花粉症が辛い。
私は毎日ティッシュを大量に消費しています。
そんな春のある日。
ふと、こんなことを思いました。
「ティッシュの原料を国産杉にすれば、花粉症対策になるのでは?」
これは名案だ!
さっそく調べてみたのですが、残念ながら杉を使ったティッシュが見当たりません。
詳しく調べてみると、ティッシュの原料にできない理由があったのです。
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スポンサーリンク杉を原料にできない理由
なぜ杉をティッシュにできないのか?
大きく分けると、2つの理由がありました。
・コスト高
コストが高いっていうのは、なんとなく想像できますよね。
輸入木材のほうが安いから、国産の杉が放置されて荒れているという話をよく聞きます。
問題は質です。
杉の繊維の質が不向きってどういうことなの?
詳しく調べてみると、針葉樹と広葉樹で性質が大きく違うことが分かりました。
杉100%のティッシュは最悪!?
杉などの針葉樹と、広葉樹を比べると取り出せるパルプ(繊維)の質に大きな違いがあります。
針葉樹 | 広葉樹 |
---|---|
太くて長い繊維。 強い紙ができる。 滑らかさ・柔らかさを出しにくい |
強度は弱い。 表面を滑らかにしやすい 漂白が比較的簡単 |
杉などの針葉樹から作った紙は、強度はありますが肌触りではイマイチ。
そのためダンボールや米袋などの強度が必要な製品で使われることが多いです。
杉をティッシュに使えるレベルまで加工するのは、技術的に難しいのが現状です。
出来たとしても、コストが莫大になることでしょう。
ティッシュ1箱が1万円になったら誰も買いません。
だからこそ、ティッシュの原料に杉は不向きなのです。
ちなみに、最近のダンボールはリサイクル率が90%近くあります。
大量に消費したとしても、残念ながら国内の杉を減らすことにはつながりません。
日本の杉の人工林の現状
せっかくここまで調べたので、ついでに日本の杉の状況を確認したいと思います。
データがやや古いのですが、林野庁業務資料(2012年3月31日現在)によると、こんな記述がありました。
・ヒノキ人工林は森林面積の約10%(260万ha/2,508万ha)
このデータは日本全体のものなので、地域差があります。
県によっては、県内の森林面積の50%以上が杉・ヒノキの人工林という地域もあるようです。
おそろしいですね。
最近は花粉をほとんど飛ばさない杉に植え替える取り組みもありますが、まだまだ長い時間がかかりそうです。
私たちにできる花粉を減らす方法
いかがでしょうか。
ティッシュの原料にするのは難しいし、杉の人工林もなかなか減らないのが現状です。
でも、あきらめないで!
微々たるものですが、私たちにできることはあります。
例えば、国産の杉を使った雑貨をなるべく買うこと。
建材や家具以外にも、色々な雑貨がありますよ。
・杉線香
・ティッシュカバー
・割り箸
・スマホケース
・靴用消臭インソール
・プランター
他にも探せばいっぱいあります。
これから何か雑貨を買う時は、杉製の商品がないかチェックするのもありかもしれません。
特に注目したいのが、杉の葉を使った抹茶です。
amazonでも売っているのですが,口コミを見ると花粉症対策になるという書き込みがいっぱいあります。
私も半信半疑なのですが、つい買ってしまいました(笑)
効果があることを願います!