当ブログにこんな質問が届きました。
「矢所をはっきり確認したいので、スコープを探しています。おすすめを教えてください。」
単眼鏡や双眼鏡があれば、私のように目が悪くても矢所の確認ができて楽しいです。今回はご要望に合わせて、弓道用でおすすめを紹介します。
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スポンサーリンク弓道用スコープの選び方
スコープにも色々な商品がありますので、まずは選び方を整理します。ポイントは4つです。
- 単眼鏡か双眼鏡か
- 倍率と鮮明さ
- 固定倍率かズーム式か
- アイレリーフは10mm以上(眼鏡者なら14mm以上)
単眼鏡か双眼鏡か
まずは単眼鏡と双眼鏡、どっちがいいのかという点です。
弓道用だけを考えるなら、おすすめは単眼鏡です。単眼鏡のほうが軽くてコンパクトなので持ち運びやすく、使い勝手が良いでしょう。
単眼鏡なら道着の懐に入れた状態でも弓を引けます。(右脇腹のほうに寄せれば邪魔にならない)
少し気になるのは、単眼鏡は双眼鏡に比べて流通量が少ないこと。
実店舗で買おうと思うと商品の選択肢が少ないし、価格が高めのものも多いので通販で購入することをおすすめします。
一方の双眼鏡は遠近感がわかりやすく、単眼鏡より目が疲れにくいのが特長です。ただし弓道で矢所の確認のためだけに使うならあまり関係ありません。
双眼鏡はそれなりに大きいので、ハイキングなど弓道以外でも使いたい場合におすすめです。
倍率を上げると鮮明さが落ちる
スコープ選びでは、倍率と鮮明さが最も重要です。
矢所をはっきり見たいなら、8倍までがおすすめ。近的だけを見るなら5倍でも十分見えますが、遠的になると7倍以上は欲しいですね。
ただし倍率が高ければいいというわけでもありません。倍率が高くなると、手ブレの影響で見えにくくなるし視野が暗くなりがちです。
手持ち式で綺麗に見えるのは限界でも10倍ぐらいまで。
それ以上の倍率で綺麗に見るには三脚で固定する必要が出てくるし、ピント合わせに苦労するので気軽に使えません。
遠的用だけを考えている場合でも、倍率は10倍以下にしておきましょう。
おすすめは絶対に固定倍率式
スコープには、倍率を変更できるズーム式と固定倍率式のものがあります。
おすすめは固定倍率式。
同じ倍率、同じ価格帯なら固定倍率式のスコープのほうが確実に鮮明で見やすいです。
ズーム式は倍率を変えられて便利に思えますが、固定式に比べると鮮明さで劣ります。ズーム式・20倍で的を見るより8倍・固定倍率式で見たほうが見やすいですよ。
特に弓道の場合、近的か遠的かの2種類の距離しかないし、見たいものは動かない的。ズーム式はメリットがありません。
でも安い単眼鏡や双眼鏡の場合、高倍率をウリ文句にしている商品が多いです。引っかからないようにしましょう。
本当に必要なのはくっきり見えること。的が大きく見えても矢がボヤケて見えなければ何のために買ったのか分からないですよ。
アイレリーフは10mm以上(メガネなら14mm以上)
アイレリーフというのは、スコープを覗いたときに視界全体を見ることができる、目と接眼レンズの許容範囲のことです。この値が高いほど、スコープを顔から浮かせても視野が欠けずに遠くを見ることができます。
例えばメガネをしている人の場合、どうしても目とスコープに距離ができますよね。アイレリーフの値が小さいと、メガネを外さないと上手く使えないのです。
アイレリーフは10mm以上が基本。メガネをしている人は14mm以上がおすすめです。
おすすめの弓道用スコープ(単眼鏡・双眼鏡)
ニコン(Nikon) 単眼鏡 モノキュラー HG 7×15D
明るくクリアな視界が評判の単眼鏡。倍率は7倍で全長71mm、重さはたったの75gという超軽量でコンパクト。外観が金属製で高級感があり、ポケットに入れてよし道着の懐に入れてよしの小ささです。
アイレリーフは12mmなので、メガネをかけている人にはやや使いづらいかもしれません。その場合は倍率5倍のHG 5x15Dがおすすめ。アイレリーフが15.8mmあるのでメガネをかけたまま使用できます。
遠的を考慮して7倍のHG 7×15Dをおすすめしていますが、近的だけなら5倍のHG 5x15Dのほうが見やすいです。
目的に合わせてどちらか選んでくださいね。
ペンタックス(PENTAX) 双眼鏡 SD 8×42 WP ダハプリズム
42mmの大型対物レンズを使い、高い集光力で鮮明な視界を確保した双眼鏡。倍率は8倍で、近的はもちろん、遠的の矢所も詳細に見えます。
とにかく明るく見えるので、薄暗い夕方の時間帯でも比較的よく見えます。冬の部活などでは便利な双眼鏡です。
アイレリーフは21mmで視界は広め。さすがに道着の懐に入れるには大きいですが、とにかくクリアな視界を追求したい人におすすめです。
ケンコー(Kenko) 単眼鏡 7×18
とにかく安いものが欲しい人におすすめの単眼鏡。価格はなんと千円を下回っています。
低価格な分、性能もそれなり。倍率は7倍で視界はやや狭め。アイレリーフも短いのでメガネのまま使うことはできませんが、倍率7倍で固定タイプは思ったよりも視界は明るいです。
この価格でも近的の矢所を確認するのは可能。遠的ではおおよその矢所が分かる程度です。お試し用におすすめです。
バンガード(VANGUARD) 単眼鏡 DM-6250
倍率6倍、価格は7千円程度の手頃な単眼鏡。長さ9cmで重さは110gなので、道着の懐に忍ばせることも可能です。
アイレリーフは13.5mmで、メガネ着用の人はギリギリ使えるかどうかというところ。金属とラバー製のボディは耐久力が高いので、常に持ち歩く場合にも安心感があります。
倍率は6倍ですが視野が明るいので、遠的にも対応可能。もちろん近的では大活躍してくれるでしょう。
SVBONY SV32 単眼鏡 10×50
50mmの大きめ対物レンズと、倍率10倍の単眼鏡。アイレリーフは17mmでメガネを着用したまま不自由なく使用可能です。
倍率10倍というのは、手持ち式ではギリギリ実用範囲の倍率。できれば三脚とセットで使いましょう
高倍率ながら視界は明るく、矢所の見極めはしやすいです。遠的での使用をメインに考えている人におすすめ。
最後にひとこと
単眼鏡や双眼鏡があると、矢所がはっきり分かります。 記録を詳細に行うことで、自分の射型を見直すヒントを見つけてくださいね 。
今まで何となくしか矢所が見えていなかった人は、楽しさが倍増するかもしれませんよ。