昨日、弦切れの位置についての記事を書いたところ、こんなコメントが届きました。
弦の寿命を見た目で判断する方法はありますか。」
弦の寿命が見た目で分かれば便利ですよね。
今回は弦の替え時や切れやすい人の特徴について解説します。
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スポンサーリンク弦の寿命は見た目より矢数
まず結論から言うと、弦の寿命は見た目では分かりません。
弦は寿命が来ても変色しないし、いきなり切れます。
見た目では判断できませんが、普段から矢数を数えていると管理しやすいです。
通常、合成弦は500射~1000射が目安。
ただし、現在の合成弦の場合は500射で切れることは少ないので、1000射が目安と思っていいでしょう。
あなたは普段、何射ぐらい引いているでしょうか?
きっちりカウントする必要はありませんが、おおよその数は把握しておいたほうが替え時で迷うことがなくなります。
弦が伸びてきたら替え時は疑問
弦の替え時の話をすると、こんな風に言う人がいます。
「弦が伸びてきたら交換する」
引いているうちに、弓把が低くなったり矢勢が落ちてくるように感じる。
これが弦の寿命という考えで、交換するというのです。
説得力がある話に聞こえますが、私はおすすめしません。
弓把の高さは、弦が伸びるよりも弦輪の状態による影響が大きいです。
弦輪づくりは人によって上手い・下手があります。
きちんと作っているつもりでも、緩い弦輪しか作れない人も多いです。
矢勢は弦の状態よりも、手の内の良し悪しで大きく変化します。
感覚に頼ると思わぬタイミングで弦切れを起こす可能性が上がってしまうので、矢数で替え時を決めるのが一番確実です。
スケジュール化して管理しよう
感覚に頼って弦を交換するのは、確実性がありません。
でも矢数を数えるのも、結構めんどうです。
そこでおすすめなのが、スケジュール化すること。
「偶数月の最初の土曜日に交換する」
「月例射会後に替える」
「テスト明けの練習前に替える」
このように、マイルールを作って定期的に交換しておけば弦切れの不安はなくなります。
私が一番おもしろいと思ったルールは「連続で4射外したら交換する」というもの。
このルールを実践していたのは弓道歴30年のベテラン。
自分の腕に自信があったのでしょう。
私自身は、試合や射会の1週間前に交換するようにしています。
弦が切れやすい人の特徴
現在の合成弦は切れにくい丈夫なものばかりです。
それでも「すぐ切れて困っている」という人もいますよね。
弦がしょっちゅう切れる人を見ていると、射型というより弦の扱い方に共通点があるようです。
弦を張るときに何度もひねっている
弦輪を毎日作り直して修正している人は弦切れしやすい傾向があります。
弦輪の作り方が甘いのか、弓把に特別なこだわりがあるのか…見ていて不思議です。
弓把がすぐ低くなる人は、最初から高めになるようセッティングして様子を見るのがおすすめ。
何本か引けばちょうどよくなるでしょう。
あとは弦を張るときの癖ですね。
何度もひねってしまうと弦は切れやすくなります。
弦をひねるのは3回ぐらいで十分。
5回も10回もひねるぐらいなら、弦輪を修正しましょう。
練習に集中できるマイルールを作って
いかがでしょうか。
弦の寿命は分かりにくいので、マイルールを作ってスケジュール管理をするのが一番。
マイルールを作っておけば、矢勢の低下を弦のせいにしなくなります。
あなたの練習量に合うルールを作ってくださいね。