先日「弓道で試合になると中らない人」という記事を読んでくださった人から質問が届きました。
手汗で滑る・全身が震える・頭が真っ白。
どうしたらいいですか?
今回は、緊張する心をどうコントロールするかご紹介します。
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先日「弓道で試合になると中らない人」という記事を読んでくださった人から質問が届きました。
手汗で滑る・全身が震える・頭が真っ白。
どうしたらいいですか?
今回は、緊張する心をどうコントロールするかご紹介します。
今までは早気を改善する方法を紹介していました。
今回は「早気のままで」試合で活躍する方法をご紹介します。
こんなことを言うと怒られそうですが、試合が今週あるのに「早気を直せ」と言われても無理です。
私の経験から言うと、早気を直すには最低4ヶ月かかります。
高校生や大学生の部活で弓道をしている人は、試合に出られないし引退までに間に合わない人も出てくるでしょう。
早気なりに、早気の戦い方があります。
そもそも早気がなぜ試合になると中らないのか。
理由は簡単。
試合になると早気レベルが上がるからです^^;
いつも会が1秒ならゼロ秒。
普段からゼロ秒なら、口割りまでおりないこともあります。
試合のとき、本能は離れようとするのに理性では練習中のタイミングで離れようとします。
本能と理性でタイミングのズレが起きて、離れがこわばって不自然な形になってしまいます。
逆に言うと、本能と理性のズレをなくせば、練習中と同じくらい中たるということです。
試合でも、口割りまでは下ろせる。
でも、会がゼロ秒という人。
この人は、早気の中でも十分に戦えます。
このレベルの人は、鼻まで引き分けたときから会のつもりで引けば問題ありません。
鼻までおろした時点で会のつもりで狙いを定め、いつ離れてもいいように準備をします。
離れは、本能に全てを任せましょう。
手先の力みをなくせば、むしろ練習中よりも美しい矢飛びになります(経験者談)
さて問題は、口割りまでおりない人。
私も一番ひどいときは、口割りまでおりませんでした。
早気を克服した今でも、あの時の辛さを忘れることはありません。
この段階ではまともな射ができないことが多い。
それでも次の試合だけは中てたいと言うのなら…
方法がないわけではありません。
この段階の人は、口割りではなく「鼻割り」までおろして、離れることを考えましょう。
目までおろした時からすでに会のつもりで、心の準備をします。
そして、鼻までおろしたら本能に任せましょう。
私の経験上、鼻までおろせば狙いを定めることは可能です。
目の高さでは無理です。
なぜこんなことが言えるかと言うと、私が実際に試したからです(笑)
私の早気が一番ひどかった時期は、鼻までおろすのが限界。
それでも、試合で8割的中したこともありました。
そして、鼻までおりなくなった時、私の的中率はゼロまで落ちたのです…
そこから、早気を克服するまで4ヶ月かかりました。
詳しくはこちらの記事で書きましたが、離れずに戻す練習を4ヶ月徹底して続けた結果、早気を克服できたんです。
毎日弓を引くのに離れない日々は辛かったですが、会をもって中ったときの感動は、初あたり以上だったのを覚えています。
早気が試合で戦うためには、いつもよりも早めに準備をして離れのタイミングは本能に任せる。
決して会を持とうとか、口割りまでおろそうなんて考えません。
でも、こんなことをすればどうなるか…
早気の人なら分かりますよね。
早気は悪化します。
行くところまで行ってしまえば、早気と真正面から向き合うしかありません。
今回のお話は、あくまで次の試合1度きりの応急処置です。
早気を最終的に克服するには、こちらの記事で書いた練習を繰り返すしかありません。
早気を克服するなら、中途半端が一番ダメ。
口割りまでおりない人でも、4ヶ月あれば直ります。
この4ヶ月、離れをしない練習を徹底できるかどうかが、早気を克服する唯一の方法だと思います。
弓道をしている人のなかには「試合になると練習の半分も中らない…」という人もいます。
弓道関係者にこの話をすると、こんな役に立たないダメ出しをされてしまいます。
「練習も試合だと思ってやりなさい」
「メンタルが弱い。緊張してもいつも通りできるように体に覚え込ませろ」
でも、皆中が3中になるくらいならともかく、的中率が半分まで下がるっていうのは明らかにおかしいと思いませんか?
精神論に逃げずに、何か他の理由がないか研究してみました。