最近、ココアの健康効果が注目されています。
特に記憶力とココアの関係については、大きなニュースになりました。
ココアの効果を最大限に発揮するためにはどう飲めばいいのか?
具体的な方法を調査しました。
記憶力を上げる1番良い飲み方
記憶力を高める効果が確認されたのは、フラバノール(フラボノイド)という成分。
ココアに豊富に含まれるポリフェノールの一種です。
でも、私は少し心配です。
「ココアが記憶力を高める。」
この言葉がひとり歩きしている気がします。
記憶力を高めるといっても、飲んですぐは高まりません。
即効性は証明されていないんです。
ニュースになったコロンビア大学の実験では、飲み始めて3ヶ月後に記憶力アップ効果が確認されました。
つまり、効果を得たいなら3ヶ月飲み続ける必要があるのです。
おすすめは、朝食と寝る前にココアを1杯ずつ飲むこと。
毎日飲む習慣をつけることで、記憶力アップ効果が期待できます。
ココアでどれだけ記憶力が上がるのか
記憶力が上がる。
嬉しい効果ですが、具体的にはどれぐらい上がるのでしょうか。
コロンビア大学の実験では、50才~69才の人たちに記憶力テストを行いました。
実験は3ヶ月間。
ココアを飲む前と飲み始めてから3ヶ月後。
どのような変化があったか比べたのです。
すると、3ヶ月後には記憶力が20才ぐらい若返ったのです。
50代、60代の人たちが30代や40代相当の記憶力を取り戻した。
これってものすごい変化です。
ただし、若い人の記憶力が倍になるかというと、そこまでは確認されていません。
ココア効果は「記憶力を高める」というより「低下した記憶力が回復する」と言うほうが正しいかもしれません。
ココアは1日どれぐらいの量を飲めがいい?
ココアを飲む量は、1日コップ2杯程度がおすすめです。
ココアにも色々ありますが、おすすめはカカオ70%以上のココア。
ミルクココアよりも苦味がありますが、フラバノールをたくさん飲むことができます。
調整ココアは避けましょう。
糖分が多く、太る原因になるかもしれません。
ココアを飲む時間で効果は変わる?
これまでのココアの実験では、飲む時間帯による違いは確認されていません。
今分かっていることはたった1つ。
ココアはカフェインが少ないので、夜に飲んでも大丈夫です。
(コーヒーの1/10程度)
自分の生活スタイルに合わせて取り入れましょう。
一緒に食べると効果が上がるものは?
抗酸化作用の高いフラバノール。
この効果を最大限に高めたいなら、アーモンドも合わせて食べるのがおすすめです。
アーモンドに含まれるビタミンEも抗酸化作用が高い栄養素。
相乗効果が期待できます。
ココアにチョコを合わせても悪くはありません。
でも、相乗効果という点ではイマイチ。
ナッツ類と合わせるのが1番です。
チョコレートではダメなの?
ココアもチョコレートも原料は同じカカオ豆。
「それなら、チョコを食べてもいいのでは?」
いちいちココアを作るのは面倒。
チョコで良いなら助かります。
でも、ちょっと待った!
チョコレートには落とし穴があるんです。
一般的なチョコレートには、フラバノールは0.5%ぐらいしか入っていません。
フラバノールって苦いんです。
甘いチョコには、ほとんど入っていません。
カカオ70%以上のチョコならフラバノールを補給することはできます。
それでも、ココアよりは少なめ。
40グラムは食べる必要があるので、結構大変です。
勉強の効率はアップするか?
記憶力を上げたい人といえば、受験生です。
ココアは「低下した記憶力を改善する効果」は確認されています。
もし今のあなたの記憶力がベストの状態なら、それほど効果は感じないでしょう。
ただし、ココアにはリラックス効果もあります。
ストレスを軽減することで、勉強の効率アップにつながるかもしれません。
イライラして集中できない日には、ココアをおすすめします。
ココア以外にも勉強に集中する方法はあります。
詳しくは「イライラして勉強できない!」をご覧ください。
まとめ
いかがでしょうか。
ココアの効果を最大限にしたいなら
・アーモンドと一緒に食べる
この2つを実践してみましょう。
コーヒーと違い、カフェインは少ないので夜に飲んでも安心です。
ココアにはまだ解明されていない健康パワーがあると言われています。
積極的に飲みたいですね。