手が小さい人は、弓道では不利ですよね。
手の内を整えにくいので、大変です。
私は男で身長174センチあるのに、手が小さくて苦労しました。
身長158センチの妹と、手の大きさは変わりません^^;
矢尺があるので、伸び寸の弓を使っていたんですが太い弓が多くて苦労しました。
今回は、斜面打ち起こし&手の小ささで苦労している人のために、手の内の作り方についてご説明します。
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スポンサーリンク手が小さい人の手の内は優先順位を考える
手が小さい人の手の内は、優先順位をはっきりさせることが大事です。
物理的に「完璧」は不可能に近い。
でも矢飛び・的中率に悪影響を与えない手の内なら作れます。
その優先順位とは…
②ベタ押しを軽減する
弦が体に当たらないことと、矢飛びを邪魔しない手の内。
まずはここからです。
親指が曲がるとか、天文筋がズレてるとか、指が揃わないなどは気にせず、この2点に集中します。
あなたの手の内は、小指が弓に届いていますか?
手が小さい人は上押しを優先して、中指と薬指だけで握っている人が多いです。
でも本当は小指のほうが大事。
もし、小指が届かないのなら上押しもある程度妥協します。
小指を締めないと的中率は上がりません。
小指を締めつつ、できるかぎりベタ押しを軽減する。
そのような考え方で手の内を作っていきましょう。
見栄えは気にするな
小指の締めと、上押しだけを意識した手の内。
見栄えはあまりよくないと思います。
でも大丈夫、小指を締めていて、不完全でも上押しができるなら
的中率を高めることはできます。
そもそも、手の内ってなぜ必要かご存じですか?
手の内は、弓にひねりの力を加えて矢を勢い良く、安定して飛ばすために行います。
手が小さい人の手の内を見ていると、
小指を重視していない人が多いんですが大きな間違いです。
弓をひねる力は、小指を締めないと生まれません。
時々、小指ではなく中指を一生懸命締めている人がいますが、
中指では十分な力を生み出せないんです。
小指をしめなければ小手先で弓を回すしかありませんが、
これでは的中率は4割~6割の間が精一杯でしょう。
的中率を8割以上、安定して保っている人の手の内で、
小指をしめていない人はいません。
小指ができるようになってから、
次は上押しの研究。
最後に、見栄えを整える。
こんな順番で練習すると、いい結果になりますよ。
本多流の手の内は、親指と中指で輪っかを作って、小指は締めないのききました。
それで離れの瞬間に人差し指で引き金を引くようにするというのですがこれはどういう効果を狙ったものなのでしょうか?
竹村さま
コメントありがとうございます!
私は日置流ですので、本多流の方とお話できて大変嬉しく思います。
さて、本題です。手の内についてですが、斜面打ち起こしの日置流と、正面打ち起こしの本多流では考え方が大きく異なります。
斜面打ち起こしは取懸・弓構えの段階で手の内をきっちり決めてしまいます。そしてそのまま離れに至るのです。このため、小指を締めて手の内のズレを最小限に抑える必要があります。
一方、正面打ち起こしでは手の内を整えるだけで、軽く包み込むように握った状態で引き分けや会に進む必要があります。そのため、小指は締めず、親指と中指で輪っかを作るよう指導されるのです。
なお、人差し指に関しては、離れの瞬間にもうひと押しするためのイメージだと思われます。中押しをするためのコツだと考えてよいと思いますよ。
小指の締めが大事とのことですが、私の小指は生まれつき短く(薬指の半分程度)かつ薬指側に約60度曲がっているために、弓を握ると薬指で小指の爪を上から押さえる形にならざるを得ません。
弓道を始めて約2年の68歳ですが、まだ弓返りしませんので、そのせいかもしれません。解決策を探っていますが、良い案がありましたらご教授ください。
カキゾエさま
はじめまして、コメントありがとうございます。私も小指が短くて苦労したので、お気持ちはよく分かります。
さて本題です。カキゾエさんの場合、指を意識するよりも指の付け根を意識した方が正しい手の内に近づけるのではないかと思います。
具体的には、手の内を作る際に小指の位置は気にせず、小指の付け根を親指の付け根に近づけるように作ります。虎の口と小指の付け根だけで弓を支えるような感覚です。
ぜひ試してみてください。