弓道を自宅で練習【家でできるメニュー】

少しでも弓道を上達したい。

部活や道場での練習だけでは満足できない人は自宅で練習したいですよねえ。

家でできる効果的な練習、私は一つだけ知っています。

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ゆっくりゴム弓を引く

手の内の人差し指を伸ばす

自宅での練習といえばゴム弓です。

私がおすすめするのは、各動作を出来る限りゆっくりすることです。

足踏みから残心まで、一通りの射法八節を10分ほどかけてやります。

足踏みも胴造りも、1分以上時間をかけます。

私がこの話をすると「何だ、そんなことか」と嫌な顔をする人が多いのですが、私はこの練習方法に絶対の自信があります。

この練習方法を家でやった結果、私を含めて5人が的中率8割以上を達成したからです。

中には練習中に50連中を達成した人もいました。

ゆっくりゴム弓がおすすめの理由

ゴム弓で1射に10分以上かける練習がなぜ良いのか。

理由は二つあります。

一つは筋持久力がつくこと。

弓道に力は必要ないと言いますが、鍛えたほうが的中率は確実に上がります

そしてもう一つは、悪い癖が自然と消えることです。

足踏みから残身(残心)まで、各動作をゆっくり行うとどうなるか。

悪い癖がある動作は、ものすごく辛くなります。

ゴム弓で1分以上かけて引き分けをすれば、体のどこに力が入ってるか一発でわかります。

胴造りの状態を1分以上キープすると、正しい胴造りができないと取懸をする頃にはフラつきます。

体は本能的に疲れにくい方法を探しますので、癖を治そうとしなくても自然と正しい射に近づきます。

やってみると結構キツいですが、1ヶ月も続けると成果がでてきますよ。

考えずに観察するのがポイント

弓道は観察が大事

ゆっくりゴム弓で大事なのは、考えないことです。

考えて引くのではなく、自分の体を観察するつもりでやってみてください。

・体の疲れ方

・震えが始まった瞬間

・胴造りのバランスが崩れやすい場所

疲れは私達に色々なことを教えてくれます。

小手先の誤魔化しが通用しないので、続ければ自分の射のクセや歪みが分かるようになってきますよ。

離れは素早くしてOK

射法八節の動作を全部ゆっくりと言いましたが、離れは別です。

普通に離れて大丈夫です。

なぜ離れだけ自然でいいのか?

離れは射法八節の「結果」であって、意識して動きを修正するものではないからです。

離れが変なら、必ずそれ以前に間違いがあります。

引き分けが変なのか、取懸けから崩れているのか…個人差はありますが、原因はどこかに潜んでいます。

気になるポイントを見つけたら

ゆっくりゴム弓を続けると、気になるポイントが見つかると思います。

では、そんな場合はどうするか?

自分が普段、意識してやっていることを紙に書き出してみてください。

そして、また観察です。

果たして意識したとおりに動いているのか、現実とのズレを見ていきます。

例えば打ち起こし。

斜面の人は肘で上げる意識を持っているはずですが、果たして本当にできているか?

目の高さを超えたあたりで、手でひょいと持ち上げているかもしれませんよ。

人間の感覚なんてあてになりません。

真っ直ぐ立っているつもりでも、片足に体重が乗っていることもありますからね。

やろうとしていることと、実際の動き。

そのギャップに気づくことができれば、あなたの弓道は1段上のレベルに到達できますよ。

>>ゆっくりゴム弓で違和感を見つけたあとの対処法を詳しく見てみる

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“弓道を自宅で練習【家でできるメニュー】” への20件の返信

  1. 林檎さま

    コメントありがとうございます。

    自分の胴のバランスの崩れや回転などは、自覚しにくい部分ですよね。この練習を続けていると見つかる場合も多いです。

    現実と理想とのズレを見つけたい場合は「あえて間違ったことをする」という手もあります。胴造りなら、棒立ちで引いてみたらどうなるか、腰を捻った状態で引いたらどうなるかなど、怪我をしない・怒られない範囲で実験してみてください。新たな気づきが見つかる可能性大ですよ。

    1. めい様

      コメントありがとうございます。

      考えついたというか、試行錯誤しているうちに結果が出た練習がこれだったのです。

      当時、大スランプになったことがありました。

      何をしたら良いのか分からなくなってしまったので、「せめて持久力だけでも鍛えよう」と思って始めたのが最初でした。

      この練習の有効性に気づいたのは、スランプを脱出してしばらく経ってからでした。

  2. 夜分遅くに失礼いたします
    ゴム弓についてですが、このメニューの場合、どのくらいの強度でやっていますか?

