、そのうち約4500円が商品交換券)が支給されます。
そのうえ、国内に6カ月以上留まると労働許可証も支給される。
仕事を見つけやすく、生活基盤を整えやすいのです。
フランスでは、難民には働く権利はありません。
月に180ポンド(約3万2000円)が与えられるだけで、
なかなか生活基盤を安定させることができないのです。
②IDカード制度の有無
イギリス以外のヨーロッパの国々では、
移民・難民はIDカードを必ず持たなければなりません。
移民にとっては生活を制限されて、
絶えず不安の中で暮らしていくことになります。
一方、イギリスにはIDカード制度がないので、
普通に生活していれば国籍を聞かれることはありません。
これは移民たちにとって大きなメリットに感じられます。
イギリスの移民に対する考え方
イギリスでは、民族の多様性を尊重し、公平に生活することができるよう、徹底して法整備が行われてきました。
(最近はEU離脱を表明するなど、排他的に見えますが…)
一方で、他のヨーロッパの国々では自国民の権利確保を優先する考え方が主流で、就職などでかなりの制限があります。
こうした環境の違いが、移民がイギリスに渡ろうとする原因になっています。
日本も移民受け入れには消極的な国なので、イギリスの考え方はかなり先進的に見えますね。