白色ワセリンで顔がかゆい人へ【応急処置でかゆみを止めよう】

白色ワセリンで顔がかゆい

「白色ワセリンを塗ったら、かゆみが悪化した」

肌に優しいはずのワセリンなのに、塗ると余計に痒いなんて変ですよね。

詳しく調べてみると、その原因が分かってきましたのでお話します。

熱とタイミングがカギ

白色ワセリンに副作用はほとんどないと言われます。

それなのに、どうしてかゆいのか?

ワセリン

原因を探ると、大きく分けて2つあることが分かりました。

①肌に熱がこもる

②ワセリンを塗る前に水分量が減っている

両方が原因である場合もあります。

どちらのタイプでも、簡単な応急処置でかゆみを抑えることができますよ。

熱がこもる人の応急処置

白色ワセリンは、皮膚の表面に薄い膜を作って外からの刺激や乾燥を防ぐもの。

守ってくれる反面、余計な熱が逃げにくくなります。

顔に熱がこもる

人は皮膚の温度が上がると刺激に敏感になります。

そのため、かゆみを強く感じることがあるのです。

応急処置でおすすめなのは、濡れタオルを使う方法。

ワセリンを塗った後、濡れタオルで顔を冷やすだけです。

タオルを塗らず場合は、常温の水道水で大丈夫。

キンキンに冷えた水を使う必要はありません。

顔を冷やすのは必ずワセリンを塗ってからにしましょう。

肌の水分量が減ってしまうと、冷やすのを辞めた途端にかゆくなります。

お風呂上がりでモタモタするとNG

ワセリンを塗る前に肌の水分量が減っている場合もかゆくなります。

特にお風呂上がりに塗る場合は注意が必要です。

お風呂上がりにすぐ保湿をしなければ、肌の水分量は入浴前より下がることがあるのです。

髪をドライヤーで乾かしてからワセリンを塗っていませんか?

もしかすると、その間に肌の乾燥が進んでいるかも。

お風呂上がりと乾燥肌

お風呂から出ると体から蒸気が出ますよね。

肌についたお湯が蒸発しているのですが、肌の水分も一緒に持っていかれるんです。

15分で入浴前の水分量まで減ります。

30分後には入浴前より20%も水分が少なくなるそうです。

健康な肌の人でこの状態です。

あなたが乾燥肌体質なら、もっと早く水分量は下がるでしょう。

髪を乾かすのに時間がかかる人は、お風呂場でワセリンを塗っちゃいましょう。

いつも顔が赤い人は別の方法がおすすめ

あなたは普段から顔が赤いorほてりを感じやすくありませんか?

実は私の同僚で、スキンケア方法を変えてから肌の調子が見違えるほど改善した人がいます。

もしかすると、あなたも同僚と同じタイプかもしれません。

詳細は「酒さは脱保湿で乾燥肌対策」をご覧ください。

冬の自転車で膝がかゆくなるのはなぜ?寒冷蕁麻疹

無灯火運転

冬に自転車に乗るのって大変ですよね。

寒いだけならマシなのですが、かゆくなりませんか?

特に膝とか、足元がかゆくなることがあります。

これには理由があったのです。

急激な温度変化で起きる寒冷蕁麻疹(じんましん)

寒冷蕁麻疹という言葉を聞いたことがありますか?

寒冷蕁麻疹とは、皮膚が急に冷やされると起こる蕁麻疹のことです。

・ところどころ赤く膨れた部分ができる

・皮膚が全体的に赤くなる

・強いかゆみが発生する

寒冷蕁麻疹

冬に自転車に乗っていてかゆみや赤みが出た場合は、寒冷蕁麻疹の可能性が高いです。

寒冷蕁麻疹になりやすいのは、痩せ体型の人、冷え性の人、乾燥肌の人です。

寒冷蕁麻疹は冬以外でもなることがあります。

特に自転車に乗っていると、風で皮膚の温度が急激に下がるのでリスクが高まります。

寒冷蕁麻疹の原因と体の仕組み

そもそも「急に冷えるとなぜ蕁麻疹が出るの?」

不思議ですよね。

私たちの皮膚が急激に冷やされると、皮膚の下の血管近くにある肥満細胞が刺激されます。

肥満細胞は免疫に関係が深い細胞です。

(太るのとは関係ありません。働くときに膨らむ様子が肥満に似ているのが由来)

肥満細胞が刺激を受けるとヒスタミンという化学物質を放出します。

ヒスタミンは外敵を外に追い出すための化学物質です。

鼻なら鼻水やくしゃみを引き起こします。

皮膚でヒスタミンが放出されると、血管が拡張します。

血管が拡張することで血液中の成分が皮膚に漏れ出すので、部分的に赤く盛り上がります。

なぜこのようなことを働きをするのか?