    1. うま様

      こんにちは。コメントありがとうございます。

      ご質問はゴム弓そのものの強度のことでしょうか?(違ったらごめんなさい)

      私の場合は、市販のゴム弓(この記事のタイトル上の画像と同じもの)で
      約6kg相当の強度のようです。

      あえて負荷を強くする必要はありませんので、
      部活などで使っているゴム弓をそのままお使いください。

      この練習は何も持たない素手の状態で行うだけでもキツイので、
      最初は道具なしでもいいかもしれません。

      ご質問がトレーニング強度についての場合…
      この練習は筋力アップよりも射癖の発見・改善が目的です。

      そのため、部活などで練習した日は
      寝る前に1回やれば十分だと思います。

      休日の場合は、朝と夜に2回ずつ行うのがおすすめです。

      私はピーク時には朝5回、夜5回この練習をしていました。

      回数を増やしても重い弓が引けるとは限りませんが、
      弓道に使う筋肉の持久力は上がったと思います。

      体のどこに負担がかかっているか感じながら
      自分の射を見つめ直すきっかけにしてくださいね。

      1. 返信ありがとうございます。

        ゴム弓そのものの強度、ということで質問しました。表現が分かりにくくなってしまい失礼しました。

        何度もすいません。

        もう直ぐ大きな大会があるのに、なかなか納得のいく射ができずに焦っています。なので、1日に行う回数を増やすべきなのか、と考えています。
        1ヶ月で成果が出ると書かれておられましたが、それは練習量によって縮めることも可能なのでしょうか?

        1. うま様

          こちらこそ、質問をいただけて嬉しいです♪

          もうすぐ大きな大会があるのですね。

          このゴム弓練習は何も考えなくても癖が改善します。
          でもその場合は時間がかかります。

          短期間で射をレベルアップさせようと思うと「気づき」が必要です。
          やみくもに回数を増やすよりも
          どこに余計な動きがあるか研究するほうがいいと思います。

          回数を増やすよりも、キープする時間を長くするほうが良いかもしれません。

          例えば大三ではフラフラしないのに
          会の状態に入るとバランスが崩れる場合は、引き分けで胴造りが抜けています。

          射法八節の各段階でキープする時間を伸ばすほど、ごまかしが効かなくなります。

          自分の射はどの段階から不安定になっているのか知る。
          これが1番の近道だと思います。

          試合前に調子が落ちると焦りますよね。
          私も試合前に焦って矢数を増やして練習したことがありますが、
          そういうときは上手くいきませんでした。

          回数よりも自分の射を感じられるかどうか。
          ゴム弓練習がそのきっかけになれば私も嬉しいです。

          1. ありがとうございます!
            自分の射を一から見直して、大会に向けて調節して行こうと思います。
            ご指導ありがとうございました。

          2. やすはらさん

            いつも記事を参考にさせて頂いております。
            すみませんが今回の記事について少し質問させてください。

            わたしは普段から自分の胴のバランスの崩れや回転などがいまいち気づくことができません。
            この練習方法を続けていたらしだいにわかるものなのでしょうか?

            また、現実と理想とのズレは、どうすれば見つかりますか?動画などを撮るといいのでしょうか?

          3. 林檎さま

            コメントありがとうございます。

            自分の胴のバランスの崩れや回転などは、自覚しにくい部分ですよね。この練習を続けていると見つかる場合も多いです。

            現実と理想とのズレを見つけたい場合は「あえて間違ったことをする」という手もあります。胴造りなら、棒立ちで引いてみたらどうなるか、腰を捻った状態で引いたらどうなるかなど、怪我をしない・怒られない範囲で実験してみてください。新たな気づきが見つかる可能性大ですよ。

  3. こんにちは。弓道部四年目の者です!

    いくつか記事を拝見しましたが、練習に取り入れてみたいことがありました。そこで、二点質問があります。

    一つ目はゴム弓練習についてです。十分で一射というのが想像つかないです。笑
    各所を止めて行うのか、流れの中でも遅くするのかどっちでしょうか?
    止める場所、動く場所の所要時間としての目安はどのくらいですか?

    二つ目はリズムに関してです。強い学校ではリズムがあるという内容はとても興味深かったです。
    それは、自分の中でリズムを作って、毎回同じにすればいいのでしょうか?

    現在、大学で女子主将をしています。
    去年から全体でみても的中率は50パーセントで停滞したままです。
    矢筋に張ってもってきて、そのまま離れる感じです。ただ、張りが強いのもあり、去年から早気になってしまっています。
    離さないようにすれば口割りで二秒保てますが、立ちでは口割りまで降りません。このままでは羽分けから伸びることができないと思うので、会を持つ練習に加えて、フォーム強化もしたいと思っています。

    1. はるな様

      コメントありがとうございます。

      大学で女子主将をされているんですね、
      部の仲間を引っ張り、盛り上げる立場なので
      精神的にもかなり大変ですよね。

      私は副主将の経験しかないのですが、
      当時は人間関係やプレッシャーなど色々と大変な思いをしました^^;

      さて、ご質問についてお答えします。

      ゴム弓練習については、
      流れの中でも遅くしますし、各所で静止もします。

      例えば私は日置流で斜面打ち起こしなので、
      弓構えから大三まで上げるのに1分。

      そして大三でも1分キープします。

      引き分けは1分より短いと思います。
      とても疲れるので(笑)

      時間の目安ですが、
      各段階で1分ずつ程度でしょうか。
      会は他の段階より長めにキープします。

      最初はとても辛いので、1射5分でもいいですよ。
      弓道の基礎体力アップだと思って試してみてくださいね。

      2つ目のリズムについては、どのような方法でも大丈夫です。
      心の中でリズムをとって練習するだけでも違ってきます。

      ただし、早気克服の効果をプラスしたいなら
      誰か別の人に手拍子してもらったり、
      ゆったりした音楽に合わせて練習するのがおすすめです。

      早気との戦いはとても厳しいですよね。

      まずは離れない練習を徹底的に繰り返して
      早気克服のきっかけをつかんでくださいね。

      1. お返事ありがとうございます。

        ゴム弓練習やってみます!

        早気でも、会を持つだけと考えれば、いくらでも持つことができます。ただ、そこに力の流れが伴わないんです。
        大会で早気が出るのは精神的なものもあると思います。
        ですが、根本的に体の使い方が悪く、また人よりも感覚や勘が鈍いんです。

        頭で考えて、矢筋を合わせて、早気で引き放れで中ててる感じです。

        四年もやっているのに、体で支える感じ、体で引くことが未だに掴めません。これもゴム弓練習で掴むことができるでしょうか?

        1. はるな様

          ゆっくりとゴム弓で練習すると、
          余分な動き、不自然に力が入っている場所などを
          明確に感じることができますよ。

          余計な動作を削っていけば、
          骨で引く、骨格で力を受ける感覚が分かるようになります。

          力の流れが伴う会に至るには相当な練習が必要ですが、
          このゴム弓練習で的中率3割が8割になった人もいます。

          はるな様のように弓道に真面目に取り組んでいる人なら
          必ず良い結果につながると思います。

          無理のない範囲で続けてくださいね。

    1. 鈴木様、コメントありがとうございます。

      私の場合は、部活などで練習した日なら寝る前に最低1回。できれば2回。
      練習がない日なら1日3回から10回程度行っていました。

      地味な練習ですが、確実に基礎力は向上しますよ♪

      1. 返信ありがとうございます
        返信が早くてとても驚きましたそして、とても嬉しいです
        数ヶ月前の話に今更質問してすみません
        今、一回やってみたらキツすぎて汗が出ました
        とてもきついですね
        徐々に回数増やしていけるように頑張ります
        10回とかすごいですね!!
        すみませんもう一つ質問なんですが、離れは、どういう風に離れますか?
        ゆっくり離せば良いのでしょうか
        それとも
        一回鋭く離してから
        ゴムは引っ張らないで
        徒手のように会の形になりゆっくり離れの動作をすれば良いのでしょうか?

        1. 鈴木様

          こちらこそ、ご質問をいただいてとても嬉しいです。
          さらに実際に練習に取り入れていただけるなんて光栄です。

          離れについては、
          通常のゴム弓練習のように鋭く離れます。

          残身を長くとってください。

          離れは会までの動作の集大成なので
          意識して形をつくらず自然に任せます。

          仰るとおり、1射10分のゆっくり練習は地味ですがとてもキツいですよね。
          私も初めて1日3回やった日には腕がプルプルして大変でした(笑)

          射法八節をゆっくりしてみると色々な発見があります。

          継続は力なり、無理せずじっくり自分の射と向き合ってくださいね。

          1. 返信ありがとうございます
            これから毎日続けて頑張りたいと思います
            ありがとうございました!

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