これも免疫細胞が戦いやすい場を作るためです。

腸内細菌

外敵が侵入した部分を膨らませて空間を作って、駆けつけた免疫細胞が闘うスペースを広げます。

免疫細胞が戦うということは、炎症が起こるということ。

かゆみが強くなってしまうのはこのためです。

寒冷蕁麻疹は、温度変化を外敵の攻撃と誤解した結果起こる症状です。

かゆみがひどくて何度も起こる場合は、病院で抗ヒスタミン薬を処方してもらいましょう。

寒冷蕁麻疹としもやけの違い

急に冷えるとかゆくなる症状といえば、しもやけですよね。

しもやけと寒冷蕁麻疹、似ていますが全く別のものです。

しもやけは温度低下で血行不良が起こった状態です。

赤いぶつぶつなどはできず、全体的に赤く腫れます。

しもやけ

主に血行不良が起きやすい指先や耳、鼻先などに発生します。

しもやけの場合は温めてもすぐには回復しないことが多く、血行がよくなるまで症状が続きます。

自転車で寒冷蕁麻疹を予防する方法

自転車に乗っている人は、風をどう防ぐかが重要です。

顔や上半身は防寒対策をしている人が多いのですが、下半身は油断しがちです。

ズボンの上から履けるウインドブレーカーパンツなどで対策しましょう。

自転車のかゆみ対策にウインドブレーカーパンツ

膝にタオルやサポーターを巻くだけでも、応急処置にはなります。

温度変化をできる限り緩やかにするのが1番の予防法です。

乾燥肌対策も忘れずに

寒さでかゆみを感じやすい人は乾燥肌の傾向が強いです。

乾燥肌になると、肌の表面のバリア機能が低下して雑菌や刺激に弱くなります。

特にデスクワークの人は、仕事中はエアコンの効いた部屋にいますよね。

暖房が効いた部屋は乾燥しやすいだけでなく、エアコンから飛んでくるカビがかゆみを引き起こすこともあります。

「大人ニキビだと思っていたら、実は顔カビが原因だった」ということもよくあります。

顔カビがつくとどうなるのか?

気になる人は「顔カビと顔ダニの症状の違い」をご覧ください。

厨房の仕事で顔がかゆい!顔カビが原因って本当か

厨房の仕事と顔のかゆみ

厨房でのお仕事って、

思った以上に重労働ですよねえ。

暑いし、蒸れるし

まさに目が回るほどの忙しさです。

厨房で働いている人に多いのが、

顔がかゆくなったり、

肌が荒れるというお悩みです。

顔にもカビが生えるって本当?

厨房は気温や湿度が高めです。

この状態で長い間働いていると、

顔にカビが生えることがあるんですよ。

嘘だと思いますか?

実はカビって、

身近なところにたくさんいるのです。

自然界のあらゆる場所にいるので、

当然、あなたの職場にも存在します。

例えば水虫も白癬菌というカビの一種が原因です。

爪水虫は削ると悪化する

靴の中は蒸れやすいので、

高温多湿を好むカビにとっては天国。

厨房の高温多湿の環境で、

常に汗をかいているあなたの顔も

カビにとっては楽園に見えています。

厨房の中は靴の中ぐらい蒸れる

お客様から大量に注文が入るピーク時には、

厨房の室温が上がり、

湿度が80%を超えていることがよくあります。

厨房と顔のかゆみ

湿度80%以上の環境は、

ちょうど汗をかいた靴の中と同じような状態です。

顔のかゆみを防ぐためには、

顔に付着したカビを繁殖させない

外敵に強いお肌を作る必要があります。

カビだけでなく顔ダニが原因の人もいる

厨房で働いている人には、

さらに悪いニュースがあります。

厨房では大量に汗をかきますよね。

そうすると、

汗だけでなく皮脂もたくさん分泌されます。

この皮脂を好んでいるのが顔ダニです。

顔ダニ

顔ダニは誰のお肌にも存在するのですが、

異常発生すると

かゆみやニキビの原因になってしまいます。

顔カビと顔ダニの見分け方と対処方法

顔カビと顔ダニ。

どちらが原因でもかゆみや肌荒れが起こります。

症状が似ているのですが、

ある程度見分けることができます。

さらには、両方に対して

同時に予防する方法もあります。

詳細については

「顔カビと顔ダニの症状の違い」をご覧ください。